この記事では、英検準1級の一次試験で出題されるライティング(英作文)問題について詳しく解説しています。はじめに、どのような問題が出されるのか、ライティングの配点が合否にどの程度かかわるのか、どのような観点から採点されるのか、など試験の概要を述べています。次に、理想的な英作文を書くためのコツや解答のノウハウ、役に立つ表現について解説しています。英作文の質を上げるために確認すべき事項のチェックリストも載せています。最後に、作文力をつけるための学習方法や、参考書を使った対策を詳述しています。ぜひ参考にしてください。

(本記事は、2018年3月時点の情報に基づいています。受験の際は、英検ウェブサイトで最新情報をご確認ください。)

試験概要

以下では、英検準1級で出題される英作文問題の概要と、問題例、その解答例を挙げています。どのような観点から採点されるのか、合格点はどの程度と予想されるのか、頻出テーマは何か、などについても述べています。

概要

英検準1級の英作文は、一次試験・筆記の大問4として出題されます。出題数はわずか1問ですが、英検準1級の一次試験に合格するためには、この1問で一定以上の点数をとらなければいけません。というのも、英検の一次試験では、リーディングとライティング、リスニングの各技能に CSE スコアが750点ずつ割り当てられているからです。すなわち、英作文のこの1問が、一次試験の1/3のウェイトを占めているということになります。

(CSE スコアについては、「英検準1級のレベルと合格までの勉強法、面接の対策:合格点・合格率」をご参照ください。)

この英作文問題の内容は、与えられた TOPICについて、自分の意見とその理由を120~150語程度のエッセイ(英文)にまとめるというものです。社会性の高い話題について意見を書くことができるかが試されます。目標解答時間は、筆記試験全体が90分で、リーディングが大問1~3まで計41問あることを考えると、約25分が目安になります。

与えられる TOPICは、英文10~20語程度です。多くは、「賛成か反対か:小規模な独立した店は現代社会で生き残れる」など、社会性の高い内容です。POINTS が4つ提示され、そのうち2つを用いることが課されます。そしてエッセイは序論、本論、結論という構成になっていなければいけません。

問題例

例題:
● Write an essay on the given TOPIC.
● Use TWO of the POINTS below to support your answer.
● Structure: introduction, main body, and conclusion
● Suggested length: 120-150 words

TOPIC
Agree or disagree:
Teenagers should avoid using Social Networking Services

POINTS
● Safety
● Information literacy
● Education
● Personal relationships

旺文社 英検新試験情報サイトより)

解答例

I agree with the idea that teenagers should avoid using Social Networking Services. I have two reasons to support my opinion.
Firstly, teenagers treat each other very badly sometimes. They also do this online, and Social Networking Services can be terrible places for people who are bullied. Also, it is hard for parents and teachers to find out if this kind of bullying is happening, so they are often unable to help the bullied teenagers.
Secondly, criminals can easily target teenagers on these services, and commit cybercrimes, such as information theft and Internet fraud. Teenagers do not have enough skill and experience to avoid these criminals, so they are at high risk of becoming victims.
Because of these reasons, I believe that teenagers should wait until they become adults to use Social Networking Services.

旺文社 英検新試験情報サイトより)

採点の観点と配点

英検準1級の英作文は、以下の4つの観点から採点されます。それぞれの観点に0~4点が配点されており、合計16点満点です。各技能バランスよく得点して合格するには、12点程度を目標とするとよいでしょう。この点数が CSE スコアに変換され、リーディング・リスニングの CSE スコアと合算されて一次試験の合否が決まります。

①内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
②構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
③語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
④文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

第1の観点「内容」で最も大事なポイントは、与えられたトピックに対して適切に応答しているかどうかです。課題とは異なる趣旨のエッセイを書くと、たとえ英語としては正しい文章を書いていても、0点になることもあります。ですから読み違えないよう、問題文と TOPICは慎重に読みましょう。また、提示された4つの POINTS のうち2つを用いなければいけません。

次の観点「構成」は、自分の意見とその理由をわかりやすく論理的に書けているかがポイントです。問題文で指示されているとおり、序論、本論、結論という構成で書かなければいけません。各パラグラフは、核となるトピック・センテンスと、それを支えるサポーティング・センテンスで構成されているのが理想的です。

3つめの観点「語彙」は、課題に相応しい語彙を正しい語法で使えているかを見ます。同じ語句や表現を繰り返し使うと、語彙力が不十分だと見なされるのでできるだけ避け、別の言い回しを使うなど工夫しましょう。また、英語のエッセイでは I don’t や We shouldn’t などの短縮形は使わず、I do not、We should not とフォーマルな書き方をします。

