この記事では、英検準2級合格のために必要な情報をまとめて紹介しています。最初に、レベルはどのくらいで合格点は何点か、合格するとどんなメリットがあるかといった英検そのものの解説や、試験日程などの情報を挙げてあります。次に、出題の傾向や特徴、効率的な勉強法、苦手とする人が多いリスニングの対策など、かなめとなる試験対策を詳述します。最後に、試験当日の流れや具体的な問題例と解答のコツ、面接のポイントなどをまとめています。英検準2級を受験する方、受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事は、2023年3月時点の情報に基づいています。受験の際は、英検ウェブサイトで最新情報をご確認ください。

※本記事は、複数ある試験方式のうち、最も標準的な「従来型」を前提に解説しています。試験方式の詳細は、「英検とは:概要と級別の勉強法・試験対策:試験方式について」をご参照ください。

英検とは

英検とは、実用英語技能検定のことです。公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しています。1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、年に3回実施されています。年間の総志願者数は250万人を超える、日本で最大規模の英語検定試験です。

リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングという、英語の運用に不可欠な4技能を堅実に測定する検定で、長年にわたる実施歴により、抜群の知名度と信頼を得ています。検定料は準2級で7,800円で、試験会場も多く受験しやすいのが特長です。小学生から社会人まで幅広い年齢層を対象としているため、職歴や経験によって結果が左右されないよう設計されており、「誰でも受けられる」「英語力そのものを測る」検定という定評があります。

7つの級のどれにチャレンジしてもかまいません。試験後に送付される成績表には、合否判定だけでなく、どのくらい合格ラインを上回ったか、あるいは下回ったかなどが示されることから、習熟度のチェックや学習モチベーションの維持にも活用できます。国際標準規格CEFRに対応した英検CSEスコアによって、自分のレベルをグローバルな視点で把握できることも長所です。

レベル

英検準2級は高校中級程度のレベルとされ、「日常生活に必要な英語を理解し、使用することができる」とうたわれています。中学英語がしっかり身についていないと合格は難しいと言えるでしょう。中高生を中心に幅広い層に受験されています。

受験する意義

中学生にとっては、高校中級レベルである英検準2級を持っていることは、標準以上の英語力を意味します。そのような級に挑戦し成功したという証拠ですので、学力だけでなく学習意欲やチャレンジ精神もあると見なされ、高校入試の面接などにおいて、好印象を与えることができるでしょう。高校や高専によっては、受験の出願条件として認めているところもあります。

高校生にとっては、高校中級レベルである英検準2級にいつ合格できるかは、学習進度の目安となるでしょう。高校1年時に取得できれば標準以上であり、3年時であればやや遅れをとっているということになります。また英検準2級を持っていると大学入試において、出願資格が得られたり、得点に加点されるなどの優遇措置を受けられたりするケースがあります。

社会人にとっては、英語の運用を求められる職場では、英検2級以上の取得が望ましいとされています。しかし英語から離れている期間が長い方などには、まず英検準2級合格を目標にし、基礎を固めることをおすすめします。グローバル・ビジネスの現場では用件を誤解なく伝えるため、特にノンネイティブの間では、基礎的な文法・単語が使われる傾向があるからです。コミュニケーションのしかたを工夫すれば、英検準2級レベルの英語力でもかなりのことができるでしょう。

TOEICテストとの違い

英検の問題とTOEICテストの問題は大きく異なります。英検準2級では、社会での日常生活や学校での場面・話題が出題されますが、TOEICテストでは、ビジネスでの英語力を測定する試験のため、ビジネスの場面・話題が中心に出題されます。ビジネスの経験がない中高生にとっては、英検準2級の方が攻略しやすいでしょう。

また、TOEICテストの問題の難易度は幅広く、英検準2級を目指す方にとっては、難しい問題がかなり多く出題されます。英語力の判定のみを目的とするならどちらの試験も有効ですが、英語学習の一環として資格試験に取り組んでいる方にとっては、TOEICテストを受けるのは英検準2級に合格してからでも遅くはないでしょう。

英検準2級とTOEICテストは、そもそもテストの性質が異なるため、単純な比較はできません。しかし、外国語運用能力の評価基準であるCEFR* に基づいて各試験を比較すると、英検準2級合格はCEFRのA2にあたり、TOEIC L&Rテストでは225点以上(満点は990点)、TOEIC S&Wテストでは160点以上(満点は400点)に対応します。

CEFR 英検 TOEICスコア
測定範囲 英検CSEスコア
C1 1級    2600~3299
(1級合格:2630)
L&R:945~
S&W:360~
B2 準1級  2300~2599
(準1級合格:2304)
L&R:785~
S&W:310~
B1 2級  1950~2299
(2級合格:1980)
L&R:550~
S&W:240~
A2 準2級  1700~1949
(準2級合格:1728)
L&R:225~
S&W:160~
A1 3級 1400~1699
(3級合格:1456)
L&R:120~
S&W:80~

(大学入試センターの公開資料とTOEICウェブサイトを基に作成)

* CEFRは、世界中で広く利用されている外国語運用能力の指標です。詳しくは当サイト内の記事「CEFRで見る英語・外国語検定試験」をご参照ください。

試験内容

英検準2級には、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。

一次試験

一次試験は、筆記試験とリスニングテストの2部構成です。
筆記試験は75分で、リーディング・ライティングの2技能が判定されます。
リスニングテストは約25分で、筆記試験に続いて実施されます。
解答形式は、英作文のみ記述式で、それ以外はマーク式です。

問題の構成は下記のとおりです。

●筆記試験

測定技能 問題番号 問題形式 詳細 設問数
リーディング   1 短文の語句
空所補充
短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 20
2 会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5
3 長文の語句
空所補充
パッセージ(長文)の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 5
4 長文の内容
一致選択
パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える。 7
ライティング 5 英作文 質問に対する回答を英文で書く。 1

●リスニングテスト

測定技能 問題番号 問題形式 詳細 設問数
リスニング   第1部 会話の応答文
選択
会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。
(放送回数1回)
10
第2部 会話の内容
一致選択
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
10
第3部 文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
10
英検準2級では、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、海外の文化、人物紹介、歴史、教育、科学、自然・環境などに関する話題が出題されます。

二次試験

二次試験は面接形式のスピーキングテストです。
日本人あるいはネイティブスピーカーの面接委員と1対1で約6分程度話します。
出題される問題は下記のとおりです。

測定技能 問題番号 問題形式 詳細
スピーキング   音読 50語程度のパッセージを読む。
No. 1 パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。
No. 2 イラストについての質問 イラスト中の人物の行動を描写する。
No. 3 イラストについての質問 イラスト中の人物の状況を説明する。
No. 4 受験者自身の意見など カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。
No. 5 受験者自身の意見など 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)

