どうしたら、ネイティブのような英語らしい発音に近づける?
このコラムでは、バイリンガルの人気英語講師NOBU先生が、ネイティブが実際に話すときの “感覚” に注目しながら、毎回ワンポイントを取り上げて発音のコツを動画でレッスンしてくれます。

英文の“出だし”に気持ちを込めよう

▲動画:“出だし”に気持ちを込める

こんにちは! NOBU です。
ワンポイントでグッとネイティブに近づく!
今日も発音レッスンをやっていきましょう。

前回のレッスンでは、

Can I have a tall coffee and a muffin, please?

と、ネイティブが英語を話すときに感じている「出ては引く」という感覚を練習しましたね。

今日はもうひとつ、ネイティブの発音の感覚をご紹介します。
発音のテキストなどにはあまり出てこないポイントですが、英会話をする上ではとても大事です。

それは、
英文の “出だし” に気持ちを込める
という感覚です。

例えば、相手に何かをお願いしたいとき、Can you 〜? が使えますね。

この表現を知っている方は多いと思いますが、単に、「お願いするときは Can you」から始める、と覚えるだけでなく、もっとこの Can you の2語に気持ちを込めてほしいんです。

例えば、両手が塞がっていて、ドアを開けてほしい、という場面を想像してみてください。
ちょっと困っている、ちょっと助けが必要。そんな状況ですね。
そこで、相手に「ちょっと開けてくれる?」とお願いしたい。

「ちょっとしてくれる?」

お願いを切り出す、この気持ち。これが Can you なんです。

「ちょっとしてくれる?」
Can you?
(※日本語 → 英語をリピートしましょう!)

こうして気持ちを切り出してから、具体的なお願いの中身として、open the door? と続けましょう。

 気持ち    具体的な中身
Can you open the door?
(してくれる?)(ドアを開ける)

そして、この出だしの気持ちを「発音」でしっかり表現することがポイントです。

何かをお願いするときは、感じよく伝えたいですよね。そのためには、抑揚をつけることが大切です。
Can you? と、ここでグイっと上げてください。自分が思っているよりも高く!
Can you? ここが “Can you” と平坦になってしまうと、印象が暗くなったり、少しキツくなったり、場合によっては命令口調に聞こえたりもしてしまうんです。
注意したいところですね。

ここまでのレッスンで見てきた

Can I have a tall coffee and a muffin, please?
(トールのコーヒーとマフィンを1ついただけますか。)

これも、もちろん出だしに気持ちを込めます。
Can I have で「いただけますか?」という気持ち。

他にも、例えば、レストランでの食事について、

「予約しといた方がいいよ」と友人に勧めるときは、

 気持ち     具体的な中身
You should make a reservation.
(した方がいいよ)(予約をする)

You shouldに助言するような気持ちを込めたり、

用事があってお誘いを断るときは、

 気持ち    具体的な中身
I have to work tomorrow.
(しなきゃいけないんだ)(明日は働く)
(明日は働かなくちゃいけないんだ。)

I have to に残念な気持ちを込めたり。

それぞれで、その内容に合った発音や表情で発音したいわけですね。
それが自然なコミュニケーション
だから、出だしで気持ちを感じることが大事なんです。

  • ◆今日のワンポイント◆
  • 英文の“出だし”に気持ちを込める! 抑揚や表情で気持ちを伝えよう!

いかがでしょうか? こうして英語を捉えると、またイキイキして楽しいですよね!
今日の例文、ぜひ出だしの気持ちに注目しながら、練習してみてくださいね。

All right! Great job, everybody! See you in the next lesson!