この記事では、旺文社リスニングアプリ「英語の友」とその使い方をご紹介します。「英語の友」でできることや、そのアプリならではの特長をいかした学習法について述べています。また有料版「英語の友プレミアム」のさまざまな機能もご案内し、活用法も挙げています。日頃の資格試験対策に、ぜひ取り入れてみてください。

アプリ「英語の友」でできること

「英語の友」は、旺文社が刊行する英検、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSなどの英語資格試験対策書に対応した音声を、スマホやタブレットで手軽に聞けるアプリです。以下では、「英語の友」を使うメリットや、リスニング力強化に役立つ機能、その他の便利機能を紹介しています。

アプリ「英語の友」を使うメリット

スマホに音声を取り込む手間が不要!

CDが付属していたり、音声をダウンロードできたりする英語教材は数多く存在します。それらの音声をスマホで聞きたくて、CDをパソコンに取り込んだり、音声ファイルをスマホに転送したりしたことのある方はいませんか。アプリ「英語の友」なら、音声をスマホに直接ダウンロードできて手間が省けます。

旺文社の教材をたくさん無料で聞ける!

『英検でる順パス単』シリーズなど、旺文社の定評ある英語資格試験対策書200点以上の音声を、無料でダウンロードすることができます。対応書籍は、今後も増えていく予定です。現在の対応書籍については、アプリ「英語の友」サポートページのFAQに一覧を掲載しています。

手軽に使えてスキマ時間を活用できる!

外国語の習得は「1週間に1回1時間勉強するより、毎日10分やるほうがよい」と言われるほど、日々の積み重ねが強みになる分野です。しかし、忙しい生活の中で「英語を毎日必ず聞くぞ」と身構えると、プレッシャーになり嫌気がさしてしまうもの。その点、すぐ起動できるアプリなら、身支度の際や移動の間、家事をする時などに、ぱっと立ち上げて英語を聞けるので、気軽でストレスフリーです。機会があれば即アプリをタップするよう習慣づければ、英語を聞く時間が日常に組み込まれ、英語力を蓄積していくことができます。

リスニング力強化に役立つ機能

アプリ「英語の友」には、リスニング力強化に役立つ機能が満載です。すでに利用している方も、意外と気がついていない機能があるかもしれないので、この機会にぜひ、いろいろ試してください!

書籍音源モード/単語モードの2種類がある!

アプリ「英語の友」には、「書籍音源モード」と「単語モード」という2つのモードがあります。画面下部のアイコンをタップすると、モードを切り替えられます。

●画面下部のメニュー

「書籍音源モード」は、ほとんどの書籍に対応した再生モードです。付属CDや音声ダウンロードの音源と同じ音声を聞くことができます。シンプルな操作で、自分の聞きたいトラックをすぐに再生することが可能です。

「単語モード」は、英単語学習に特化した再生モードです。『英検でる順パス単』シリーズなどの単語集の、見出し語音声のみを聞くことができます。

使いこなし方は、後述の「『書籍音源モード』を使った学習法」「『単語モード』を使った学習法」のそれぞれをご覧ください。

リピートや3秒戻し、速度の変更などが可能!

「英語の友」には、再生のしかたをコントロールする機能が備わっており、様々な聞き方ができます。コントロールパネルを上にスワイプすると、すべての機能が表示されます。

●書籍音源モードのコントロールパネル

①3秒戻る 再生位置を3秒戻します。聞き取りにくい箇所を何度も聞くのに役立ちます。
②3秒進む 再生位置を3秒進めます。聞く必要のない箇所を飛ばしたいときに役立ちます。
③再生速度変換 音声の速度を速めたり遅くしたりします。「Speed」ボタンをタップすると標準の速度にリセットされます。
④シャッフル(Shffle) 指定した範囲のトラックをランダムに再生します。
⑤リピート(Repeat) 1回タップで指定した範囲をリピート、2回タップで再生中のトラックをリピートします。

●単語モードのコントロールパネル

①再生間隔調整 次の見出し語が再生されるまでの秒数を設定します。「間隔」ボタンをタップすると、標準の間隔(2.5秒)にリセットされます。
②再生速度変換 音声の速度を速めたり遅くしたりします。「速さ」ボタンをタップすると標準の速度にリセットされます。
③シャッフル(Shffle) 指定した範囲の見出し語をランダムに再生します。
④リピート(Repeat) 1回タップで指定した範囲をリピート、2回タップで再生中の見出し語をリピートします。

学習範囲を絞り込める!