英検準2級の二次試験では、日常生活の話題が主に出題されます。過去の出題例を挙げると、ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカードなどです。

日程

英検準2級は年に3回実施されます。実施月は下記のとおりです。

  一次試験 二次試験
第1回 6月 7月
第2回 10月 11月
第3回 1月 2月

個人受験は、下記の日程で実施されます。

●2023年度

  受付期間 一次試験 二次試験
第1回 3月31日~5月2日
(書店は4月21日締切)
6月4日(日) (A日程)7月2日(日)
(B日程)7月9日(日)
第2回 8月1日~9月8日
(書店は9月1日締切)
10月8日(日) (A日程)11月5日(日)
(B日程)11月12日(日)
第3回 11月1日~12月14日
(書店は12月8日締切)
2024年1月21日(日) (A日程)2024年2月18日(日)
(B日程)2024年2月25日(日)

二次試験にはA日程とB日程とがあり、英検準2級の個人受験ではB日程に割り当てられます。

個人受験でも準会場(団体試験の会場)で受験できる場合があります。その場合は、上記の個人受験(本会場)の日程とは異なり複数の日程があります。詳しくは、英検ウェブサイトで最新情報をご確認ください。また、団体受験の受験日も、個人受験の日程と異なり複数ありますので、ご自身の所属する団体に問い合わせましょう。

過去問

英検準2級の問題やレベルを確認するには、過去問を解いてみることが一番です。英検ウェブサイトにて、直近3回分の過去問が公開されています。過去問は、試験終了後1週間程度でアップされます。

過去問で英検準2級対策をするなら、日本語訳と丁寧な解説が掲載された旺文社の過去問シリーズがおすすめです。じっくり取り組みたい方は、6回分の過去問を収録した『2023年度版 英検準2級 過去6回全問題集』を、短期で実力を完成させたい方は、3回分の過去問を収録した『2023-2024年対応 直前対策 英検準2級 3回過去問集』をご利用ください。

『2023年度版 英検準2級 過去6回全問題集』

英検準2級合格を目指すなら、まずは過去問から!

本書には過去6回分の試験が収録されているので、これをやりこなすことで英検の出題傾向をしっかりつかむことができます。「別冊解答」には、確実に問題を解くための解説が掲載されています。解説を読んで、解答のポイントをしっかりと把握することが、合格への近道です。もちろん、一次試験だけでなく、二次試験(面接)の問題カード・解答模範例・解説も掲載されていますので、二次試験(面接)対策もしっかりできます。さらに二次試験(面接)対策ができるWeb特典で面接の流れを把握すれば、当日の面接試験の緊張を少しでも和らげることができるはずです。ぜひ一度体験してみてください!

音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で無料で聞くことができます(ただし、書籍に記載されたパスワードの入力が必要です)。

合格点・合格率

一次試験

2015年度までは、設問ごとに配点は1点で、合計点が合格点以上であれば合格でした。しかし2016年度からは、技能ごとに算出されたCSEスコアという指標をもとに合否が判定されるようになり、その結果何問正解すれば合格か、はっきりとは分からなくなりました。ただし日本英語検定協会は、「2016年度第1回*では、各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格した」と発表しており、今後も6割程度の正答率が合格ラインだと予測されます。

* CSEスコアによる合否判定が導入された最初の試験回

CSEスコアでは、リーディング・リスニング・ライティングの技能ごとに600点満点とされており、合格基準スコアは3技能合計で1322点です。英作文問題は筆記試験の中のたった1問ですが、ライティングとして600点満点で評価されるため、一次試験の中で比重は1/3とかなり大きくなります。例えば、リーディング・リスニングで満点を取っても、ライティングが0点だった場合、合計1200点となり、合格基準スコアに122点足りないことになります。つまり、日頃からどの技能もバランスよく高めておかないと、英検準2級合格は難しいのです。

二次試験

二次試験の合否もCSEスコアで判定されます。満点は600点で、合格基準スコアは406点です。応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、アティチュード(積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度)などが評価ポイントとなります。

合格率

2015年度の合格率は36.7%でした。2016年度以降、合格率は公表されていません。

合格までの道のり

受験級の確認

英検を受験する際には、まず、受験すべき級が本当に準2級であるか、よく検討しましょう。英検は下の級から順に受験する必要はなく、初めて英検を受験する場合でも、英検準2級から受験してかまいません。
英検ウェブサイトで過去問を眺め、自分の実力とかけ離れていないかどうかチェックしましょう。もし歯が立たないと感じたら、より今の実力に近い級から受験し、ステップアップするというやり方もあります。

ケース別学習手順

ケースA:英検準2級レベルの学習をほぼ終えている場合

高校2、3年生や大学生、社会人など、すでに英検準2級レベルの学習の大半を終えている場合、
・試験に慣れること
・苦手分野を補強すること
の2つが重要です。

英検対策書を使った学習手順の一例をご紹介します。

1. 過去問で問題演習

英検は試験形式が毎回一定している試験ですので、試験に慣れるだけでも、素早く解答し、正答率を上げることができます。『2023年度版 英検準2級 過去6回全問題集』で過去問を解き、試験形式に慣れましょう。必ず時間を計り、どれくらいの速さで解答していけばよいか、よく確認しましょう。

2. 答え合わせと、苦手分野の発見

過去問を解き終わったら答え合わせをし、間違えた問題の解説をよく読みましょう。英検準2級合格に必要な正答率は明らかにされていませんが、6割程度が合格ラインだと予測されます。大問ごとに正答率を算出し、正答率が6割を切った大問は、苦手な分野だと考えましょう。

3. 苦手分野の補強

苦手な分野があった場合には、『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』であてはまる章を学習しましょう。単熟語に不安があったら『英検準2級 でる順パス単』を使用して、語彙力を補強しましょう。

4. 二次試験の問題演習

一次試験を突破したら、『2023年度版 英検準2級 過去6回全問題集』で二次試験の過去問に挑戦しましょう。スマホなどで自分の解答を録音し、あとから自己評価するとよいでしょう。うまく話せなかった問題は、解説をよく読み、解答例に使われている表現も覚えてしまいましょう。

ケースB:英検準2級レベルの学習が身についていない場合

中学生、高校1年生、しばらく英語に触れていなかった社会人など、英検過去問を眺めてみて「まだ習っていないことが多い」「知識不足だ」と感じる方は、まず英検準2級に最低限必要な知識を固めていきましょう。

英検対策書を使った学習手順の一例をご紹介します。

1. 文法を学ぶ

文法は英語を学ぶ基礎になります。『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』の第1章で、英検準2級によくでる文法事項を学びましょう。英検3級までで学ぶ基本的な文法事項もコンパクトにまとめられているので、おさらいすることができます。

