この記事では、英語試験TEAP(ティープ)について解説しています。TEAPの発展系であるTEAP CBTという試験もありますが、そちらはCBT(Computer Based Test)という言葉が示すとおりコンピュータで受ける試験で、内容も異なります。本記事では、前者の「TEAP」について解説します。

以下では、TEAPのレベル、試験結果の表し方、試験の構成や出題の形式など、TEAPの概要をまず説明します。それから、目標とするスコアを取るための計画の立て方や勉強法を詳述します。最後に、当日の試験対策を、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングと、技能ごとに解説します。TEAPを利用して大学を受験しようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

(本記事は、2018年9月時点の情報に基づいています。受験の際は、TEAPウェブサイトで最新情報をご確認ください。)

TEAPとは

TEAPは、Test of English for Academic Purposesの略で、上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発し、日本英語検定協会が実施している英語試験です。その特徴は、日本の高校生を対象に設計され、大学での勉強や生活で必要なアカデミックな英語を主に出題する点です。学習指導要領に沿って作られており、成績はスコアと、語学の国際指標CEFR*1、そしてTEAP CSEスコア*2で表示されます。スコアは取得後2年度の間、有効です。

*1 CEFRは、世界中で広く利用されている外国語運用能力の指標です。A1/A2レベルは「基礎段階の言語使用者」、B1/B2レベルは「自立した言語使用者」、C1/C2レベルは「熟達した言語使用者」であるとされています。詳しくは当サイト内の記事「CEFRで見る英語・外国語検定試験」をご参照ください。

*2 TEAP CSEスコアは、上記のCEFRと関連を持たせて開発されたユニバーサルなスコア尺度です。英検協会が実施・運営する英語テストである英検、英検IBA、英検Jr.などにも使用されており、それらの成績とTEAPの成績をCEFRの中に位置づけて比較することができます。

実施回数は年に3回(基本は7月、9月、11月)で、受験資格は高校2年生以上、主な受験者は大学入試を目的とした高校生・浪人生です。受験パターンは2つあり、受験料はパターンによって異なります。

受験パターン 測定技能 受験料(税込)
2技能 リーディング、リスニング 6,000円
4技能 リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング 15,000円

レベル

TEAPのレベルは、大学受験を目指す高校3年生に最適な英検準2級~準1級程度です。文部科学省が、さまざまな英語資格・検定試験の成績を公平に比較するために作成している、語学の国際的な指標CEFRとの対照表を用いて、他の英語試験とのレベルを比べてみましょう。

CEFR TEAP 英検 GTEC(Basic)
C1 375~400 1級   2600~3299
(1級合格:2630)
 
B2 309~374 準1級 2300~2599
(準1級合格:2304)
 
B1 225~308 2級 1950~2299
(2級合格:1980)
960~1080
A2 135~224 準2級 1700~1949
(準2級合格:1728)
690~959
A1   3級 1400-1699
(3級合格:1456)
270~689

大学入試センターの公開資料を基に作成)

この表から、各試験のレベルを推測することができます。TEAPはA2~C1の範囲を測定できるので、高校中級程度から大学上級程度まで、幅広い難易度の問題が出題されると考えられます。それに対してGTECのBasic(GTECの中では中レベルの試験)は測定範囲がA1~B1なので、中学卒業程度から高校卒業程度までと、TEAPに比べ易しい問題がより多く出題されると思われます。

受験する意義

高校生にとっては、TEAPの結果を大学入試に役立てられる可能性があります。英語外部検定利用入試(外検入試)という、TEAPなど民間の英語資格・検定試験の成績を活用する入試制度があるからです。TEAPは2014年の実施開始以来、外検入試における採用率が急速に伸びています。受験する大学にTEAP利用型入試制度がある場合は、一般入試と併願できるので受験の機会が増えたり、スコアが英語科目の得点と見なされるのでその分他の科目の受験勉強に注力できたりするなどのメリットがあります。

英検との違い

英語外部検定利用入試に広く採用されている英検とTEAPを比べてみましょう。

  TEAP 英検
従来型 英検CBT
受験料 4技能:15,000円
2技能:6,000円
1級:8,400円
準1級:6,900円
2級:5,800円
準2級:5,200円
3級:3,800円 *1
2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
スピーキング受験資格 4技能タイプの受験者 一次試験合格者のみ 全受験者
実施回数 年3回(基本は7、9、11月) 年3回 年12回 *2
2018年度の受験予定地 北海道、宮城、秋田、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、香川、福岡、熊本 全都道府県 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄
試験形式 ペーパーテスト ペーパーテスト パソコン
ライティング形式 記述式 記述式 タイピング
スピーキング形式 面接方式 面接方式 録音