トラックリスト上部の「Category(カテゴリ)」と「From-To(~から~まで)」のプルダウンメニューで、再生する範囲を絞ることができます。「これから解く模試の範囲だけ再生したい」「今日学ぶ20単語だけを繰り返し聞きたい」など、学習範囲が決まっているときに便利です。

①Category プルダウンメニューからカテゴリを選択することで、再生範囲をそのカテゴリのみに絞り込むことができます。カテゴリは、書籍付属CDの音声の場合はCD1枚ずつ分けられています。単語集など、章で分けられているものもあります。
②From-To プルダウンメニューからトラックあるいは見出し語を選択することで、再生範囲をFromとToの間のみに絞り込むことができます。

お気に入りだけ、お気に入り以外だけを再生可能!

トラックごとに印をつけて振り分けることができます。書籍音源モードではトラック名の右のハートマーク、単語モードでは見出し語の右のチェックボックスをタップすることで、印をつけたり消したりすることができます。再生中に振り分けることも可能です。そして印をつけたものだけ、またはつけていないものだけを、絞り込んで再生することができます。

●書籍音源モードのお気に入り機能

①絞り込み タップして切り替えることで、お気に入りに基づいて、トラックを絞り込んだり、絞り込みを解除したりできます。
②お気に入り タップすることでお気に入りに追加できます。もう一度タップすると解除できます。

●単語モードのチェック機能

①絞り込み タップして切り替えることで、チェックに基づいて、見出し語を絞り込んだり、絞り込みを解除したりできます。左から、範囲内の全見出し語、チェックの入った見出し語、再生済みのチェックの入っていない見出し語、未再生の見出し語を指します。
②チェック タップすることでチェックを入れられます。もう一度タップすると解除できます。

スピーキング力強化に役立つ機能

アプリ「英語の友」には、スピーキング力を伸ばす機能もあります。画面に表示される例文を読み上げると、「発音判定」によって評価されたり、誤っている箇所がハイライトされたりします。

スピーキング強化3つのモード

スピーキング機能には3つのモードがあります。表示された英文を読み上げて発音をチェックする「音読モード」、例文の日本語訳を見て、その英訳をすぐに読み上げる練習ができる「英訳モード*」、対話形式でスピーキング練習ができる「対話モード」です。対応している書籍は、『英検でる順パス単』シリーズ『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』『中学生のための英検合格レッスン』シリーズ『英検 二次試験・面接 完全予想問題』シリーズ『表現のための実践ロイヤル英文法 英作文のための暗記用例文300』などです。
* 英訳モードは「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」のみ提供

3つのスピーキング機能を使った詳しい勉強法はこちらをチェック!

力試しに役立つテスト機能

アプリ「英語の友」には、単語をどの程度覚えているかチェックしたり、発音を音声認識で確認したりできる、テスト機能も備わっています。

「音を聞いて答える」単語テスト

単語の音を聞いて、4つの選択肢から正解をタップするという方式のテストです。『英検でる順パス単』シリーズ『TOEFLテスト英単語3800』が対応しています。1日に実施できる問題数の上限は30問です。単語の発音と意味を覚えているか、手軽に確認できるので、単語力やリスニング力が重要な英検の対策に役立ちます。

1日30問では足りないという方、実施できる問題数の上限を開放したいという方や、出題方法や範囲をカスタマイズして様々なバリエーションでテストしたいという方は、より充実した学習機能を利用できる「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」をチェック!

手軽に発音判定できる音読テスト

画面に表示される英文を読み上げると、音声認識で発音が判定されます。この機能は、『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』『中学生のための英検合格レッスン』シリーズなどの書籍に対応しています。1日に実施できる問題数の上限は10問です。評価判定は上からPerfect/Excellent/Goodになっているので、正しく発音して高評価を目指しましょう。

1日10問では足りないという方、実施できる問題数の上限を開放したいという方は、より充実した学習機能を利用できる「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」をチェック!