2. 重要単語を覚える

単語集『英検準2級 でる順パス単』のでる度A(常にでる基本単語)の400語をまず覚えましょう。この単語集はでる順に掲載されており、効率よく学習できます。でる度Aには3級レベルの単語も含まれているので、おさらいにもなります。

ここまで終えたら、ケースAの学習手順に進みましょう。

合格に必要な学習時間

上記の手順で学習をすすめた場合、どれくらいの学習時間が必要か、一例を示しました。

ケースA

1. 過去問で問題演習:過去問6回分と英作文2問の演習で11時間
2. 答え合わせと、苦手分野の発見:過去問6回分の答え合わせと丁寧な復習で8時間
3. 苦手分野の補強:苦手分野1つにつき1時間
4. 二次試験の問題演習:過去問6回分の演習と丁寧な復習で3時間

苦手分野の数によりますが、22~25時間程度を見込むとよいでしょう。

ケースB

1. 文法を学ぶ:未習文法を学ぶのに5時間
2. 重要単語を覚える:でる度Aを覚えるのに5時間
+ケースAの学習時間

未習分野の量によりますが、32~35時間程度を見込むとよいでしょう。

もちろん個人差もありますし、単語や英作文のように一度やっただけでは定着せず、時間のかかる項目もありますので、上記の時間はあくまで目安です。日頃、学校で英語の授業を受けている方は、その分、英語力が日々高まっているはずですので、個人学習にここまでの時間は必要ないかもしれません。逆に、社会人などで独学されている方は、十分な学習時間を確保できるよう、しっかり計画を立てることが大切です。

勉強法

単語

英検準2級によくでる単語は、日常生活で使われるものが中心で、高校1~2年の教科書に出てくるレベルです。

筆記大問1の20問中最初の10問程度が、単語の知識を問う問題となっています。その約80%が動詞・名詞についての出題で、残りの約20%が形容詞・副詞の問題です。リーディングでは、簡単な説明文を読めるだけの語彙力が必要です。身近なものを表す単語が中心だった3級よりレベルが上がり、抽象的な単語が増えてきます。

大問1によくでる単語を例に挙げると、exchange(~を交換する)、nature(自然)、nearly(ほとんど)などです。

旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば、『英検準2級 でる順パス単』の音声をダウンロードすることができます。収録された見出し語のリストを見ながら発音を確認できるので、英検準2級レベルの単語を、効率よく耳で覚えられます。

参考書

おすすめの参考書は、『英検準2級 でる順パス単』です。過去の英検問題を分析し、よく出題される単語を「でる順」に掲載した、リスト型単語集です。

勉強法

英検準2級レベルの単語を学習するには、教科書や問題集で目にした語彙をがっちり覚えるのが基本です。ただ意味を覚えるだけでなく、その単語が形容詞かそれとも副詞か、といった品詞の違いや、動詞であれば自動詞か他動詞かというポイントも、頭にしっかり入れましょう。これらの知識は英作文に当たっても必要になります。

語彙力を効率よく上げるには、単語集『英検準2級 でる順パス単』がおすすめです。単語集は、「覚えている」「覚えていない」を仕分けるチェックリストととらえましょう。単語の暗記はあと回しにして、載っている単語を覚えているか覚えていないかだけで、片っ端から短時間で仕分けていくのです。単語集の見出し語にはチェックボックスがありますから、「覚えていない語にチェックを入れる」とルールを決めて(逆に覚えている語にチェックを入れてもかまいません)、チェックを入れていきましょう。すべての見出し語の仕分けが終わったら、それから暗記に移ります。この勉強方法の利点は、すでに覚えている語に時間を奪われず、覚えていない語だけに集中できることです。勉強時間は有限ですから、できるだけ効率よく集中できる状況を作りましょう。

単語を覚える際は、単語の音を聞く、実際に発音してみる、スペルを書いてみるなど、単語集を読むだけでなく、聞く・話す・書くなど、すべての技能を総動員することが大事です。英検準2級レベルになると、単語の前や後に特定のスペルがつくことによって、その単語の意味や品詞が変化した「派生語」が多く出現するようになります。例えば、形容詞fair(公平な)の前に否定を表すスペル un- がつくと、unfair(不公平な)という意味に変わる、動詞 decide(決心する)の後に名詞を作るスペル -sion がつくと、名詞 decision(決定)となる、などです。派生語のこのような仕組みを理解すると、単語力を上げられるだけでなく、未知の単語に出会ったとき、スペルから意味を類推することもできるようになります。

『英検準2級 でる順パス単』は、末尾についている別冊を使って、自分だけの単語帳を作ることができます。旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば音声を無料で聞くこともできます。しかも、アプリの機能「単語モード」を使えば、見出し語の音声を聞きながらチェックを入れて、「覚えている」「覚えていない」をアプリ上で仕分けることができます。『英検準2級 でる順パス単』で学習している方は、ぜひアプリもフル活用してください!

また、スペルを書いて単語を覚えたい方は『英検準2級 でる順パス単 書き覚えノート』がおすすめです。『英検準2級 でる順パス単』に収録された語を書き込んでいける教材です。

英検準2級の単語について、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級英単語のレベルと単語力テスト」をご覧ください。

熟語

英検準2級の熟語は、日常生活で使われるものが多く、高校1~2年の教科書に出てくるレベルです。

英検準2級で熟語の知識を問う問題は、筆記大問1の20問中7問程度とそれなりの分量があります。特に多いのは、動詞の働きをする熟語についての出題です。長文読解や、1回しか放送されないリスニングでも、熟語はひんぱんに出てきます。ですから、「catch up with ~は、catchがつかむ、upが…」などと1語ずつ思い出しているようでは間に合いません。「catch up with ~、~に追いつく!」と即ひらめくくらい読み慣れ、聞き慣れて、確かな知識にしておく必要があります。

大問1によくでる熟語を例に挙げると、rely on(~を信頼する)、be familiar with(~に精通している)、so far(今までのところ)などです。

旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば、『英検準2級 でる順パス単』の音声をダウンロードすることができます。収録された見出し語のリストを見ながら発音を確認できるので、英検準2級レベルの熟語を、効率的に耳で覚えられます。

参考書

おすすめの参考書は、単語集『英検準2級 でる順パス単』です。過去の英検問題を分析して単語だけでなく熟語も、「常にでる基本熟語」210語、「よくでる重要熟語」205語の計415語を掲載しています。黙々と暗記するのが苦手という方には、『英検準2級 文で覚える単熟語[4訂版]』がおすすめです。文脈の中で単語・熟語が身につきます。