*1 全級、本会場料金。

*2 ただし、4ヵ月ごとに区切られた回次ごとに1回のみ受験できる。

TEAPでは、大学教育で使われるアカデミックな語句やキャンパスの話題が多く出題されます。それに対して英検は、日常生活からアカデミック、ビジネスまでを幅広く扱う試験です。またTEAPは、英検の準2級~準1級程度に相当する幅広い難度の問題を出します。一方英検では、級ごとに問題の難度を分けています。

では、TEAPと英検、どちらを選ぶべきなのでしょうか。答えは、大学入試にTEAPのスコアを使えるか否かで決まります。英語外部検定利用入試(外検入試)にTEAPを採用する大学は年々増えつつあり、中でも上智大学は、外検入試にTEAPとTEAP CBTのみを採用しています。志望大学が未定の方の場合は、より多くの大学で採用されている英検がおすすめです。

TEAP CBTとの違い

TEAP CBTはTEAPの発展系で、試験会場に設置されたコンピュータを使って受験します。TEAPと似た問題も一部出題されますが、全く違う試験と考えたほうがよいでしょう。また、ライティングやスピーキングの試験でリーディングやリスニングのスキルも必要とされるなど、4技能をより複合的に測定します。測定可能レベルはCEFRのA2~C1で、TEAPと同等です。

  TEAP TEAP CBT
受験料 4技能:15,000円
2技能:6,000円
4技能のみ:15,000円
実施回数 3回(基本は7、9、11月) 3回(基本は6、9、10月)
2018年度の受験予定地 北海道、宮城、秋田、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、香川、福岡、熊本 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡
スコア 各技能100点満点
全体で400点満点(4技能の場合)
各技能200点満点
全体で800点満点
試験形式 ペーパーテスト コンピュータ
リーディング マークシート、70分 選択式、約80分
リスニング マークシート、約50分 選択式、約40分
ライティング 記述式、70分、約270語 タイピング、50分、340-360語程度
スピーキング 面接、約10分 録音、約30分

TEAPはペーパーテストが主体なので、日本の一般的な高校生には馴染みやすいでしょう。また、ライティング全体で要求される語数が少なく、スピーキングの時間が短いという点でも、TEAPの方が負担が軽く感じられるかもしれません。スピーキングで、相手がいた方が話しやすいという方にも、TEAPがおすすめです。

一方、タイピングが得意、画面の英文を読むことに慣れている、リスニングはヘッドホンで聞く方が集中できるという方には、TEAP CBTが向いています。スピーキングも、対面式だと緊張してしまうという方には、解答を吹き込む方式のTEAP CBTの方がいいかもしれません。

試験内容

TEAPの試験は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの順に行われます。リーディングとリスニングは、間に休憩などを挟まず続けて実施されます。配点は各技能100点です。

問題内容

リーディング

リーディングはマークシート方式で、試験時間は70分、問題数は60問です。

 大問  内容  詳細  設問数
Part 1 語彙・語法 短文の空所を補充する、単語・熟語の問題。大学の授業や学生の日常生活で使われるレベルの語彙が問われる。 20問
Part 2A 図表の読み取り 図表を読み取り、その内容についての質問に答える。 5問
Part 2B 掲示・Eメールなどの読み取り 学内の掲示や、教授と学生との間のメールなどを読み、その内容についての質問に答える。 5問
Part 2C 短い英文の読み取り 1パラグラフ程度の短い英文を読み、その内容についての質問に答える。 10問
Part 3A 長い英文の読み取り 4~5パラグラフ程度の英文を読み、その文中の空所に適切な語句を補充する。 1題4問
計8問
Part 3B 長い英文の読み取り(図表も含む) 6~7パラグラフ程度の、時に図表を含む英文を読み、その内容についての質問に答える。 1題6問
計12問
リスニング

リスニングはマークシート方式で、試験時間は約50分、問題数は50問です。

大問 内容 詳細 設問数
Part 1A 短い会話の聞き取り 学生と、友人、教授、大学スタッフなどとの会話を聞き、その内容についての質問に答える。 10問
Part 1B 短い英文の聞き取り 講義や報道情報などのパッセージを聞き、その内容についての質問に答える。 10問
Part 1C 短い英文の聞き取り(図表含む) パッセージを聞き、その内容に合う図表を選び出す。 5問
Part 2A 長い会話の聞き取り 大学生活を想定した長い会話と複数の問いを聞き、適切な文を選ぶ。 1題3問
計9問
Part 2B 長い英文の聞き取り(図表含む) 図表も含む授業・講義などと複数の問いを聞き、適切な文を選ぶ。 1題4問
計16問
ライティング