その他の便利機能

バックグラウンド再生

「英語の友」は、画面をオフにしたり、表の画面では別のアプリを使ったりしていても、裏画面(バックグラウンド)では音声の再生を続けることができます。ですから移動中にも音声を流しっ放しにしたり、聞きながら辞書アプリを起ち上げて意味を調べたりと、効率的な使い方ができます。

オフライン再生

スマホで聞くと、データ通信の容量が心配……という方はいませんか。「英語の友」には、インターネットにつながっていなくても音声を再生できるオフライン再生機能があります。ですから、自宅などWi-Fiを使える環境で書籍のダウンロードを完了していれば、どこででも音声を再生することができます。

カレンダー・学習目標設定

「英語の友」にはカレンダー・学習目標設定機能もあります。試験日を登録すれば「あと○日」とカウントダウンが表示されます。また、自分で設定した一日の学習目標(単語テスト1日5問など)を達成するとホームにチェックマークが付くようになります。試験日までモチベーションを維持するのにご活用ください。

①日付をタップ 日付をタップすると、その日の予定やメモを入力できます。
②カウントダウン ①の編集画面で「目標に設定する」を選択すると、ホーム画面で目標日までの日数がカウントダウンで表示されます。
③学習履歴 1日の学習目標を達成した日にチェックマークが付きます。

「書籍音源モード」を使った学習法

「書籍音源モード」は、ほとんどの書籍に対応した再生モードです。ここでは「書籍音源モード」を使ったおすすめの学習法をご紹介します。

模試の音声を徹底的に使い倒す

ここでは、英検の模擬試験を解いて力をつける問題集『英検 予想問題ドリル』シリーズとアプリ「英語の友」を使って、文章や会話の要点を聞き取る力を養う学習法をご紹介します。

まず、From-To機能で再生範囲を限定した上で音声を流し、リスニング問題を解きます。次に、答え合わせをしながら、間違った問題のトラックの右のハートをタップします。それから絞り込み機能で、ハートマークのついた間違った問題のみが再生されるように設定して、その音声をもう一度聞きましょう。

「何を言っているのか見当もつかない」という場合は、再生速度変換機能で速度を0.8倍速程度に落とし、リピート機能を使ってそのトラックだけを繰り返し聞き込みます。それでも内容がつかめないときは、別冊に掲載されたスクリプトとその全訳を読み、スクリプトと突き合わせましょう。

スクリプトと照らし合わせても、うまく聞き取れない部分がある場合は、3秒戻し機能を繰り返し使って、当該箇所を徹底して聞きましょう。それでも聞こえるようにならない場合は、再生速度変換機能で速度を最も遅い0.5倍速まで落として聞いてみます。それで聞き取れたら、速度を少しずつ上げて、標準速度でも聞き取れるようになるまで、3秒戻し機能で聞き込みを重ねましょう。

仕上げに、数日おいてから間違った問題だけをもう一度解いてみましょう。きちんと聞き取って正解できたでしょうか? もし、また聞き取れなくなってしまっていたら、再度、アプリを使って聞き込みましょう。

シャドーイングやリピーティングでリスニング力とスピーキング力を強化

ここでは、英語の語順に頭を馴染ませ、リスニング力とスピーキング力を鍛えるための学習法をご紹介します。どの書籍を使っても勉強できます。

まず、ダウンロードしてある書籍から好きなものを選び、再生します。そして聞きながらシャドーイングをしてみましょう。シャドーイングとは、聞こえてくる音声をそのまま真似して、元の音声を1、2秒遅れで追いかけながら自分も言ってみることです。英語の文章をシャドーイングすると、リスニング力が磨かれると同時に、英語の語順や言い回しに慣れて、スピーキング力も増す効果があります。速くてシャドーイングしきれない場合は、再生速度変換機能で再生速度を落としましょう。

聞くのと同時に発声するのは難しい……と感じる場合は、リピーティングをしましょう。リピーティングとは、1文ずつ聞こえたとおりに復唱してみる学習法です。長い文では、カンマの位置など、文の途中で切ってもかまいません。カンマやピリオドなどの区切りごとに一時停止して、リピーティングしましょう。慣れてきたら、シャドーイングに挑戦します。

