この記事では、旺文社リスニングアプリ「英語の友」とその使い方をご紹介します。「英語の友」でできることや、その便利な機能、アプリならではの特長をいかした学習法についても述べています。日頃の資格試験対策に、ぜひ取り入れてみてください。

アプリ「英語の友」でできること

「英語の友」は、旺文社が刊行する英検、TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTSなどの英語資格試験対策書に対応した音声を、スマホやタブレットで手軽に聞ける無料アプリです。以下では、「英語の友」を使うメリットや、リスニング力強化に役立つ機能、その他の便利機能を紹介しています。

アプリ「英語の友」を使うメリット

スマホに音声を取り込む手間が不要!

CDが付属していたり、音声をダウンロードできたりする英語教材は数多く存在します。それらの音声をスマホで聞きたくて、CDをパソコンに取り込んだり、音声ファイルをスマホに転送したりしたことのある方はいませんか。アプリ「英語の友」なら、音声をスマホに直接ダウンロードできて手間が省けます。

旺文社の教材をたくさん無料で聞ける!

『英検でる順パス単』シリーズなど、旺文社の定評ある英語資格試験対策書60点以上の音声を、無料でダウンロードすることができます。対応書籍は、今後も増えていく予定です。現在の対応書籍については、アプリ「英語の友」サポートページのFAQに一覧を掲載しています。

手軽に使えてスキマ時間を活用できる!

外国語の習得は「1週間に1回1時間勉強するより、毎日10分やるほうがよい」と俗に言われるほど、日々の積み重ねが強みになる分野です。しかし、忙しい生活の中で「英語を毎日必ず聞くぞ」と身構えると、プレッシャーになり嫌気がさしてしまうもの。その点、すぐ起動できるアプリなら、身支度の際や移動の間、家事をする時などに、ぱっと立ち上げて英語を聞けるので、気軽でストレスフリーです。機会があれば即アプリをタップするよう習慣づければ、英語を聞く時間が日常に組み込まれ、英語力を蓄積していくことができます。

リスニング力強化に役立つ機能

アプリ「英語の友」には、リスニング力強化に役立つ機能が満載です。すでに利用している方も、意外と気がついていない機能があるかもしれないので、この機会にぜひ、いろいろ試してください!

標準モード/単語モードの2種類がある!

アプリ「英語の友」には、「標準モード」と「単語モード」という2つのモードがあります。画面下部のアイコンをタップすると、モードを切り替えられます。

●画面下部のメニュー

「標準モード」は、ほとんどの書籍に対応した再生モードです。付属CDや音声ダウンロードの音源と同じ音声を聞くことができます。シンプルな操作で、自分の聞きたいトラックをすぐに再生することが可能です。

「単語モード」は、英単語学習に特化した再生モードです。『英検でる順パス単』シリーズなどの単語集の、見出し語音声のみを聞くことができます。

使いこなし方は、後述の「『標準モード』を使った学習法」「『単語モード』を使った学習法」のそれぞれをご覧ください。

リピートや3秒戻し、速度の変更などが可能!

「英語の友」には、再生のしかたをコントロールする機能が備わっており、様々な聞き方ができます。コントロールパネルを上にスワイプすると、すべての機能が表示されます。

●標準モードのコントロールパネル

①3秒戻る 再生位置を3秒戻します。聞き取りにくい箇所を何度も聞くのに役立ちます。
②3秒進む 再生位置を3秒進めます。聞く必要のない箇所を飛ばしたいときに役立ちます。
③再生速度変換 音声の速度を速めたり遅くしたりします。「Speed」ボタンをタップすると標準の速度にリセットされます。
④シャッフル 指定した範囲のトラックをランダムに再生します。
⑤リピート 1回タップで指定した範囲をリピート、2回タップで再生中のトラックをリピートします。

●単語モードのコントロールパネル

①再生間隔調整 次の見出し語が再生されるまでの秒数を設定します。「Interval」ボタンをタップすると、標準の間隔(2.5秒)にリセットされます。
②再生速度変換 音声の速度を速めたり遅くしたりします。「Speed」ボタンをタップすると標準の速度にリセットされます。
③シャッフル 指定した範囲の見出し語をランダムに再生します。
④リピート 1回タップで指定した範囲をリピート、2回タップで再生中の見出し語をリピートします。

学習範囲を絞り込める!