最後の観点「文法」は、文法的に正しい文を書けているかです。文構造のバリエーションも重要なので、同じ主語を連続して使うなどのワンパターンな書き方は避けましょう。英語としては不自然な文章も好ましくありません。無生物主語など、英語特有の表現を意識しましょう。

頻出テーマ

英検準1級の英作文は、2016年度第1回検定から、現在のエッセイ形式になりました。したがって、何が頻出と言えるほどの出題事例は蓄積されていません。ただ、これまでの出題傾向を見ると、面接と同じような社会性の高いテーマがでると予測されます。具体的には、宇宙開発、環境保護、電子マネー導入の是非などです。

2つのコツ

以下では、英検準1級の英作文として理想的なエッセイを書くための、重要なコツを2つ挙げています。

型に沿って書く

模範的な形式

英検準1級の英作文には、以下の要件があります。
● 序論(introduction)、本論(main body)、結論(conclusion)という構成で書く
● 語数の目安は120~150語
● 与えられた4つの POINTS のうち、2つを用いる

これらの要件に加え、英語のライティングでは、パラグラフを、核となるトピック・センテンスと、それを支えるサポーティング・センテンスで構成することが理想的とされています。以上を踏まえるとおのずから決まってくる、英検準1級のエッセイとして模範的な形式は、以下のとおりです。

序論 第1パラグラフ TOPICに対する自分の意見(賛否、是非など)を述べる。(1~2文程度)
本論  第2パラグラフ 冒頭に、1つめの POINT を明示したトピック・センテンスを書く。続いてその根拠を述べるサポーティング・センテンスを書く。(2~4文程度)
第3パラグラフ 冒頭に、2つめの POINT を明示したトピック・センテンスを書く。続いてその根拠を述べるサポーティング・センテンスを書く。(2~4文程度)
結論 第4パラグラフ 「序論」で自分が述べた意見を、もう一度繰り返して締めくくる。(1~2文程度)

具体的には、序論で TOPICに対する自分の意見を I agree . / I disagree . などで表現します。それから本論で、選んだ POINTS を2つ展開します。First(ly), や Second(ly), という表現が便利です。そして結論で、Because of these reasons, I believe that . などと、自分の意見を繰り返して締めくくりましょう。

(文の数はあくまで目安です。1文が長かったり、つなぎ語で文を連結したりした場合は、この限りではありません。トータルで指定の語数になっていれば大丈夫です。)

この形式を、前項で挙げた「解答例」にあてはめると、以下のようになります。

序論  第1パラグラフ  意見 I agree with the idea that teenagers should avoid using Social Networking Services.
前置き I have two reasons to support my opinion.
本論 第2パラグラフ トピック・センテンス Firstly, teenagers treat each other very badly sometimes.
サポーティング・センテンス They also do this online, and Social Networking Services can be terrible places for people who are bullied. Also, it is hard for parents and teachers to find out if this kind of bullying is happening, so they are often unable to help the bullied teenagers.
第3パラグラフ トピック・センテンス Secondly, criminals can easily target teenagers on these services, and commit cybercrimes, such as information theft and Internet fraud.
サポーティング・センテンス Teenagers do not have enough skill and experience to avoid these criminals, so they are at high risk of becoming victims.
結論 第4パラグラフ まとめ Because of these reasons, I believe that teenagers should wait until they become adults to use Social Networking Services.

このように、模範的なパターンにあてはめて書くようにしましょう。そうすれば、問題文の指示に沿った、理想的な構成のエッセイを書くことができます。

書き方の手順

自分の意見と、それを支える理由2つを手際よくまとめるコツは、以下のとおりです。

まず、POINTSを見ながら自分の立場・主張を決めましょう。次に、日本語でも英語でもいいので、メモを作成します。最初に自分の立場と、選んだPOINTSを書き、それぞれのPOINTに対応した理由を書きます。それから理由のそれぞれを補強する具体例や根拠を思いつくものをいくつか列挙します。

TOPIC:Agree or disagree: Teenagers should avoid using Social Networking Services

メモ例
意見:agree
POINT1:Personal relationships ⇒ ティーンの間にはいじめがある
    具体例・根拠:SNS でのいじめがひどい、親や教師が気づきにくい
POINT2:Safety ⇒ 犯罪にまきこまれる危険性
    具体例・根拠:十代は未熟で犯罪を避けられない、被害者になりやすい