勉強法

単語と同じく、覚えていない熟語と出会うたびにひとつひとつ覚えていくのもよい学習法ですが、やはり『英検準2級 でる順パス単』を使った学習が効率的です。詳しくは、単語の項をご参照ください。『英検準2級 文で覚える単熟語[4訂版]』では付属のダウンロード音声や旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使って、リスニング力を鍛えながら覚えることもできます。

熟語を学習する上で特に重要なのは、声に出して覚えることです。例えば、「間違って」は by mistake だったかな? それとも with mistake かな?などと迷うことがあるでしょう。字面だけを眺めて覚えていると、前置詞などの細かい違いを忘れがちなのです。しかし例文を声に出して読んで、複数の語のつながりを音で覚えておけば、前置詞なども口をついて、自然と出てくるようになります。口に出して読むことは単語でも大事ですが、熟語ではより一層、意識して学習するようにしましょう。前置詞や副詞のニュアンスを理解しておくのも重要です。「onには『続けて』という意味がある」と知っていると、「go on doing は『~し続ける』、from now on は『今後ずっと(続いて)』を意味する」と覚えやすくなります。

英文法

英検準2級では、中学高校で習うレベルの文法・構文が幅広く出題されます。

筆記大問1では、文法そのものの知識を問う問題が3問程度、コンスタントに出題されています。出題頻度が最も高いものは時制ですがその割合は20%程度、続く前置詞と関係詞がそれぞれ10%台、不定詞・動名詞などその他の文法事項も7~8%ずつとなっていますので、多岐にわたる出題範囲から、まんべんなく出題されていると言ってよいでしょう。また、ライティングやスピーキングでも、文法の知識が求められます。

参考書

おすすめの参考書は『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』です。巻頭ポスター「出題範囲がわかる! 重要文法一覧表」で、どの文法が中学英語の、または高校英語の範囲なのか一目でわかります。また、英検準2級合格に必要十分な文法知識を、中学までで学ぶ範囲も含めコンパクトにまとめてあるので、基礎に不安のある方のおさらいにも向いています。

勉強法

英検準2級には、ライティングやスピーキングも出題されるので、読んだり聞いたりができるだけではなく、話したり書いたりと自分で英文を生み出せるだけの文法力が必要です。正答肢をなんとなく選べるだけの文法知識では足りません。中学までで学ぶ文法事項(現在完了、受動態、to不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞、比較など)はきっちり理解できていますか? それぞれの文法がどのような意味・ニュアンスを表すのか、おぼつかない場合は英検3級まで戻って再確認して、その文法を使いこなせるレベルにしておきましょう。

まずは文法問題や読解問題を解いてみて、自分が知らない・覚えていない文法事項を洗い出すことから始めましょう。そしてその文法事項についての解説を教科書・参考書などで読んで、その意味やルールを理解し、覚えることが必要です。最後に、「自分がこの文法を使ったら、どんなことを言い表せるだろうか?」と考えて、実際に英作文をしてみましょう。そうすることによって、文法を機械的に覚えるだけでなく、ライティングやスピーキングでも使える確かな知識にすることができます。

また、リーディングやリスニングの学習をする際にも、フィーリングで理解するのではなく、英文を文法的に理解する習慣をつけるとよいでしょう。英検準2級では長文読解の量が多く、内容が難しくなり、なんとなくの理解では読めなくなってきます。文法的に分析してみて、意味を確実に理解した上で全文を読むよう心がけましょう。その積み重ねで、文法が自然と身についていきます。

長文読解

英検準2級の長文読解では、日常生活の話題に関する内容を理解することができるレベルが求められます。

長文読解は、一次試験・筆記の大問3・4で出題されます。それぞれ、A、Bの2つに分かれています。

問題 長文の種類 語数の目安 設問数
3A 物語文 150語程度 2
3B 説明文 250語程度 3
4A Eメール 200語程度 3
4B 説明文 300語程度 4

合計900語程度を、できれば35分ほどで解きたいところです。

3Aの物語文では、主に架空の人物の日常的なエピソードが出題されます。
3B、4Bの説明文では、歴史・文化・社会・科学・テクノロジー・自然・生物など、話題は多岐にわたりますが、歴史・文化・社会の比率が高くなっています。

参考書

長文読解を基礎から学びたい方には『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』がおすすめです。長文の構成や読み方のコツなど、短時間で正確に文脈を把握する方法を指導しています。

勉強法

英検準2級の長文読解で大事なことは、文脈を素早く押さえることです。が、「とにかく速く読まなくちゃ!」と焦るのはよくありません。英文をただ頭から速読するのではなく、Eメールの書式はどんなか、物語文・説明文はどのような形式で書かれるのかなど、長文のタイプごとに、英文の構造の基礎をあらかじめ理解した上で着実に読み進めましょう。それが結果的には、文脈を素早く押さえることにつながります。

物語文では、出来事が起きた順番に書かれるのが普通で、起承転結の流れがあることを覚えておきましょう。

Eメーでは、次に示すヘッダーに注目することによって、一目で概要を把握できます。

From 送信者の名前とメールアドレス
To 受信者の名前とメールアドレス
Date 受信日
Subject 件名(話題)

説明文では次のようなパラグラフ展開になることがほとんどです。

①序論(Introduction) 説明文のトピックを提示する導入部分。
②本論(Body) トピックを具体例などを示しながら論じる部分。
③結論(Conclusion) 説明文のまとめ。

続いて、各パラグラフの内部は次のような構造を持っています。

①トピックセンテンス(主題文) パラグラフの冒頭に置かれることが多い、パラグラフの全体像を示した文。
②サポーティングセンテンス(支持文) トピックセンテンスで提示した内容を、具体例や証拠を示しながら説明する文。
③コンクルーディングセンテンス(結びの文) パラグラフの最後に置かれる、結論にあたる文。本論(Body)のパラグラフではしばしば省略される。

これらを把握しておけば、わからない単語があるなどで、理解しにくい部分があっても、文脈を想像することができます。日頃、長文を読む際に、英文全体あるいはパラグラフ内の構造を意識するよう心がけ、知らない単語があっても大意を把握できるよう訓練しましょう。

英作文(ライティング)

英検準2級の英作文(ライティング)では、日常生活の話題について書くことができるレベルが求められます。

英作文は、一次試験・筆記の大問5として出題されます。例えば「生徒は学校でクラブ活動に参加すべきだと思いますか?」など、身近なトピックについて、自分の意見(質問への答え)とその理由2つを、50~60語の英文で書く、というものです。

参考書

英作文を基礎から学びたい方には『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』がおすすめです。問題演習には、英作文が合計4問収録されている『英検準2級 予想問題ドリル[5訂版]』がおすすめです。