シャドーイングやリピーティングは、最終的には書籍に記載されているスクリプトを見ずに行うのが目標ですが、はじめのうちはスクリプトを補助的に見ながら行ってもよいでしょう。

「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」には、シャドーイング専用の機能が搭載されています(『英検でる順パス単』シリーズのみ対応)。例文が繰り返し再生されるので、追いかけて発声してみましょう。シャドーイングができるようになったら、「次へ進む」をタップして次の例文に進みます。「難しいな」と思ったら、日本語訳や英文のスクリプトを表示したり、再生間隔・速さを調整したりもできます。

ディクテーションで聞き取れないポイントを発見

これは、どこを聞き取れていないのか、はっきり確認するための学習法です。どの書籍を使っても勉強できます。

まず、ダウンロードしてある書籍から好きなものを選び、再生します。そして聞きながら、ディクテーション(聞こえる文章を書き取ること)をしてみましょう。手が追いつかない場合は、再生速度変換機能で再生速度を遅くしたり、一時停止で止めたりできます。全部書き終えたらスクリプトと突き合わせて、聞き間違いや聞き落としがないか確認しましょう。

この学習法は、本当に聞き取れているのかどうか確認するのに効果的です。間違いがあったら、なぜ聞き取り損ねたのかを、分析し改善するようにしましょう。例えば「弱く発音された冠詞の a を聞き落としがちだな」「part time を per time と書いてしまっている。同じ子音が続くときの音を、速度を落としてゆっくり聞いてみよう」などと、自分の弱点を知り、克服することが大事です。

この学習法はライティング力も強化することができます。書き取りを終えたあと、書籍に記載されているスクリプトと突き合わせる前に、英語の文章として間違っている点がないか、チェックしてみましょう。名詞の前に冠詞 a/an や定冠詞 the が抜けていたりしないか、三単現の s が抜けていないかなどです。このように英文を文法的な視点から点検する習慣をつけると、自分が英作文をしたとき、誤りを減らすことができます。

「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」には、ディクテーション専用の機能が搭載されています。聞き取った英文を画面に入力すると、正しければ〇が出て次の問題へ進み、誤りなら×が表示されます。入力中のテキストの誤っている箇所を確認できるヒント機能や、例文をゆっくり再生する機能もあります。

単語を聞いて覚える

アプリの「書籍音源モード」を使って、単語集の英単語をまず耳から覚える学習法をご紹介します。『英検 でる順パス単』シリーズを例に説明します。

『でる順パス単』を「書籍音源モード」で再生すると、英単語だけでなく、日本語訳も読み上げられます。まずは、移動時間や家事をしながらなどのスキマ時間に、これを流しておいて予習しましょう。次に、まとまった学習時間をとれるときに、『でる順パス単』の書籍をひらいて、内容をしっかり読み込みましょう。聞いただけではよく理解できなかった箇所やスペルなどを、しっかり覚えることが大事です。『でる順パス単』には、派生語や反意語、よく使われる言い回しなどもまとめられていますから、しっかり理解して、その単語についての多角的な知識を増やすようにしましょう。

最後に、もう一度聞いて復習しましょう。再生速度変換機能で速度を上げると、効率よくおさらいすることができます。試験前にもう一度聞くのもおすすめです。

『でる順パス単』に限らず、日本語訳の音声が含まれている単語集のすべてで有効な学習法です。

アプリ「英語の友」には、単語を読み上げる音声を聞いてその意味を答える、単語テスト機能もあります。上記の「聞いて覚える」でどの程度定着したかを、1日30問を上限に、手軽にチェックすることができます。

上限を気にせず使いたい、何度でも繰り返しテストしたいという方や、出題方法や範囲をカスタマイズして様々なバリエーションでテストしたいという方には、「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」がおすすめです。

試験直前のウォームアップ法

試験日の朝、緊張をほぐし耳を慣らすための方法です。あらかじめ、どの書籍でもよいので、何度も聞いてよく知っている音声を、お気に入りとして登録しておきましょう。試験日の朝や試験会場へ向かう間に、そのお気に入りの音声を聞いてウォームアップします。シャドーイングやリピーティングをしてみたり、この音声を使って勉強した内容を思い返したり、スクリプトを見て目を慣らしたり、などの使い方もいいでしょう。そして本番直前には、短時間でいいので、速度を速めにして集中して聞きましょう。すると本番の音声がゆっくりに聞こえるので、余裕をもって解答することができます。

