どうしたら、ネイティブのような英語らしい発音に近づける?
このコラムでは、バイリンガルの人気英語講師NOBU先生が、ネイティブが実際に話すときの “感覚” に注目しながら、毎回ワンポイントを取り上げて発音のコツを動画でレッスンしてくれます。

「一息で話す」を心がけよう

【ご挨拶】

▲ 動画:このコラムのコンセプト

こんにちは! バイリンガル英語講師のNOBUです。

発音って、教材などでネイティブのお手本の音声を聞いても、
「どこをどう真似していいかわからない」
「同じように言っているつもりでも、なんか違う」
なんてことありませんか?

文法や単語の勉強と違って、実は発音って、どっちかと言えばスポーツや楽器とよく似ています。ルールや知識を覚えるだけではだめで、もっと“感覚”で身に付けていくものなんですよね。

「英語らしい発音って、どんな感じ?」
「日本人が持つ英語の発音の感覚と、ネイティブの発音の感覚は、どう違う?」

この動画シリーズでは、テキストや独学ではなかなか掴めない、ネイティブが実際に話すときの “感覚” に注目しながら、発音のコツをレッスンしていきます。

動画で毎回紹介するワンポイントを意識するだけで、あなたの発音はグッと英語らしく、かっこよくなっていくはずですよ。一緒に楽しく練習していきましょうね。

【音にはスペースはない】

▲動画:音にはスペースはない

では、早速、今日の初回レッスンに入りましょう。
最初に取り上げたいのは、あまり学校では習わないけれど、発音の基本となるすごく大事な感覚。それはズバリ、「音にはスペースはない」という感覚です。

実際の英文で確認しましょう。例えば、カフェでコーヒーを注文したい場合、

   Can I have a tall coffee, please?

と言うことができます。

この英文、文字で書くと、「Can I have a…」のように単語ごとにスペースが入りますね。
すると、多くの人は、このスペースで区切って、Can / I / have / a / tall / coffee みたいにブツブツに言ってしまいがちなんですね。
皆さんは、これまで、どうでしょうか?
「丁寧に発音しよう」と思う人ほど、こうして単語ごとに区切っているかもしれません。

だけど、ネイティブの感覚は、「音にはスペースはない」「一息で話す」
だから、Can I have a tall coffee please? と、ゆっくりでも、まるで一語のようにつなげます。

この感覚を身につけるために僕がおすすめしているのは「ハミング」
   hum~~~~~~
まずは、単語は言わずに(頭の中で唱えながら)、こんな風に言ってみてください。
   hum~~~~~~
「音を途切れさせない」ことに注意しましょう。ざっくりでいいので、一息で
   hum~~~~~~

1つの流れになっていますね。
これが、ネイティブが話すときの声の出し方の感覚です。

これがつかめてきたら、その声の上に、単語を乗っけていきます。
   hum~~~~~~
   Can I have a tall coffee please?
   hum~~~~~~
   Can I have a tall coffee please?

単語の間にスペースがないですよね。1つの音の流れです。

この(手を前に押していく)ジェスチャーをつけると、言いやすいです。
川の流れのように、
   Can I have a tall coffee please?
一定のペースで、前へ前へ進む感じで言いましょう。
   Can I have a tall coffee please?
どうでしょうか?

文字にはスペースはあるけど、「音にはスペースは入れない」
これを意識するだけでも、これまでとはだいぶ発音の感覚が変わったのではないでしょうか?

という訳で、今回はまず、このポイント、
「音にはスペースは入れない」
「一息でつなげる」
を練習してみてください。

  • ◆今日のワンポイント◆
  • 音にはスペースを入れずに、一息で流れるように言う! ハミングで練習しよう!

次回の動画では、今日の英文をさらにスムーズに話しやすくするための細かいコツを紹介します。
ネイティブがさりげなくやっている、細かい音の崩し方や、つなげ方です。
特に「語尾の子音」がポイントになりますよ。どうぞお楽しみに!!
All right! Great job!
See you next time!