勉強法

長文読解のところで、英語のパラグラフは

①トピックセンテンス(主題文) パラグラフの冒頭に置かれることが多い、パラグラフの全体像を示した文。
②サポーティングセンテンス(支持文) トピックセンテンスで提示した内容を、具体例や証拠を示しながら説明する文。
③コンクルーディングセンテンス(結びの文) パラグラフの最後に置かれる、結論にあたる文。本論(Body)のパラグラフではしばしば省略される。

という構造を持っている、と指摘しましたが、これは私たちがパラグラフを作成する、つまり英作文をするときにも守るべきルールです。

すなわち、英検準2級の英作文「自分の意見とその理由2つを」「50~60語で」、というパラグラフを作成する場合、その構造は以下のようになります。

①トピックセンテンス(主題文) 自分の意見
②サポーティングセンテンス(支持文) その理由2つ
③コンクルーディングセンテンス(結びの文) 自分の意見を再度述べた結論

この骨格に沿って、英作文を実際にやってみましょう。手順は、

  1. トピックに対する意見と、その理由を2つ、箇条書きなどでメモにまとめる
  2. メモに従って英文を書く。意見をトピックセンテンスとして、2つの理由をそれぞれサポーティングセンテンスとして書き、最後に意見を改めてコンクルーディングセンテンスとして書く
  3. 論理展開に矛盾がないか、文法やスペルミスがないか、を見直す

となります。

解答時間の目安は20分です。上記の手順でいうと、1.のメモに5分、2.の英文を書くのに10分、3.の見直しに5分を配分するのが理想的です。当然ながら、英作文は経験がものを言います。時間内に英文をまとめあげる演習を数多くこなすようにしましょう。

また、扱われるトピックは、身近な社会的トピックが中心です。日頃から、起きたことや目にしたものについて周囲の人の意見を知っておくと、書くことが思いつかなくて困ることはなくなるはずです。

英検準2級の英作文(ライティング)について、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級ライティングの問題と解答のコツ・ノウハウ」をご覧ください。

リスニング

英検準2級のリスニングでは、日常生活に関する内容を聞いて理解することができるレベルが求められます。

リスニングテストには、第1部、第2部、第3部があります。
第1部・第2部では、同僚・友人同士、店員と客など、男女2人の会話が読み上げられます。
第3部では、50語程度の文章が読み上げられます。最も多いのは、ある架空の人物についてのエピソードで、次いでデパートや学校のクラスなどでのアナウンスと、自然・文化に関する説明文がほぼ同じ割合で出題されます。

実際に音声を聞いてみて、英語が読み上げられるスピードを確認しましょう。

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

参考書

リスニングを基礎から学びたい方は『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』がおすすめです。文や文脈に応じて変化する発音の特徴を、実例とCDによる音声で解説しています。

勉強法

英検準2級では、英検3級までとは異なり、リスニングの音声はすべて1回しか読み上げられません。また、第3部の文章も50語程度と長くなります。従って、「もう一度聞いて理解しよう」「全部聞いてから考えよう」という手は通用しなくなります。英文は読み上げられる順序のままに、小さなまとまりごとに理解する習慣をつけましょう。要点だけをメモするのも効果的です。

「リスニングが苦手だ!」という人の中には、文字に起こせるほど完璧に英語の音声を聞き取れなければいけない、と誤解している人がいます。しかし、英検準2級のリスニングテストが求めている能力は、聞こえた音声から、会話や英文の大意をつかむ能力です。ですから「聞き取れない!」と感じてもあわてずに、聞こえた語句をつなぎ合わせて、話の流れを推測するようにしましょう。

逆に、復習の際には、問題集の解答に記載された放送文のスクリプトと音声とを、一字一句比べるように聞き直してみましょう。スクリプトの文字と音声は一致するでしょうか。もし、文字を見たときに思い浮かべた音と、実際の音声とがかけ離れているように感じたら、それは、耳が英語の音声にまだまだ慣れていない証拠です。英語は、文字に書かれていても、とても弱く発音されてほとんど聞こえない部分があったり、隣の単語とくっついて一体になって発音される部分があったりします。こういった音声に慣れるためには、スクリプトを自己流の発音で読み上げるのではなく、リスニングの音声を聞こえたまま真似て発音する練習をするとよいでしょう。次第に、文字と音声との間の違和感がなくなっていくことでしょう。

『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』には、英語のそういった音声変化の特徴も解説されていますので、ぜひ参考にしてください。

旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば、『英検準2級 予想問題ドリル[5訂版]』『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』などの音声を、スマホでいつでも気軽に聞くことができます。繰り返し聞いて、リスニング力を日々鍛えましょう!

英検準2級のリスニングについて、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級リスニングの問題と解答のコツ」をご覧ください。

スピーキング(二次試験・面接)

英検準2級のスピーキングでは、日常生活の話題についてやりとりすることができるレベルが求められます。

スピーキングテストは、二次試験において面接形式で行われます。
まず問題カードに記載されたパッセージの音読を求められ、それからそのパッセージに関わる質問をされます。その後、イラスト2点を描写する問題が出され、最後に自分の意見を聞かれます。
過去の出題例は、ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカードなどで、日常的な話題となっています。

早く話す必要はありません。面接委員にしっかりと聞き取ってもらえるように、はきはきと話すことが大事です。

参考書

面接の流れをあらかじめ知っておけば、不安も解消! 10セットの練習問題に加え、面接をリアルに体験できる動画の付いた『10日でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予想問題[改訂版]』がおすすめです。

勉強法

面接の評価には、アティチュード(態度)という項目があり、積極的にコミュニケーションを取ろうとする意欲を示すことが大事です。具体的には、入退室のあいさつや、アイコンタクト、大きな聞き取りやすい声、黙り込まない、などです。問題演習をする際には、頭の中で答えを思い浮かべて済ますのではなく、面接の場面を想定した上で、しっかりと声に出して練習しましょう。先生や友人などに付き合ってもらうのもよい手ですが、ちょうどよい人がいない場合は代わりにぬいぐるみを置くなどして、面接委員とのアイコンタクトのシミュレーションをしましょう。このような実演を重ねることで、明瞭な発声やアイコンタクトが身につき、本番でも行えるようになります。

パッセージの音読は、ただひたすらに読み下すのではなく、意味のまとまりごとにポーズを置くよう気をつけましょう。具体的には、前置詞の前やコンマのところで、ポーズを取るとナチュラルです。ピリオドでは息継ぎをするつもりで、イントネーションを下げ、文をしめくくりましょう。重要な単語は強めに言い、単語はアクセントのある場所を意識して、リズミカルに音読する訓練を積めば、自然な英語を口が覚えるものです。