「単語モード」を使った学習法

「単語モード」は、英単語学習に特化した再生モードです。英語の見出し語だけが読み上げられます。ここでは「単語モード」を使ったおすすめの学習法をご紹介します。

画面下部メニュー「単語」から学習する書籍を選択して利用します。

●画面下部のメニュー(単語モード)

単語の発音を身につける

単語の発音を身につけるためのトレーニング法です。どの単語集でも実践できます。

第一に、From-To機能を使って、勉強する範囲を決めます。第二に、リピート機能でその範囲の単語を何回も聞きます。耳が慣れてきたら第三段階です。流れる音声に合わせて、自分でもその単語を発音してみます。スペルに頼らず、耳に聞こえるとおりに発声してみることがポイントです。

次に、書籍をひらいて、それらの単語のスペルと発音記号に注意しながら、再び何度も聞きます。そして「このスペル/発音記号は、こういう音だ」「この単語はアクセントの位置が要注意だ」など、その単語についての情報を頭に入れましょう。

仕上げに、スペルをしっかり見ながら、流れる音声に合わせて単語を音読します。スペルに引きずられて実際の発音とは違う言い方をしてしまったり、日本語にもなっている英単語をカタカナふうに言ってしまったりしていませんか。耳に聞こえる音を口で再現しつつ、その音と目に見えるスペルが頭の中で一致するまで、繰り返し再生&音読をしましょう。

チェックリストを使った確認テスト

単語力を効率的に上げるための学習法です。どの単語集でも実践できます。

まず、その日学習する範囲をFrom-To機能で設定しましょう。そして、音声を再生します。意味を思い出せない単語にチェックを入れましょう。

次に、絞り込み機能でチェックした見出し語のみを表示させます。書籍を使って勉強し、チェックを入れた語の意味をしっかり覚えましょう。暗記できたと思っても、この時点ではチェックは外さず、そのままにしておきます。

数日後、チェックした語を覚えているか、確認テストをします。絞り込み機能を使って、チェックを入れた単語だけを再生し、聞きながら意味を思い出せるか確認するのです。思い出せた語はチェックを外しましょう。思い出せなかった語は覚えなおし、また数日後に確認テストを行います。この繰り返しで、すべての語の意味が頭に入るまで、数日おきに確認テストをしてみましょう。

再生の際、単語と単語の間隔は、再生間隔調整機能で変更できます。自分のレベルに合わせて調整しましょう。再生間隔が短くなればなるほど、それだけ短時間で答えることが必要になり、確認テストの難度が上がります。逆に再生間隔を長くすれば、難度は下がります。

シャッフル再生で確認テスト

英語の語句を、単語集の順番で何となく覚えていて、順番が変わると思いだせない、ということもあります。前項の「チェックリストを使った確認テスト」の方法で、単語の意味をひととおり覚えたら、この「シャッフル再生で確認テスト」により、確実に覚えているかどうか確かめましょう。

まず、From-To機能を使って、テストしようと思う範囲を設定します。それからシャッフル機能を使って、ランダムに再生しながら、その語の意味を思い出せるか確認しましょう。思い出せない語にはチェックを入れ、あとで書籍を使って復習します。

もし、覚えられていない語が多ければ、From-To機能で設定したその範囲全体を、書籍でもう一度丁寧に勉強するとよいでしょう。

「何回もやったのに、覚えられない語ばっかり……」と落ち込むことがあるかもしれません。しかし単語の学習は、「あ、この単語、あの単語の反対語だ」という調子で、覚えれば覚えるほど、単語同士を結びつけて楽に理解できるようになっていきます。あきらめずに、日々少しずつ覚えるようにしましょう!

