新しくなった『英検でる順パス単』で、効果的な学習を!【英語学習書レビュー】
旺文社のロングセラー、英検単語集の定番『英検でる順パス単』シリーズと『英検でる順パス単書き覚えノート』シリーズの改訂版が刊行されました。今回の改訂は、本シリーズ最大の特長である英検の過去問分析に基づくデータを最新情報に更新。収録内容を全面的にアップデートし、さらに効果的な英検対策をサポートします。この記事では、新しいでる順パス単の特長と効果的な活用法について解説しています。英検受験に向けた単語学習に、ぜひお役立てください。
目次
新しい『でる順パス単』
英検を受験しようと思ったら、まずしておきたいのが単語力の強化です。単語の問題だけではなく、長文問題の読み取りやリスニング問題の理解にも単語力が大いに役立ちます。でも、単語学習には時間と根気が必要なので、やはり合格に本当に必要なものだけを、効率よく覚えたいですよね。『英検でる順パス単』シリーズ(以下、『でる順パス単』)は、それぞれの級ごとに過去5年~10年分の英検過去問題を徹底分析し、よく出題されている語を「でる順」に掲載しているので、英検合格に必須の単語だけを素早く身に着けることができる単語集です。
より使いやすく、覚えやすく
今回の改訂では使いやすさ、覚えやすさを求めて以下のような様々な工夫がされています。
・収録単語・熟語が100語ごとのセクション区切りの構成に変更。より学習計画を立てやすくなりました。(1~3級)
・「英検形式にチャレンジ!」のコーナーが新設。「大問1」形式で単語を覚えたかを確認できるようになりました。(1級、準1級)
・「英作文編」が新規収録。筆記試験の英作文問題で役立つ表現をまとめました。(2級、準2級)
・漢字にふりがなが追加(3級は一部、4・5級はすべて)。低年齢でも読みやすく学びやすくなりました。(3級~5級)
▲新設された「英作文編」(画像は『2級』)
無料音声で耳から学習
『でる順パス単』に掲載されている単語は、リスニング問題に登場したり、スピーキングテストで使えるものもたくさんあります。単語を覚えるときには、文字だけではなく発音もしっかり押さえておきたいですね。『でる順パス単』には付属音声があり、ウェブからのダウンロードと、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で提供されているので、スマートフォンやパソコンを使って簡単に音声学習ができます。
本書のオリジナル音声をスマートフォンで聞くには、無料でダウンロードできる旺文社リスニングアプリ「英語の友」がおすすめです。旺文社の英語書籍100点以上の音声を無料で聞くことができます。再生速度を×0.5~×2.0まで自在に変更、リピート機能で繰り返し再生するなど、便利な機能も満載です。このアプリの使い方を知りたい方は「アプリ『英語の友』の使い方と学習法」をぜひご参照ください。
アプリ機能も充実
アプリ「英語の友」では、速度調整やランダム再生も可能。また、書籍のページごとに音声を聞ける「書籍音源」モードと単語ごとに聞ける「単語モード」があり、「単語モード」では単語のつづり表示と見出し語音声の流れるタイミング・回数をお好みで組み合わせることもできます。また「単語テスト」を1日30問まで無料で使えるので、スマートフォンひとつでいつでもどこでも手軽に学習できます。
▲「単語モード」でラクラク学習
復習テストでしっかり定着
単語帳には「覚えたかどうかが分からない」という悩みがつきものです。『でる順パス単』シリーズでは「単語編」と「熟語編(※一部の級を除く)」に、覚えた見出し語を確認できるミニテストが設けられているので、学習の進捗や理解度を知るのに役立ちます。
新しい『パス単書き覚えノート』
「単語の勉強法がわからない」「単語帳だけじゃ覚えられない」という人におすすめなのが『英検でる順パス単 書き覚えノート』シリーズ(以下『パス単 書き覚えノート』)。このノート型学習帳を使えば、『でる順パス単』に収録されている単語・熟語を書きながらマスターすることができます。スペルも完璧に覚えたい人、手を動かしたほうが覚えられる人にぴったりのシリーズです。
書いて、聞いて、発音しながら覚える
今回の改訂では、『でる順パス単』シリーズの最新改訂版に準拠して収録内容が更新されただけではなく、1~準2級では、
1.「音声を聞きながら書く」
2.「自分で発音しながら書く」
3.「意味を確認して書く」
3~5級では、
1.「意味を確認してなぞる」
2.「音声を聞きながら書く」
3.「発音しながら書く」
とそれぞれ3つのステップを踏むことで、スペルと意味に加えて発音も確認できるようになりました。20語ごとのUnitに分けられているので学習管理がしやすく、また、3級以下にはなぞり書き用のガイドや4線がついているので、初学者でも練習しやすくなっています。
▲3ステップでどんどん書いて覚えられる(画像は『準2級』)
日本語→英語の練習もできる
『でる順パス単』では、英単語・熟語を見て日本語の意味を思い出す力が養われますが、『パス単 書き覚えノート』では日本語を見て英単語に変換する力がつきます。「復習テスト」(3級~5級)、「意味を確認して書く」(準2級以上)、「記憶から引き出す」(準2級以上)などを使って、意味を見ながら英語を書き出す練習ができるので、『でる順パス単』と合わせて使うことで、読んだり聞いたりしたときに意味がわかる受容語彙を、書いたり話したりするときに使える発信語彙に高めることができます。英検にはスピーキングやライティング(3級以上)の試験もあるため、合格には発信語彙をたくさん持っていることがとても重要です。
本書のオリジナル音声をスマートフォンで聞くには、無料ダウンロードできる旺文社リスニングアプリ「英語の友」をご利用ください。旺文社の英語書籍100点以上の音声を無料で聞くことができます。再生速度を×0.5~×2.0まで自在に変更、リピート機能で繰り返し再生するなど便利な機能も満載です。このアプリの使い方を知りたい方は「アプリ『英語の友』の使い方と学習法」をぜひご参照ください。
テストとワードリストを使って学習内容を定着
各Unitに前のUnitで学んだ語の「復習テスト」が設けられているので、前のUnitの学習でどれだけ単語を覚えているかを確認できます。また、準1級~3級では巻末に自分で書き入れられるワードリストがついており、まだ覚えられていない単語や注意したい単語をまとめておくこともできます。
▲自分で作れるワードリスト(画像は『準2級』)
効果的な学習法
それでは『でる順パス単』と『パス単 書き覚えノート』を使って、単語学習をしてみましょう!