英検準2級のスピーキングでは、3級よりも多くの発話をこなせることと、文と文とをうまくつなぐことがポイントになります。イラスト描写では現在進行形が重要ですので、日頃から周囲の人のようすを英語で表現してみるなどして練習しましょう。適切な動詞を知らなくても、すぐに辞書に頼ってはいけません。本番では辞書を使えないのですから、今思い出せる単語をフル活用して、何とか伝えるよう工夫しましょう。また、いくら発話量が多くても、つながりのないばらばらの文では評価は低くなります。and(それで)、also(また)、because(~なので)などの接続詞を使って、まとまりのある文で話せるよう練習しておきましょう。

英検の面接の出題パターンは、ある程度決まっています。ですから、過去問や参考書を使って問題演習を重ねることが、最も効果的な対策になります。

英検準2級の二次試験・面接について、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級面接の問題と流れ・合格のコツ・使えるフレーズ」をご覧ください。

過去問・予想問題

実際に試験を受けてみたら、時間が飛ぶように過ぎてしまい、最後の問題までたどり着かなかった―そんな経験をしたことはありませんか? ほんの少し答えを悩んだつもりでも、驚くほど時間が経ってしまっていることもあります。試験当日、こんな失敗をしないためには、普段から実際の試験と同じ分量の問題を時間内に解くトレーニングをしておくことが大事です。過去問や予想問題はこのトレーニングに最適な素材です。

参考書

近年の傾向を把握するためにも過去6回分の過去問を一次・二次試験ともに完全収録した『2023年度版 英検準2級 過去6回全問題集』をおすすめします。一次試験直前の総仕上げには、筆記・リスニング合わせて4セット分の予想問題を収録した『英検準2級 予想問題ドリル[5訂版]』がおすすめです。

勉強法

過去問や予想問題を解くときには、下記の「試験当日の試験対策/一次試験」の問題ごとの時間配分を参考に、各大問にどれくらいの時間をかけるか、決めておきましょう。大問がひとつ終わるごとに時計を見て、時間どおりに進められているか確認しながら解き進めることが大事です。わからない問題に時間を割きすぎては、時間内に解き終わることはできません。マーク式の部分であれば、あとで時間が余ったときに見直せるように問題冊子に印をつけた上で、マークシートには勘で答えを記入してしまいましょう。このように本番の試験と同じ気持ちで、過去問・予想問題に取り組むことが大事です。

答え合わせが終わったら、大問ごとに正解率が何パーセントであったのか、算出しましょう。合否判定はCSEスコアで行われるため、何問正解したら合格なのかははっきりしませんが、およその合格ラインは6割程度と予測されます。もし正解率が6割を切る大問があったら、それは苦手な問題ですから、入念に復習しましょう。『英検準2級 総合対策教本[改訂増補版]』で苦手な大問の解説を読み、基礎知識をしっかりと固めるのもよいでしょう。

試験当日の試験対策

試験会場に自動車やバイクで行くことは禁止されています。必ず、電車やバスなどの公共交通機関を利用して会場に向かってください。会場には早めに着き、トイレも済ませ、愛用の参考書で最終確認をしながらリラックスして試験開始を待ちましょう。

一次試験(筆記・リスニング)

一次試験は、筆記試験、リスニングテストの順で行われます。筆記試験開始前に、リスニングテストの音量チェックが行われます。リスニングテストの直前には音量チェックは行われませんので、音量が小さいなど聞こえづらい場合は、必ずこのタイミングで試験監督者に申し出るようにしましょう。

筆記試験は75分です。大問ごとの目標解答時間は下記のとおりです。

問題番号 問題形式 詳細 設問数 目標解答時間
1 短文の語句
空所補充
短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 20 12分
2 会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 8分
3 長文の語句
空所補充
パッセージ(長文)の空所に、文脈に合う適切な語句を補う。 5 15分
4 長文の内容一致選択 パッセージ(長文)の内容に関する質問に答える。 7 20分
5 英作文 質問に対する回答を英文で書く。 1 20分

時折、時計を見て、進み具合を確認しましょう。試験には腕時計の携帯が許可されています(ただし、Apple Watchなどのウェアラブル端末の携帯は禁止されています)。

筆記 大問1:短文の語句空所補充

短文または会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。20問のうち、10問程度が単語、7問程度が熟語、3問程度が文法を問う問題です。

例題:
空所にあてはまる語を選びなさい。

A: I heard that you bought a house.
B: Yes. It’s very comfortable. Best of all, our living room (        ) the southeast.

1 brings 2 faces 3 pulls 4 draws

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

答え:2

合格ラインの目安は、20問中12問正解です。空所の前後だけでなく、文全体を読み、正しく文脈を把握した上で解答しましょう。答えがわからない場合は、消去法を使って正解率を上げていきましょう。大問1は、悩んでも答えがひらめくことはほとんどないので、わからない問題は早々に見切りをつけて、長文読解に十分な時間を取るのが得策です。

大問1に限りませんが、わからない問題でも解答欄には答えをどれか記入しておきましょう。「英作文まで終わったら、大問1に戻ってマークすればいいや」と思っていても、実際には時間切れでマークができないこともありますから、ご注意を。

筆記 大問2:会話文の文空所補充

会話文の空所に、文脈に合う適切な文や語句を、4つの選択肢から選ぶ問題で、設問数は5問です。

例題:
空所にあてはまる文を選びなさい。

A: Are you coming to the party at Susan’s house?
B: Yes, but I’m wondering how to get there since my father will use the car tonight.
A: That’s no problem, Polly. (        )
B: Thank you, Jimmy. That’s very kind of you.

1 I’ll be able to fix your car.
2 I’ll pick you up at 5:30.
3 You don’t have to come to my house.
4 My mother will pick me up tonight.

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

答え:2

合格ラインの目安は、5問中3問正解です。空所部分を念頭に置きながら、会話の状況と話の展開に注意して会話全体を読みましょう。解答のカギとなる部分は、空所の後に出てくることが多いです。

筆記 大問3:長文の語句空所補充

長文の空所に、文脈に合う適切な語句を補う問題です。英文はA、Bの2つ出題されます。Aは150語程度の物語文で空所は2つ、Bは250語程度の説明文で空所は3つです。

例題:
空所にあてはまる語句を選びなさい。

After Five Activities

In America, many company workers start their day at 7:30 a.m. or so. It’s not that Americans wake up earlier than Japanese, but that they need less time to commute than Japanese. Because Americans start earlier, they also (        ) at around 5 p.m. and so there is much time left for “after five” activities.(以下略)

1 finish work earlier
2 work much harder
3 take their work more seriously
4 think more positively

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より抜粋)