トラックリスト上部の「Category(カテゴリ)」と「From-To(~から~まで)」のプルダウンメニューで、再生する範囲を絞ることができます。「これから解く模試の範囲だけ再生したい」「今日学ぶ20単語だけを繰り返し聞きたい」など、学習範囲が決まっているときに便利です。

①Category プルダウンメニューからカテゴリを選択することで、再生範囲をそのカテゴリのみに絞り込むことができます。カテゴリは、書籍付属CDの音声の場合はCD1枚ずつ分けられています。単語集など、章で分けられているものもあります。
②From-To プルダウンメニューからトラックあるいは見出し語を選択することで、再生範囲をFromとToの間のみに絞り込むことができます。

お気に入りだけ、お気に入り以外だけを再生可能!

トラックごとに印をつけて振り分けることができます。標準モードではトラック名の右のハートマーク、単語モードでは見出し語の右のチェックボックスをタップすることで、印をつけたり消したりすることができます。再生中に振り分けることも可能です。そして印をつけたものだけ、またはつけていないものだけを、絞り込んで再生することができます。

●標準モードのお気に入り機能

①絞り込み タップして切り替えることで、お気に入りに基づいて、トラックを絞り込んだり、絞り込みを解除したりできます。
②お気に入り タップすることでお気に入りに追加できます。もう一度タップすると解除できます。

●単語モードのチェック機能

①絞り込み タップして切り替えることで、チェックに基づいて、見出し語を絞り込んだり、絞り込みを解除したりできます。左から、範囲内の全見出し語、チェックの入った見出し語、再生済みのチェックの入っていない見出し語、未再生の見出し語を指します。
②チェック タップすることでチェックを入れられます。もう一度タップすると解除できます。

その他の便利機能

バックグラウンド再生

「英語の友」は、画面をオフにしたり、表の画面では別のアプリを使ったりしていても、裏画面(バックグラウンド)では音声の再生を続けることができます。ですから移動中にも音声を流しっ放しにしたり、聞きながら辞書アプリを起ち上げて意味を調べたりと、効率的な使い方ができます。

オフライン再生

スマホで聞くと、データ通信の容量が心配…という方はいませんか。「英語の友」には、インターネットにつながっていなくても音声を再生できるオフライン再生機能があります。ですから、自宅などWi-Fiを使える環境で書籍のダウンロードを完了していれば、どこででも音声を再生することができます。

カレンダー

「英語の友」にはカレンダー機能もあります。試験日を登録すれば「あと○日」とカウントダウンが表示されます。また、アプリを使用すると、カレンダーのその日に色がつきます。試験日までモチベーションを維持するのにご活用ください。

①編集ボタン 日付を選択した上でタップすると、予定やメモを入力できます。
②カウントダウン ①の編集画面で「目標に設定する」を選択すると、目標日までの日数がカウントダウンで表示されます。
③学習履歴 学習した日がピンクに塗られます。赤い丸は、選択されている日付です。

「標準モード」を使った学習法

「標準モード」は、ほとんどの書籍に対応した再生モードです。ここでは「標準モード」を使ったおすすめの学習法をご紹介します。

模試の音声を徹底的に使い倒す

ここでは、英検の模擬試験を解いて力をつける問題集『英検 予想問題ドリル』シリーズと「英語の友」を使って、文章や会話の要点を聞き取る力を養う学習法をご紹介します。

まず、From-To機能で再生範囲を限定した上で音声を流し、リスニング問題を解きます。次に、答え合わせをしながら、間違った問題のトラックの右のハートをタップします。それから絞り込み機能で、ハートマークのついた間違った問題のみが再生されるように設定して、その音声をもう一度聞きましょう。

「何を言っているのか見当もつかない」という場合は、再生速度変換機能で速度を0.8倍速程度に落とし、リピート機能を使ってそのトラックだけを繰り返し聞き込みます。それでも内容がつかめないときは、別冊に掲載されたスクリプトとその全訳を読み、スクリプトと突き合わせましょう。

スクリプトと照らし合わせても、うまく聞き取れない部分がある場合は、3秒戻し機能を繰り返し使って、当該箇所を徹底して聞きましょう。それでも聞こえるようにならない場合は、再生速度変換機能で速度を最も遅い0.5倍速まで落として聞いてみます。それで聞き取れたら、速度を少しずつ上げて、標準速度でも聞き取れるようになるまで、3秒戻し機能で聞き込みを重ねましょう。