表示・再生項目をカスタマイズできる

「単語モード」の再生パターンは、通常モード、二度読み、スペル先行の3つがデフォルトです。通常モードでは、見出し語が1度読み上げられ、同時にスペルも表示されます。意味をほぼ覚えられている場合に、短時間でおさらいするとき便利な再生パターンです。二度読みでは、まず見出し語が読み上げられ、スペルの表示、もう一度の読み上げが続きます。スペルをきちんと覚えているかチェックしたり、スペルと音の関係を確認したりするときに役立ちます。スペル先行では、まずスペルが表示され、それから見出し語が読み上げられます。発音を覚えられているかどうかチェックするときに有用です。

アプリひとつでパス単が学習可能になるプレミアム機能

「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」に登録することで、『英検 でる順パス単』シリーズの内容を、アプリひとつでほぼ学べるようになります。

「英語の友プレミアム」では、「単語モード」に見出し語の日本語訳と、見出し語を使った例文およびその日本語訳が追加されます。

再生パターンも多彩になります。見出し語、スペル、日本語訳、例文とその日本語訳をすべて読み上げ、そして表示もする「フルモード」から、日本語訳を先に読み上げ英語の読み上げ・表示が続く「日→英」、英語のみを読み上げ表示する「英のみ」まで、自分により合ったパターンを組むことができます。「マイ単語帳」や「単語カード」のコンテンツなど、「覚える」ためのメニューもより便利かつバリエーション豊かになります。

単語テストの挑戦回数上限もなくなり、1日に30問を超えて目標設定できるようになります。また、結果画面で単語の日本語訳が表示されます。「カスタム」モードで、出題方法や範囲を細かく設定することも可能です。

詳しくは「英語の友プレミアム(アプリ内課金)」をチェック! 『英検 でる順パス単』の書籍を持ち歩く必要なく、スマホで勉強できるので移動中などの学習にとても便利です。ぜひご活用ください!

「スピーキング」を使った学習法

アプリ「英語の友」には、旺文社の英語資格試験対策書の音声をお手本としてまねることにより、スピーキング力を強化する機能も備えられています。

※アプリ内のライブラリ画面で吹き出しマークがある書籍が対応しています。

音読モードでフレーズを習得しよう

音読モードを使った学習法を紹介します。ここでは、『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』を使った学習法をご紹介します。

画面に表示される英文を、イントネーションに気をつけて明瞭に読み上げてみましょう。音声認識で発音が判定されます。発音がよい場合は、「回答する」をタップしなくてもPerfectが表示され、次の問題へ進みます。Perfectになるまで練習したい場合は、リセットをタップすることにより、繰り返し練習できます。お手本となる音声を聞くことも可能です。なかなかPerfectにならない場合は、「回答する」をタップしてみましょう。発音のよくなかった箇所がカラーリングされるので、それを見て、「この単語の音を間違って覚えているようだ」「不定冠詞の a があるとうまく発音できていないみたい」などと、自分の弱点を分析しましょう。書籍を読み込んでセンテンスをだいたい覚えておくと、自信を持って発声でき、高い判定が出やすくなります。

対話モードで会話形式のトレーニング

対話モードは、『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』『中学生のための英検合格レッスン』シリーズが対応しています。ここでは、『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』を使った学習法をご紹介します。

対話モードでは、画面に吹き出しで英語による問いかけが表示され、読み上げる音声も流れます。書籍と併せて利用することで、まるで会話しているかのように、前後のやり取りも含めて学習できるのが特長です。模範解答の英文は、「英文表示」のON/OFFで切り替えることができます。「OFF」に設定し英文を隠すことで、より実践的に、質問へ答える練習が可能です。

英語の友プレミアムを使った学習法

以下では、アプリ「英語の友」の有料版「英語の友プレミアム」についてご紹介しています。

英語の友プレミアムとは

アプリ「英語の友」は、月額1800円で「英語の友プレミアム」にアップグレードすることができます。「英語の友プレミアム」に対応している書籍は、『英検でる順パス単』シリーズ『SWの王道 スピーキング・ライティング王道フレーズ50』『中学生のための英検合格レッスン』シリーズ『英検 二次試験・面接 完全予想問題』シリーズ『英検 文で覚える単熟語』シリーズ『表現のための実践ロイヤル英文法 英作文のための暗記用例文300』『TOEFLテスト英単語3800』などです(2023年4月時点)。