答え:1

合格ラインの目安は、5問中3問正解です。空所の前後だけを見て正解を特定することは難しく、前後の文を含めて文脈から判断する必要があります。文章自体は身近でわかりやすいトピックが多いので、まずざっと目を通して大意をつかみ、それから改めて読み返しながら問題を解くようにしましょう。文章の展開を示すつなぎ言葉(for example, howeverなど)がヒントになります。

筆記 大問4:長文の内容一致選択

長文について、内容に関する質問に答える問題です。英文はA, Bの2つ出題されます。Aは200語程度のEメールで設問の数は3問、Bは300語程度の説明文で設問の数は4問です。

例題:
質問に対して最も適切な答えを選びなさい。

(Eメール本文)
Dear Ann,
I’m sorry I’ve taken so long to reply to your last e-mail. I haven’t had a minute to spare this week. My car broke down. I never realized before how much I depended on it. I mean, I’ve only had it six months, but I always used Dad’s before and now I really can’t move without it.(以下略)

Why does Mike feel so helpless?
1 He can’t use his car now.
2 He has no time to see Ann.
3 Something is wrong with his dad’s car.
4 He has moved to an unfamiliar city.

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より抜粋)

答え:1

合格ラインは、7問中5問正解です。だいたい、第1パラグラフから1問めが出題され、第2パラグラフから2問め、第3パラグラフから3問め、と対になっています。ですから、まずざっと目を通して大意をつかみ、それから質問文で問われている箇所に注意して読み返しながら、前から順に問題を解いていきましょう。

筆記 大問5:英作文(ライティング)

QUESTIONを与えられ、それについての答え(自分の意見)と、そう思う理由を2つ、50~60語の英文で書きます。

例題:

●あなたは,外国人の知り合いから以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて,あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は50語~60語です。
●解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は,0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION
Do you think more foreigners will visit Japan in the future?

解答例:
I think more foreigners will visit Japan in the future. I have two reasons. First, there are many places to see in Japan. For example, Kyoto is famous for its old temples and shrines. Second, Japan is safe. People can walk safely on most streets even at night. That is why I think more foreigners will come to Japan.

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

英作文は、下記の4つの観点から採点されます。それぞれの観点に0~4点が配点されており、合計16点満点です。合格ラインは、10点程度だと思われます。

①内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
②構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
③語彙 課題にふさわしい語彙を正しく使えているか
④文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

なお、解答がQUESTIONへの答えになっていない場合や、理由が矛盾している場合は、正しい英文を書いたとしても0点や減点になる恐れがあるので、気をつけましょう。

語数の目安は50~60語となっていますが、この語数を多少オーバーしても解答欄の枠内に収まっていれば減点されません。試験時間が残りわずかだった場合は、慌てて語数を調整するより、スペル・文法のミスがないか見直すほうがよいでしょう。

英検準2級の英作文(ライティング)について、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級ライティングの問題と解答のコツ・ノウハウ」をご覧ください。

筆記試験が終わると、続けてリスニングテストが行われます。

問題番号 問題形式 詳細 設問数 放送回数
第1部 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 10 1回
第2部 会話の内容一致選択 会話の内容に関する質問に答える。 10 1回
第3部 文の内容一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 10 1回

問題文は1回しか放送されません。解答時間は、設問ごとに10秒間です。

リスニング 第1部:会話の応答文選択

2人の会話が放送されます。その最後の発話に対する応答としてふさわしいせりふを、選択肢3つの中から選ぶ問題です。10問出題され、会話と選択肢は1度しか放送されません。選択肢は問題冊子には印刷されておらず、英語で読み上げられます。

例題:
対話を聞き、その最後の文に対する応答として最も適切なものを放送される1, 2, 3 の中から一つ選びなさい。

(放送文)
A: Hi, Mike. I’m sorry I’m late.
B: That’s OK. Where shall we go for dinner?
A: How about that French restaurant on Port Avenue?

1 You’re welcome.
2 Sounds good.
3 Have a good day.

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

答え:2

合格ラインの目安は10問中6問正解です。男女2人の2往復の会話となっているので、最後の発話(3つめのせりふ)を集中して聞きましょう。疑問文だった場合、疑問詞を聞き逃すと致命的なので、文頭には特に注意する必要があります。選択肢は放送されるだけで、しかも1回しか読まれません。ですから、会話の雰囲気や聞き取れた表現も手がかりにして、最も正答らしい答えを選び、すぐ次の問題に集中するようにしましょう。

リスニング 第2部:会話の内容一致選択

最初に男女2人の会話、続いて質問が放送されます。その質問に対する回答を、4つの選択肢から選ぶ問題です。10問出題され、会話と質問は1度しか放送されません。

例題:
対話を聞き、その質問に対して最も適切なものを選びなさい。

(問題冊子に記載される選択肢)
1 Stay home.
2 Finish her work.
3 Talk with Nick on the phone.
4 Go shopping with Nick.

(放送文)
A: Nancy, do you want to go shopping with me?
B: Sorry, Nick, I can’t. I’ve got to finish this work.
A: Too bad. There’s a big bargain sale at the new mall.
B: Oh, in that case, I’ll do this later.

Question: What is Nancy going to do now?

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

答え:4

合格ラインの目安は10問中6問正解です。男女2人の会話が放送され始めたら、聞き取れた語句から場面・状況をすばやく把握しましょう。声のトーンや、ファーストネームで呼び合っているかどうかも、彼ら2人の間柄を知る手がかりになります。2往復の会話の後、質問が読み上げられるので、その冒頭の疑問詞は特に注意して聞き取りましょう。

リスニング 第3部:文の内容一致選択

最初に50語程度の英文、続いて質問が放送されます。その質問に対する回答を、4つの選択肢から選ぶ問題です。10問出題され、英文と質問は1度しか放送されません。

例題:
英文を聞き、その質問に対して最も適切なものを選びなさい。

(問題冊子に記載される選択肢)
1 The view is nice.
2 It is inexpensive.
3 It has a spacious kitchen.
4 It is sunny, but expensive.

(放送文)
Sam had to look for an apartment. Most apartments were very expensive. The apartment he finally moved into is sunny, but smaller than what he wanted. Also, the view is not very nice. But the rent is reasonable, so he is content with it.
Question: Which is true of Sam’s apartment?

