どうしたら、ネイティブのような英語らしい発音に近づける?
このコラムでは、バイリンガルの人気英語講師NOBU先生が、ネイティブが実際に話すときの “感覚” に注目しながら、毎回ワンポイントを取り上げて発音のコツを動画でレッスンしてくれます。

「語尾の子音」は、軽く発音する

▲ 動画:つなげやすいように崩す

こんにちは! NOBUです。

ワンポイントでグッとネイティブに近づく!
今日も一緒に、発音レッスンをやっていきましょう。

さて、前回はネイティブの基本の感覚の1つとして「音にはスペースはない」というポイントをご紹介しました。

Can I have a tall coffee, please?

(トールのコーヒーをいただけますか。)

のように、「単語ごとに区切らない」「音を途切れさせない」ことが大事なのでしたね。

さて、ネイティブは、こうしてスムーズにつなげて話しやすいように、実は、ちょっとした “ズル” をしています。
必ずしも文字通りには発音してないのですね(笑)
自分が言いやすいように、あちこちで、音を落としたり、くっつけたり、崩したりします。

とは言え、そこには一定のルールがあります。
今回は「語尾の子音」をテーマに見ていきましょう!

ネイティブは話すとき、

「前の単語が子音の音で終わって、次の単語が母音の音で始まる場合は、くっつける!

また、

「語尾の子音が言いにくかったら、最後まで言わずに落とす!

そんな感覚で発音しています。

例えば、Can I have a tall coffee, please? の場合。

冒頭は、「Can」の語尾の子音「n」と、続く母音「I」をくっつけて、「ケナーイ」。
「キャン アイ」と区切るのではなく、くっつけるようにして、「ケナーイ」。
真似しましょう。「ケナーイ」。
ちなみに、「キャン」というよりは、もっと短く「ケン」。「ケナーイ」。

「have a」の部分も、語尾の子音「v」と続く母音「a」をくっつけて、「ハーヴァ」。
「ハヴ ア」じゃなくて、「ハーヴァ」(※リピートしましょう!)。
2つを組み合わせると、Can I have a。
これだけでも、グッとネイティブっぽくなりましたね!

さぁ、「tall coffee」の部分は、tallの語尾の子音「l」に注目。
「l」は、/l/ という音で、本来、舌の先を前歯の裏にしっかり当てて発音します。
「live」「love」「left」。
単語の出だしにくると、こうして強めにはっきりと発音されますが、実は語尾に来た場合は、また別。
もっと軽くて、「tall」「call」「apple」「I’ll」。どちらかと言うと「ォ」っぽく聞こえますね。舌の先は当てないくらいでもOK。
tall coffee。(※リピートしましょう!)

文を全部言うと、

Can I have a tall coffee, please?

基本的に、発音は、単語や音節の「出だし」ははっきりと、聞こえやすく
反対に、「おしり」の部分は、その続きが言いやすいように、軽く、ちょっとテキトーに
これがネイティブの発音の感覚です。

では、最後に、この2つのルールをもう少し練習しましょう。
僕のあとにリピートしてください。

<子音+母音をくっつけるパターン>
I’m an English teacher.(私は英語講師です。)
I live in New York.(私はニューヨークに住んでいます。)

<語尾の子音を最後まではっきり言わないパターン>
Good morning!(おはよう!)
I’d like hot tea.(熱い紅茶をいただきたいです。)

<両方を含んだパターン>
What time is it?(いま何時ですか。)

Great job!

  • ◆今日のワンポイント◆
  • 語尾の子音は、軽く! 続きが言いやすいように崩して言ってみよう!

ポイントがわかると、思っていたよりもすぐに英語らしい発音で言えて、楽しいですよね!
この調子です!!

では、また次の動画レッスンをお楽しみに!
Great job, everybody!
See you in the next lesson!