※以下の例と画像は全て『英検2級 でる順パス単』および『英検2級でる順パス単書き覚えノート』のものです。内容は各級で異なる場合がございますので、詳細は商品説明をご覧ください。
※以下の学習法は一例です。皆様の学習スタイルや学習時間に合わせて、最適な学習法を見つけてください。
『パス単』で知らない単語を仕分ける
まずは『英検2級 でる順パス単』のSection 1に取り組みます。各Sectionには100語ずつ収録されているので、「0001 let」から「0100 whether」までの単語を、「知っている単語」「知らない単語」に仕分けましょう。英単語と意味を見て、知らない単語、自信がない単語があったらチェックボックスにチェックマークをつけておきます。
▲チェックボックスを利用して単語を仕分けよう
『ノート』で書き覚え練習
続いて、『英検2級パス単 書き覚えノート』で書き覚え練習です。Unit 1から5に掲載されている「0001 let」から「0100 whether」までの単語のうち、「覚えていない単語」に仕分けしたものだけを書いて練習します。1回目は音声を聞きながら、2回目は自分で発音しながら書き取ります。次に、意味を見て、英単語を思い出しながら3回目を書きます。なるべく1回目、2回目に書いた単語が目に入らないようにしながら書いてみましょう。最後に「記憶から引き出す」を使って、ランダムに並んでいる意味から英単語を思い出せるようになったかということもチェックしておきます。
▲音声を聞いたり発音したりしながら練習しよう
赤シートを使って意味を再確認
書き覚え練習が終わったら、『でる順パス単』に戻ります。赤シートを使って、Section 1の「0001 let」から「0100 whether」までの意味をもう一度チェックします。英単語と意味が頭の中できちんと結びついていればOK。まだ覚えられていない、自信がないものにはチェックボックスにさらにチェックマークをつけて、再度意味を確認します。
▲赤シートを活用して意味を確認
復習テストで記憶を強化
そのときには完璧に覚えたと思っても、英単語は時間が経つと記憶から抜け落ちてしまいます。それを防ぐためには、同じ単語に時間を置いて何度も接することが必要です。『パス単 書き覚えノート』はUnitごとに「復習テスト」が設けられていますので、新しい単語を学習した後に、「復習テスト」を使って既に学んだ単語で忘れているものはないか、確認しましょう。また、「復習テスト」が終わった後でも、旺文社リスニングアプリ「英語の友」の単語テストを使ってこまめに復習を繰り返すとよいでしょう。
▲復習テストで忘却防止
英検の本番形式で学びたいときには、旺文社のロングセラー『英検 過去6回全問題集』がおすすめ。過去6回分の試験が収録されているので、英検の出題傾向をしっかりつかむことができます。また、実力の伸びを確認したい、総仕上げとしたいなど、学習の進捗にあわせてさまざまな場面で利用することができます。単語学習を進めながら、実際の試験形式にも慣れておきましょう。
音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で無料で聞くことができます(ただし、書籍に記載されたパスワードの入力が必要です)。
『でる順パス単』シリーズで合格に近づこう
英単語は、ただ眺めているだけでは覚えることはできません。記憶を定着させるには、「手で書く」「音を聞く」「声に出す」「時間や量を決めて学習する」「適度な間隔で復習する」「テストを行う」などが効果的だと言われています。『でる順パス単』と『パス単 書き覚えノート』や『パス単 クイックチェック』を組み合わせて使えば、これらの学習方法を効率的に行うことができます。さらに、「でる順」で確実に出る単語だけをしっかり学ぶことができるので、目標とする級の合格へ最短で近づくことできます。『でる順パス単』と『パス単 書き覚えノート』、『パス単 クイックチェック』を活用して、ぜひ英検合格を手に入れてください!
書籍情報の確認・ご購入はこちらから!
英検過去問の分析に基づき、よく出題される語を「でる順」に掲載。効果的に暗記することができます。旺文社リスニングアプリ「英語の友」にも対応。単語テストを1日30問まで無料でご利用いただけます。
『でる順パス単』シリーズに収録された単熟語を「書いて覚える」ための書き込み式ノート。音声を聞いたり、発音したりしながら手を動かすことで、記憶の定着につなげます。旺文社リスニングアプリ「英語の友」にも対応。
『でる順パス単』シリーズに収録された単熟語を「解いて覚える」ためのチェック問題集。ただ単語集を見てそのままにしておくのではなく、学習した単熟語を使って問題を解くことで、記憶の定着につなげます。旺文社リスニングアプリ「英語の友」にも対応。
※各シリーズの音声は旺文社リスニングアプリ「英語の友」でお聞きいただけます。
英検(従来型)とは?
年3回実施される、国内最大規模の英語検定試験です。「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定します。5級(初級)、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級(上級)の7つの級に分かれており、それぞれの英語学習レベルに合わせて挑戦することができます。