(『英検準2級 予想問題ドリル[新試験対応版]』より)

答え:2

合格ラインの目安は10問中6問正解です。まとまった量の英文を一度だけしか聞けないので、選択肢を先に読んで、話の内容を推測しておきましょう。例えば、選択肢にview、expensive/inexpensive、kitchenなどの単語があれば、家の賃貸に関する文章である可能性が高いものです。代名詞itを使った選択肢が多いなら、「それ」が何かがポイントになります。質問は英文の後に読み上げられるので、集中力を最後まで切らさずに聞き取りましょう。

英検準2級のリスニングについて、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級リスニングの問題と解答のコツ」をご覧ください。

二次試験(面接)

二次試験の会場は、一次試験の会場とは異なりますので、二次試験受験票をよく確認しておきましょう。会場では、受付を済ませたら、控え室で待機します。長く待たされる場合もありますので、なるべくリラックスして過ごすようにしましょう。順番が近づくと、面接室の近くの席に案内されます。試験後は控え室に戻ることはできませんので、荷物はすべて持って移動しましょう。係員に入室するよう指示されたら、面接室のドアをノックして入室しましょう。入室の際は、Hello. などの挨拶を忘れずに。

問題番号 問題形式 詳細
  音読 50語程度のパッセージを読む。
No. 1 パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える。
No. 2 イラストについての質問 イラスト中の人物の行動を描写する。
No. 3 イラスト中の人物の状況を説明する。
No. 4 受験者自身の意見など カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。
No. 5 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)

面接試験にはアティチュード(態度)という採点項目があります。聞き取りやすい声ではっきりと話し、積極的にコミュニケーションしようとする姿を見せましょう。たとえ話す英語に未熟な点があったとしても、黙り込んだりせず自然に応答する方がプラスになります。

パッセージの音読

面接委員から手渡された問題カードに書かれたパッセージを音読します。

例題:
(問題カードに書かれたパッセージ)

Aerobics with Japanese Drums

Recently, people have started doing a new exercise. It is a combination of Japanese drums, wadaiko, and aerobics. People move around the drums and exercise by beating them. It also offers the chance to learn Japanese culture. This exercise is both healthy and interesting, so it is getting more and more popular.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

面接委員から問題カードを手渡されたあと、黙読に20秒与えられます。この時間内で、パッセージの内容をつかみ、単語の発音や文の区切りなどを確認します。音読の際は、タイトルを忘れないよう注意しましょう。パッセージの意味を考えて、強調すべき部分は強く、そうでない部分は弱く、抑揚をつけながら読むように心がけましょう。

No. 1 パッセージについての質問

音読したパッセージの内容を問う問題です。

例題:
According to the passage, why is the new exercise getting more and more popular?

解答例: (Because) it is both healthy and interesting.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

問題カードを見ながら答えることができます。質問にはwhy(なぜ)やhow(どのように)がよく使われるので、パッセージの中に「理由」や「方法」について書かれた部分、例えば、so(~なので)やby(~によって)があったら要注意です。解答するときは、質問中に使用された語を代名詞に置き換えるなど(例題ではthe new exercise → it)、質問に対する適切な答えになるように言い換えましょう。

No. 2 イラスト中の人物の行動を描写する問題

問題カードにかかれたイラストAを描写する問題です。イラストには、複数の人物が何かをしているようすが描かれています。

例題:
Now, please look at the people in Picture A. They are doing different things. Tell me as much as you can about what they are doing.

(問題カードにかかれたイラスト)

A

解答例: A woman is cleaning the floor. / A boy is carrying a chair. / Two men are shaking hands. / A girl is putting on shoes. / A man is opening the curtain.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

イラストの内容を描写するときは、現在進行形を使いましょう。主語を最初にしっかり言い、a manなど冠詞のaを忘れないことも重要です。舌がもつれて噛んでしまったりしても諦めず、できるだけ多くの人物について描写しましょう。

No.3 イラスト中の人物の状況を説明する問題

問題カードにかかれたイラストBを描写する問題です。イラストには人物と、それを補足する吹き出しが描かれています。

例題:
Now, look at the boy in Picture B. Please describe the situation.

(問題カードにかかれたイラスト)

B

解答例:He wants to buy a drink from the vending machine, but he doesn’t have any coins.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

まずは頭の中で、人物を描写する文を作りましょう。それから吹き出しの中を表現する文章を作り、人物を描写する文との関係を考えて、適切な接続詞でつなぎます。because(~なので)、and(そして)、but(しかし)などが効果的です。

No. 4 問題カードに関連したトピックについての受験者自身の意見

問題カードに関わるトピックについて、受験者自身の意見を問う質問がされます。

例題:
Do you think people should exercise every day?
(Yes.と答えた場合)Why?
(No.と答えた場合)Why not?

Yes.と答えた場合の解答例:
It is important for people to try to be healthy all the time. It is often said that people need more exercise today.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

No. 4の質問の前に、まず問題カードを裏返すように指示があります。緊張していると指示が聞き取れず焦るかもしれませんが、その場の雰囲気や面接委員の態度もヒントになるので、落ち着いて聞くようにしましょう。その後、Do you think~?と聞かれるので、そう思う場合はYes、思わない場合はNoと、意見とその理由をはっきり述べましょう。しっかりアイコンタクトして、自分の意見に対して自信を持っていることをアピールするのも忘れずに。

No. 5 日常生活の身近な事柄についての受験者自身の意見

日常生活の身近な事柄について、受験者自身の行動や希望、好みをたずねられます。

例題:
Today, many towns in Japan have large shopping malls. Do you like to go shopping at these malls?
(Yes.と答えた場合)Why?
(No.と答えた場合)Why not?

Yes.と答えた場合の解答例:
I can buy many different things at one place. When I am tired from shopping, I can eat there, too.

『英検準2級 でる順 合格問題集[新試験対応版]』より)

No.5は、カードのトピックに関係しない質問であることも多いので、先入観を持たず注意して聞き取りましょう。面接委員はまず前置きの文章を言い、次に質問をしてきます。ですから、2つめの文は特に注意して聞き取り、それに対応した文を考えて返事をしましょう。自分自身の意見を述べる問題なので、面接委員の目をしっかり見て、自信のあるようすを見せることが大事です。

質問が聞き取れなかった場合には、自然な会話の流れの中であれば、Pardon? や Could you speak that again? などと聞き返しても減点はされません。ただし、質問の中の単語の意味を面接委員にたずねても教えてはくれませんので、見当がつかない場合は聞き取れた語の話題について、当てずっぽうでもいいので自分の意見を述べてしまいましょう。黙り込んでしまうとアティチュードの評価に悪影響を与えますし、 Pardon? を繰り返していると聞き取れないと判定されて、次の質問へ移られてしまいます。

英検準2級の二次試験・面接について、さらに詳しく知りたい方は、「英検準2級面接の問題と流れ・合格のコツ・使えるフレーズ」をご覧ください。

まとめ

英検準2級の全貌が把握できたでしょうか? 英検は問題形式が決まっていますので、ひとつひとつの形式をよく把握しておけば、それぞれの正解率を上げることができます。合格ラインは6割程度。地道な対策が合格のカギです。合格を目指してがんばってください!