このメモがそのままエッセイの骨格になります。ここまでを、5分程度でこなせるとよいでしょう。

次に、このメモに従ってエッセイの形式で英文を書いていきます。意見を上の表の「序論」の位置に入れ、2つの理由を「本論」の第2、第3パラグラフにあてはめ、「結論」に自分の意見をもう一度入れる、という要領で書きましょう。「主張」で1~2文、「本論」の第2パラグラフで2~4文、第3パラグラフでも2~4文、「結論」で1~2文、計6~12文が目安です。15分程度を目標にしましょう。

(文の数はあくまで目安です。1文が長かったり、つなぎ語で文を連結したりした場合は、この限りではありません。トータルで指定の語数になっていれば大丈夫です。)

最後に、5分程度を使って見直しをしましょう。見直す事項は、あとの「解答のチェックリスト」を参考にしてください。エッセイの語数の目安は120~150語と指示されていますが、多少オーバーしても、解答欄の枠内に収まっていれば減点されません。ですから時間が足りない場合は、語数の調整に神経をつかうより、スペルや文法をチェックするほうがよいでしょう。

表現しやすい理由を選ぶ

英検準1級の英作文は、語学の試験です。相手を論破する必要もなければ、専門的な内容を書くテストでもありません。正確な英文で自分の意見を論理的に展開することが肝要です。ですから、自分の意見を支える理由は、内容の高度さや専門性よりも、表現のしやすさを基準に選ぶようにしましょう。

例えば、Personal relationships というPOINTに対して、「SNSでは付き合いが表面的になる」と思いつき、「これは私が普段から思っていることだから、ぜひ書きたい!」と考えたとしましょう。しかし、「付き合いが表面的になる」を英語で表現できないときは、別の理由を選ぶべきです。言いたいことを表現できるのが理想ですが、無理な場合はそれに固執せず、自分にとって英語で言い表しやすい理由を考えるようにしましょう。

解答のノウハウ

問題文にあるPOINTSを使う

英検準1級の英作文では、POINTSを2つ使うことが課されています。ですから、自分にとって書きやすいPOINTを選ぶことが重要になってきます。TOPICを踏まえた上でPOINTSを眺め、書ける要素が多い、馴染みのあるものを選びましょう。

TOPICが agree / disagree 型である場合は、「SNSを使えないなんて、とんでもない!」などと第一印象や直感で選ぶことは避けるべきです。まずは、POINTSのそれぞれを agree / disagree 双方の観点から眺めてみましょう。例えば、前述の「問題例」では以下のようになります。

●agree
・Safety ⇒ SNS で犯罪に巻き込まれる、個人情報が漏れる、炎上のリスクがある
・Information literacy ⇒ フェイクニュースを信じる
・Education ⇒ SNS を使いすぎて勉強の時間がなくなる
・Personal relationships ⇒ SNS によるいじめ、人間関係の希薄化

●disagree
・Safety ⇒ SNS で災害情報などを得られる、親とこまめにコンタクトできる
・Information literacy ⇒ SNS を通して情報の扱い方を学べる
・Education ⇒ SNS で外国人と友達になれば英語の勉強に役立つ
・Personal relationships ⇒ 遠くへ引っ越した友達ともつながれる

解答の際は時間が惜しいので、以上のようにじっくり書き出す必要はありませんが、この作業はエッセイの骨格を考える上でとても重要です。頭の中で考えたりキーワードをメモしたりして、十分に整理しましょう。そして、「英語で表現しやすいか」「エッセイとしてまとめやすいか」という観点から、意見とPOINTSを決めるべきです。

また、選んだ2つのPOINTSについて、それぞれ1つのパラグラフを割り当て、合計2つのパラグラフで「本論」を構成すると、英文エッセイらしい、かつ英検準1級英作文の要件も満たす文章となります。詳しくは前項の「模範的な形式」を見てください。

POINTSの単語は、提示されたままの形で使う必要はありません。例えば、safety を safe にするなど品詞を変えても大丈夫です。また、Personal relationships を選んでも、この語句をそのまま使うのではなく、bullying という観点で書くなど、応用することも可能です。

何行めまで書くべきか把握する

英検で使用される解答用紙の見本は、英検ウェブサイトからダウンロードできます。事前に実際に書いてみて、自分の書き方なら1行にだいたい何語入るか、したがって、指定の語数である120~150語にする場合は何行程度書く必要があるかを、把握しておくことをおすすめします。例えば、1行に10語程度を書く人の場合は、12行以上が目標となります。

