【#やるせなENGLISH】#5「あるある!」って英語でなんて言う?
こんにちは。
読むラジオ「#やるせなENGLISH ~〇〇ってなんて言う?~」パーソナリティのDJメイホーです。
みなさんから募集した英語にまつわる “やるせないエピソード” を紹介し、モヤモヤ解消のお手伝いをする当番組。
「英語が出てこず会話終了」
「あのとき結局なんて言えばよかったの?」
「違う意味で伝わったのかヘンな空気に……」
など、みなさんが英語を使ったときに経験したトホホなエピソードに、番組で最適なフレーズをご提案します。
今回ご紹介するのは、旺文社社員のえっちゃんさんのエピソードです。
外国人の友人と話していて、いつもなんて表現したらいいか迷うときがあります。
それは、「あるある!」と言いたいときです。たとえば、引っ越し先の家具を探している友人と話したとき。
友人: I saw a piece of furniture on the Internet and thought it was nice, but when I saw it later in person, it wasn’t what I had imagined.
(ネットで家具を見ていいなと思ったんだけど、あとで実際に見たら想像と違ったんだよね。)
私: あるあるー。めっちゃわかるわー。知らない土地に出かけたとき。
友人: I’d get lost even trying to follow walking directions on my phone.
(私、スマホの道案内に従おうとしてもいつも迷子になっちゃうわ。)
私: あるある。私も前に同じ経験をしたわ。フランス人の友人とヘンな外国語の看板をみつけたとき。
友人: Sometimes I see signs written in slightly odd French in Japan.
(日本でたまにちょっとヘンなフランス語の看板を見かけるのよね。)
私: あるある。海外の人が経営している日本食レストランのメニューとかも、表記がちょっと違うときあるもん。日本語だと気軽に使えるのに、ぴったり合う英語がなかなか見つかりません。
会話の流れを壊さないよう即座に言いたいのに、「あ、えっと、“あるある”ってなんだっけ」と一瞬間があいてしまい、盛り上がるチャンスを逃してしてヘコむこともしばしば…。これまでは “Yes, yes!” と言ったりうなずいたりして乗り切っていたのですが、いまいち「あるある!」のニュアンスが伝わっていない気がして、ずーっとモヤモヤしています…。
ああ~、これは絶妙にモヤりますね…!
「あるある!」って、日本語だと超身近なフレーズですよね。「あるあるネタ」なんてものがあるくらい浸透しています。なのに英語に訳そうとすると、「あれ? …なんて言うんだっけ」と、該当する英語が見当たらなくて考えこんでしまうんですよね。
「あるある!」という相手への共感を示すフレーズは、会話を盛り上げたり仲よくなったりするのに効果的だと思います。だからこそ、テンポよく言って会話をつなぎたいですよね。
とっさにことばが出てこず、「アッ…」「…?」「……ッ」と会話が途切れる瞬間、これぞ英会話の「あるある」ですね。ああ、やるせない…。
というわけで、今回のフレーズは「あるある!」。
どんなシーンでも使えて、言いやすい表現が理想ですね。
この状況の場合、最適な英語表現は……
↓
So true!
(あるある!)
So true! は直訳すると「そのとおり!」という意味。共感を示すことができ、「あるある」と言いたいほとんどの場面で、ごく自然に使うことができます。
「あるある!」をそのまま訳そうとすると考えこんでしまいますが、案外むずかしくない単語で意図を表現できますね。
ほかにも、It happens. や It’s a common thing. という表現もできます。「よくあることだよ」「一般的なことだよ」という意味で、「あるある」と言いたいときに使えます。
が、じつはこれらはニュアンスや使われるシーンがちょっと異なります。
So true! は一般的に、それが個人の経験に基づくものであることを示すことが多いです。「あるある」と言う本人や、家族・親友などのとても近しい人が同じような経験をしたよ! というニュアンスがあります。
It happens. は、不幸な状況に対して使われることがとても多いです。落ち込んだ相手を励ますときにもよく使われます。
また、So true! より少し客観的な立場で言っている雰囲気があります。
It’s a common thing. は、「あるある」と言う人が、その現象や一般的なできごとを観察した場合に使われることがあります。「そういうことってよくあるよ」と、一歩引いたイメージだとわかりやすいかもしれません。
えっちゃんさんのケースを見ると、すべて自分自身の経験に関することのようなので、So true! を使うのが自然です。
It happens. と It’s a common thing. が自然に聞こえるのは、話し手の立場や状況によりますが、次のような場合です。
It happens. が合う会話例
同僚と、会社にて。
A: Oh, my computer froze again. The progress I was making on a file may be lost.
(うわ、パソコンがまたフリーズした。ファイルで進めてたところが消えちゃうかも。)
B: It happens. If it’s lost, just restart it and try again.
(あるあるだよ。もし消えてたら、再起動してもう一度やってみたらいいよ。)
It’s a common thing. が合う会話例
家族についての雑談で。
A: My mom is always nagging at me, even though I’m already 30 years old.
(うちの母っていつも私に口うるさく言うの、私もう30歳なのに。)
B: It’s a common thing. Moms cherish their daughters.
(あるある。母親は娘を大切に思うものなのよ。)
ただし、これらのニュアンスの違いはあくまでネイティブが使うときの傾向。必ずしもこの状況でしか使ってはいけないというわけではないので、参考程度にしてくださいね。
ほかにこんなフレーズも Good です。
Actually, I’ve experienced the same thing before.
(じつは、私も前に同じ経験をしたよ。)
I can totally relate.
(めっちゃわかるよ。)
というわけで、今回はえっちゃんさんのモヤモヤエピソードをご紹介しました。
えっちゃんさん、少しでもすっきりしたでしょうか?
「#やるせなENGLISH ~〇〇ってなんて言う?~」では、みなさんのやるせない思い出を消化するお手伝いをしています。
本日のお相手は、DJメイホーでした。
それではまた、次回の放送でお会いしましょう。
See you next time!
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