仕上げに、数日おいてから間違った問題だけをもう一度解いてみましょう。きちんと聞き取って正解できたでしょうか? もし、また聞き取れなくなってしまっていたら、再度、アプリを使って聞き込みましょう。

シャドーイングやリピーティングでリスニング力とスピーキング力を強化

ここでは、英語の語順に頭を馴染ませ、リスニング力とスピーキング力を鍛えるための学習法をご紹介します。どの書籍を使っても勉強できます。

まず、ダウンロードしてある書籍から好きなものを選び、再生します。そして聞きながらシャドーイングをしてみましょう。シャドーイングとは、聞こえてくる音声をそのまま真似して、元の音声を1、2秒遅れで追いかけながら自分も言ってみることです。英語の文章をシャドーイングすると、リスニング力が磨かれると同時に、英語の語順や言い回しに慣れて、スピーキング力も増す効果があります。速くてシャドーイングしきれない場合は、再生速度変換機能で再生速度を落としましょう。

聞くのと同時に発声するのは難しい…と感じる場合は、リピーティングをしましょう。リピーティングとは、1文ずつ聞こえたとおりに復唱してみる学習法です。長い文では、カンマの位置など、文の途中で切ってもかまいません。カンマやピリオドなどの区切りごとに一時停止して、リピーティングしましょう。慣れてきたら、シャドーイングに挑戦します。

シャドーイングやリピーティングは、最終的にはスクリプト*を見ずに行うのが目標ですが、はじめのうちはスクリプトを補助的に見ながら行ってもよいでしょう。

* アプリにはスクリプトは表示されません。

ディクテーションで聞き取れないポイントを発見

これは、どこを聞き取れていないのか、はっきり確認するための学習法です。どの書籍を使っても勉強できます。

まず、ダウンロードしてある書籍から好きなものを選び、再生します。そして聞きながら、ディクテーション(聞こえる文章を書き取ること)をしてみましょう。手が追いつかない場合は、再生速度変換機能で再生速度を遅くしたり、一時停止で止めたりできます。全部書き終えたらスクリプトと突き合わせて、聞き間違いや聞き落としがないか確認しましょう。

この学習法は、本当に聞き取れているのかどうか確認するのに効果的です。間違いがあったら、なぜ聞き取り損ねたのかを、分析し改善するようにしましょう。例えば「弱く発音された冠詞の a を聞き落としがちだな」「part time を per time と書いてしまっている。同じ子音が続くときの音を、速度を落としてゆっくり聞いてみよう」などと、自分の弱点を知り、克服することが大事です。

この学習法はライティング力も強化することができます! 書き取りを終えたあと、スクリプトと突き合わせる前に、英語の文章として間違っている点がないか、チェックしてみましょう。名詞の前に冠詞 a/an や定冠詞 the が抜けていたりしないか、三単現の s が抜けていないかなどです。このように英文を文法的な視点から点検する習慣をつけると、自分が英作文をしたとき、誤りを減らすことができます。

単語を聞いて覚える

アプリの「標準モード」を使って、単語集の英単語をまず耳から覚える学習法をご紹介します。『英検 でる順パス単』シリーズを例に説明します。

『でる順パス単』を「標準モード」で再生すると、英単語だけでなく、日本語訳も読み上げられます。まずは、移動時間や家事をしながらなどのスキマ時間に、これを流しておいて予習しましょう。次に、まとまった学習時間をとれるときに、『でる順パス単』の書籍をひらいて、内容をしっかり読み込みましょう。聞いただけではよく理解できなかった箇所やスペルなどを、しっかり覚えることが大事です。『でる順パス単』には、派生語や反意語、よく使われる言い回しなどもまとめられていますから、しっかり理解して、その単語についての多角的な知識を増やすようにしましょう。