また、前項の「書き方の手順」のように、メモを作成してから記入すれば、自分が今、どのあたりを書いているのかわかります。ですから解答欄のスペースを目分量で測ってみて、語数が足りないようなら具体例を増やしましょう。例えば「解答例」の場合、They also do this online, and Social Networking Services can be terrible places for people who are bullied. のあとに For instance, を加えて、For instance, they might try to spread negative rumors about others. と書けば、1文増加させることができます。In my experience, . という表現を使い、自分の経験談を追加するという方法もあります。もっとも、前述の「型に沿って書く」の形式を守っていれば、だいたい指定された語数になるはずなので、語数を合わせることにあまり神経質にならなくても大丈夫です。

語数のカウントは、だいたいでOKです。150語を多少オーバーしても、解答欄に収まっていれば問題ありません。ただし、解答欄の外にまで書いてしまうのは絶対にNG! また、解答欄に収まるからといって、内容や構成に悪影響を及ぼすほど冗長に書くのも好ましくありません。あくまでも、問題文に指示された目安の語数を目指しましょう。

使える表現

すでに述べたように英検準1級の英作文には、模範的な形式があります。その形式に従ってエッセイを書くときに、役立つ表現は以下のとおりです。

自分の意見を言い表す

TOPICの英文を利用するのが効率的です。例えばTOPICが Agree or disagree: Teenagers should avoid using Social Networking Services だった場合、TOPICのコロン以下をそのまま用い、I agree (with the idea) that teenagers should avoid using Social Networking Services. と書くことができます。In my opinion, . や I believe . も使えます。We must . と言えば、とても強い信念を表せます。

理由を挙げる

POINTSを理由として2つ挙げるには、One reason is . と Also, . という表現が便利です。First(ly), . と Second(ly), . でもいいでしょう。1つめの理由を挙げるには、To begin with, . や First of all, . も使えます。

具体例を挙げる

such as や for example, 、for instance, という表現が定番です。In my experience, . を使うと、自分の体験を具体例として示すことができます。

結論として意見を再主張する

For these reasons, . や Therefore, . As a result, . などのつなぎ語が役立ちます。第1文で I agree . と意見表明したなら、結論では It is for these reasons that I believe . と述べるなど、表現にバリエーションをつけるようにしましょう。

解答のチェックリスト

問いに適切に答えているか

与えられた TOPICからはずれた内容を書いていないか、「POINTSを2つ使う」という要件を満たしているか、この2点は特に重要です。メモを作成したあと、解答用紙に書き始める前に、今一度確認しましょう。

意見と矛盾する理由や説明がないか

エッセイの趣旨が「わかりやすく論理的であること」も採点のポイントの1つです。意見に対する理由、また理由を補強する具体例や説明に矛盾する内容はないか、注意して点検するようにしましょう。

理由に対する説明や補足があるか

理由に対する説明や補足がないと、説得力を欠く内容になってしまいます。また、目安の語数も満たしにくいでしょう。ですから、選んだPOINTSの2つのそれぞれに対して、具体例や事実、追加の説明など2~3文程度ずつ加えて、その内容を補強するようにしましょう。

関係のない内容が含まれていないか

意見や理由とは無関係な文章や論理展開からはずれる内容が入っていると、「わかりやすく論理的であること」という採点の観点からはマイナスとなります。

POINTSを使っているか

指示にあるとおり、4つのPOINTSのうち2つを使わなければいけません。使いにくければ、品詞を変えるなどしても大丈夫です。例えば Safety というPOINTを選んだ場合、こういった語をそのまま使う必要は必ずしもなく、to avoid crimes などとその主旨に合わせて表現する方法もあります。

つなぎ語を適切に使っているか

つなぎ語(for example や therefore など)を適切に使えていると、エッセイの内容がわかりやすくなります。また、英語のエッセイで理想とされる構成を理解できているというアピールにもなります。

同じ言い回しがないか

同じ単語・言い回しの繰り返しは、語彙力が不十分だと見なされる可能性があります。また、文構造のバリエーションがとぼしいと、「文法」の採点の観点から評価が低くなります(「採点の観点と配点」参照)。自信のない語では、スペルミスなどのリスクを冒してまで無理に言い換える必要はありませんが、同じ表現・言い回しの繰り返しはできるだけ避けるようにしましょう。

スペルミスがないか

焦ると思わぬミスをしがちです。パソコンのオートコレクト機能に慣れて、スペルへの注意力が落ちていることもあります。書き上げたあと、もう一度チェックしましょう。

英語ではない単語を使う場合、その語の説明があるか

日本語特有の表現などを使う場合は、英語話者に理解できるよう説明を加える必要があります。例えば、a kimono, a traditional Japanese dress, のように、カンマで切って解説する表現が便利です。和製英語などのカタカナ語は、エアコンなら air conditioner など、正しい英語に直すよう気をつけましょう。