アップグレードをご希望の方は、アプリ「英語の友」内の「設定」メニューから「アップグレード」を選び、「英語の友プレミアム」をタップしてご登録ください。アプリ「英語の友」のすべての機能を、無制限に利用できるようになります。より効果的な学習のためにぜひご利用ください。

英語の友プレミアムの活用法

「英語の友プレミアム」では、学習目標設定機能により、自分のスタイルや目的に合った毎日の学習メニューが設定できます。以下でその具体例をご紹介します。

単語から効率的に覚えるおすすめ方法

「英語の友プレミアム」には、学習した履歴が反映される「マイ単語帳」機能があります。単語テストを実施したあと、間違えた単語だけを「マイ単語帳」で確認し、再度テストすることにより、効率的に単語を覚えることができます。

また「単語カード」機能を使うと、まるでフラッシュカードを使うかのように、単語を既習のものと未習のものとに手早く振り分けられます。単語が読み上げられるので、意味を思い出せる単語は「わかる」の右へ、思い出せない単語は「わからない」の左へスワイプしましょう。自信がない場合は画面をタップします。すると、その語のスペルと意味が表示されるので、記憶が合っていたら右、誤っていたら左へ流します。こうすることで、テキパキと読み上げられていく単語を聞きながら、記憶済みの語と覚えられていない語とを、スピーディに分別することができます。

このように「単語再生」機能や「単語カード」機能で知識をインプットしたら、「単語テスト」で力試ししてみましょう。「英語の友プレミアム」は、1日に利用できる問題数に上限がなく、好きなだけチャレンジすることができます。「おまかせ出題」に設定すると、単語がランダムに出題されるので、覚えたかどうかをしっかり確認できます。「カスタム」モードを使うと、出題範囲や出題数を変えられたり、英単語や選択肢を隠して出題したりと細かく設定できるので、自分に合った出題で力を試すことができます。

音声を活用した様々なトレーニングにチャレンジ

「英語の友プレミアム」には、リスニング機能にシャドーイングとディクテーションに特化したトレーニング項目もあります。その両方をいかした学習法をご紹介します。

まず、『英検でる順パス単』から、自分のレベルに合う級の本を1冊ピックアップして学習目標書籍に設定しましょう。未知の単語が多すぎると勉強していて辛くなってしまうので、「載って いる単語の7割くらいはわかるかな」というレベルの本を選ぶことが大事です。それからFrom-To機能で再生範囲を限定した上で、シャドーイング機能を使ってひたすら読み込みます。「この範囲はだいたい覚えたかな」と思ったら、次はディクテーション機能を開き、From-To機能で同じ範囲を指定して、聞いた英文を書き取れるかチェックします。このように目で見、耳で聞き、口で読み上げて、手ではタイプするという五感を刺激する方法で学ぶと、知識が記憶に定着しやすくなります。

長文と音声を使って英語力を強化

「英語の友プレミアム」には、英語の長文を表示しながら音声を聞ける「英文再生」機能があります(『英検 文で覚える単熟語』シリーズのみ対応)。英語の長文を読んだり聞いたりしながら単熟語を効率的に覚えることができ、リーディング力やリスニング力、語彙力を強化できます。

アプリの画面では、表示を「英のみ」「日のみ」「英&日」に切り替えられ、赤字の単熟語や単熟語の意味を隠せる赤シート機能もあります。音声を聞きながら表示された英文を読んだり、英文を見ずに音声を正確に聞き取れるか確認したり、音声を聞いて日訳や書き取りの練習をしたりと、学習方法に応じていろいろな使い方が可能です。音声が流れている部分はハイライトで表示されるので、見失うことはありません。

音声をリピートする範囲をカスタマイズすることもできます。苦手な部分を集中的に聞き込む、文単位でシャドーイングやディクテーションをするなど、発展的な学習にも活用できます。
長文で扱った重要単熟語を一覧でチェックできる、単語帳としての機能もついています。

まとめ

リスニングアプリ「英語の友」の使い方、おわかりいただけたでしょうか。技術の進歩により、英語を学ぶツールはより便利に、より多様になってきています。「英語の友プレミアム」コンテンツも活用するなど、自分だけの学習スタイルを作り、英語力アップを目指しましょう!