最後に、もう一度聞いて復習しましょう。再生速度変換機能で速度を上げると、効率よくおさらいすることができます。試験前にもう一度聞くのもおすすめです。

『でる順パス単』に限らず、日本語訳の音声が含まれている単語集のすべてで有効な学習法です。

試験直前のウォームアップ法

試験日の朝、緊張をほぐし耳を慣らすための方法です。あらかじめ、どの書籍でもよいので、何度も聞いてよく知っている音声を、お気に入りとして登録しておきましょう。試験日の朝や試験会場へ向かう間に、そのお気に入りの音声を聞いてウォームアップします。シャドーイングやリピーティングをしてみたり、この音声を使って勉強した内容を思い返したり、スクリプトを見て目を慣らしたり、などの使い方もいいでしょう。そして本番直前には、短時間でいいので、速度を速めにして集中して聞きましょう。すると本番の音声がゆっくりに聞こえるので、余裕をもって解答することができます。

「単語モード」を使った学習法

「単語モード」は、英単語学習に特化した再生モードです。英語の見出し語だけが読み上げられます。ここでは「単語モード」を使ったおすすめの学習法をご紹介します。

単語の発音を身につける

単語の発音を身につけるためのトレーニング法です。どの単語集でも実践できます。

第一に、From-To機能を使って、勉強する範囲を決めます。第二に、リピート機能でその範囲の単語を何回も聞きます。耳が慣れてきたら第三段階です。流れる音声に合わせて、自分でもその単語を発音してみます。スペルに頼らず、耳に聞こえるとおりに発声してみることがポイントです。

次に、書籍をひらいて、それらの単語のスペルと発音記号に注意しながら、再び何度も聞きます。そして「このスペル/発音記号は、こういう音だ」「この単語はアクセントの位置が要注意だ」など、その単語についての情報を頭に入れましょう。

仕上げに、スペルをしっかり見ながら、流れる音声に合わせて単語を音読します。スペルに引きずられて実際の発音とは違う言い方をしてしまったり、日本語にもなっている英単語をカタカナふうに言ってしまったりしていませんか。耳に聞こえる音を口で再現しつつ、その音と目に見えるスペルが頭の中で一致するまで、繰り返し再生&音読をしましょう。

チェックリストを使った確認テスト

単語力を効率的に上げるための学習法です。どの単語集でも実践できます。

まず、その日学習する範囲をFrom-To機能で設定しましょう。そして、音声を再生します。意味を思い出せない単語にチェックを入れましょう。

次に、絞り込み機能でチェックした見出し語のみを表示させます。書籍を使って勉強し、チェックを入れた語の意味をしっかり覚えましょう。暗記できたと思っても、この時点ではチェックは外さず、そのままにしておきます。

数日後、チェックした語を覚えているか、確認テストをします。絞り込み機能を使って、チェックを入れた単語だけを再生し、聞きながら意味を思い出せるか確認するのです。思い出せた語はチェックを外しましょう。思い出せなかった語は覚えなおし、また数日後に確認テストを行います。この繰り返しで、すべての語の意味が頭に入るまで、数日おきに確認テストをしてみましょう。

再生の際、単語と単語の間隔は、再生間隔調整機能で変更できます。自分のレベルに合わせて調整しましょう。再生間隔が短くなればなるほど、それだけ短時間で答えることが必要になり、確認テストの難度が上がります。逆に再生間隔を長くすれば、難度は下がります。

シャッフル再生で確認テスト

英語の語句を、単語集の順番で何となく覚えていて、順番が変わると思いだせない、ということもあります。前項の「チェックリストを使った確認テスト」の方法で、単語の意味をひととおり覚えたら、この「シャッフル再生で確認テスト」により、確実に覚えているかどうか確かめましょう。

まず、From-To機能を使って、テストしようと思う範囲を設定します。それからシャッフル機能を使って、ランダムに再生しながら、その語の意味を思い出せるか確認しましょう。思い出せない語にはチェックを入れ、あとで書籍を使って復習します。

もし、覚えられていない語が多ければ、From-To機能で設定したその範囲全体を、書籍でもう一度丁寧に勉強するとよいでしょう。

「何回もやったのに、覚えられない語ばっかり…」と落ち込むことがあるかもしれません。しかし単語の学習は、「あ、この単語、あの単語の反対語だ」という調子で、覚えれば覚えるほど、単語同士を結びつけて楽に理解できるようになっていきます。あきらめずに、日々少しずつ覚えるようにしましょう!

まとめ

リスニングアプリ「英語の友」の使い方、おわかりいただけたでしょうか。技術の進歩により、英語を学ぶツールはより便利に、より多様になってきています。勉強にあてられる時間は有限なので、自分に合ったやり方を見つけて、英語力を効率的にアップさせられるようがんばってください!