省略形になっていないか

口語に多い短縮形は、英語のエッセイには相応しくありません。wouldn’t などは would not と省略せずに書きましょう。

文法のケアレスミスがないか

時制のミスがないか、単数/複数が適切か、冠詞の付け忘れがないか、確認しましょう。

学習方法

学習方法

英検準1級の英作文は、経験がものを言います。社会性の高い問題に対して与えられた観点から論を構成することや、制限時間内に書き上げることは、慣れによって上達するからです。また、英検ウェブサイトからダウンロードできる解答用紙サンプルを使って適切な分量を把握しておくと、語数を数える手間が要らず、所要時間を短縮できます。手書きで書く練習も、数をこなすことが重要です。パソコンやスマホでばかり書いていると、スペルチェック機能や予測変換に助けられて、スペルを意外と覚えていなかったりします。本番の緊張した状況では、馴染みのある単語であってもあやふやになることがあるので、怠らず手書きで書くようにしましょう。

まとまった文を書くことがそもそも苦手だという人は、過去問や問題集の解答例を熟読することから始めましょう。そのうち、模範的な形式や、論理の展開のしかたがわかってきます。大体のパターンがつかめたら、手順に従ってエッセイを書き上げる練習を、できるだけ多くこなしましょう。そのうち、習慣化されて手際よく書けるようになります。

また、英検準1級の英作文で扱われるTOPICは、多くが社会一般で話題になっていることです。ですから日頃から新聞・ニュースなど、できれば英語のものに触れるようにしましょう。また様々な人の意見に触れ、それらに対して自分は賛成か反対かを考えてみることも大事です。そうすれば英作文のときに、意見が思い浮かばず困るなどということはなくなるでしょう。

おすすめの学習法は、時事的な英単語を Japan という単語と共に、インターネットで検索してみることです。例えば、aging society Japan でサーチすると、日本の高齢化についての英字新聞の記事がいくつもヒットします。それらに目を通すと、shrinking population、falling birth rates、labor shortage など、特定の表現がよく使われていることに気がつくでしょう。つまり、それらが「高齢化」でエッセイを書く際に役立つ表現です。記事内に頻出するので記憶に残る上、日本についての記事なので読みやすく、さらに時事問題についての知識もつくと、一石三鳥ですよ!

参考書

英作文を基礎から学びたい方には、『英検準1級 総合対策教本[改訂版]』がおすすめです。CHAPTER 3が英作文対策にあてられていて、英語エッセイを書く基礎から、英検準1級のライティングに合わせた作文ノウハウ、読む・聞く・書く・話すの4技能を統合して英語力をつけるコツまで、詳細に書かれています。また言うまでもないことですが、作文に不可欠なのは語彙力です。特に英検準1級の場合、社会性の高い話題にかかわる単語を知らなければいけません。単語集『英検準1級 でる順パス単』などを使い、日本語の意味を見て見出しの英単語を即座に思い出せるよう、訓練を積みましょう。

問題をたくさんこなしたい方には、『英検準1級 予想問題ドリル[新試験対応版]』がおすすめです。英作文問題が合計7問収録されているので、時間を計りながら本番のつもりでやってみましょう。それから前項の「解答のチェックリスト」を参照して、問題点を自分なりに洗い出してみます。解答例と解説を読む際は、ほかにどんな表現があり得るのかをチェックすると同時に、理由のバリエーションも増やすようにしましょう。時間に余裕があれば、解答例を参考にしながら、別の言い回しを使ったライティングをもう一度やってみると理想的です。

『英検準1級 予想問題ドリル[新試験対応版]』には、本番の体裁を模した解答用紙が2回分付いているので、切り離して使用しましょう。その際は、時間を計る、実際に書き込む、辞書や参考書を参照しないなど、実際の試験と同じ条件で挑戦してみることをおすすめします。本番では、予想もしなかった TOPICを与えられて焦る、手が震えて思うようなペースで書けないなど、予想外のことが起きるものです。実戦気分の演習を事前に一度体験するだけで、本番の緊張はやわらぎますよ。

まとめ

英検準1級の英作文問題について把握できたでしょうか? 出題形式は一定なので、練習によって点数を上げることができます。しかしライティングという問題の特性上、高スコアをとるには単語・熟語・文法の幅広い知識と、地道な練習が不可欠です。英検準1級の場合は、社会問題についての知見と、自分の意見を整理して述べるスキルも問われます。日々の努力を重ねて、合格を勝ち取ってください!