ライティングは、罫線つきの解答用紙に手書きで記入します。試験時間は70分、問題数は2問です。

大問 内容 詳細 語数
Task 1 課題文の要約 3~4パラグラフ程度の評論文を読み、要約を作成する。 約70語
Task 2 エッセイ 図表を含む複数の情報源から論点を読み取り、それらを総合した上で、自分の考えを論理的に書く。 約200語
スピーキング

スピーキングは、Examinerとの1対1の面接方式です。試験時間は約10分、問題数は4問です。

大問 内容 詳細
Part 1 受験者に関する質問 受験者自身の趣味や経歴、故郷などについての質問に3問程度答える。
Part 2 ロールプレイ型のインタビュー 渡されたカードに書かれた質問事項に沿って、受験者がExaminerにインタビューをする。
Part 3 1つのテーマに沿ったスピーチ 与えられたトピックについて、30秒で準備をし、約1分間のスピーチをする。
Part 4 Q & A さまざまな社会的トピックについて4問程度質問され、答える。

日程

TEAPは年に3回実施されます。2018年度の実施月は7月、9月、11月ですが、年度により異なる場合があります。

2018年度

試験回 試験日 申込期間*
第3回 11月18日(日) 9月10日(月)~ 10月14日(日)

* コンビニ・郵便局ATM支払いの場合。クレジットカード支払いの場合の期限は10日程度遅い。

申し込みは、TEAPウェブサイトから行います。

見本問題

TEAPの見本問題や解答例は、TEAPウェブサイトから入手できます。

TEAPの見本問題で勉強するには、参考書『TEAP実践問題集』がおすすめです。TEAPの見本問題に丁寧な解説と、図表を含むすべての英文の和訳をつけています。問題は2セットを収録しているので、付属のCD・解答用紙を使って本番さながらの演習が2回可能です。別冊の「TEAP語彙・表現ハンドブック」には、試験前に見ておきたい語彙や、ライティング・スピーキングで使える表現、スピーキング試験の流れについてなどの情報がまとめられており、切り離して持ち運べるので効率的に使えます。本書を活用し、大学での勉強でも役立つ英語力を身につけて、志望校合格を勝ち取ってください!

目標設定

志望大学がTEAPを英語外部検定利用入試(外検入試)に採用している場合は、募集要項や大学の公式サイトで詳細を確認し、必要なスコアを目標としましょう。

例えば上智大学は、TEAPの開発に深くかかわり、外検入試にTEAPとTEAP CBTのみを採用しています。その2019年度TEAP利用型入試においては、外国語学部英語学科では総合点300点と各技能のスコア70点を出願要件としていました。同じ上智大学でも、法学部法律学科は総合点220点、リーディング60点、リスニング・ライティング・スピーキング50点が出願要件です。このように同じ大学でも学部・学科によって求めるスコアが異なることは多いので、気をつけて確認しましょう。

早稲田大学文化構想学部では、2019年度一般入学試験(英語4技能テスト利用型)で、TEAPをはじめ英検、IELTSなどを採用しています。TEAPの総合点280点、各技能65点以上のスコアを持っていれば、合否は国語と地歴の2教科のみで判定されます。

私大だけでなく、国立大学にもTEAPを外検入試に採用している学校があります。九州大学は、「九州大学共創学部2018年度入学者選抜概要(予定)」によれば、TEAPの総合点280点、310点、340点を持つ場合、それぞれ大学入試センター試験「英語」の200点、225点、250点とみなすとしています。

TEAPウェブサイトの「TEAP採用大学」には、TEAPを英語外部検定利用入試(外検入試)に採用している大学が掲載されています。また、大学受験パスナビでもTEAPのスコアから大学を検索できます。

目標スコアへの道のり

以下では、TEAPの目標スコアを獲得するまでの学習計画や、それに必要な時間の一例を挙げています。個人差があり学習条件も異なるのであくまで目安ですが、学習計画の参考にしてください。

学習計画

1. 目標スコアを把握する

志望大学の公式サイトやパンフレットを調べ、英語外部検定利用入試(外検入試)でTEAPをどのように利用しているのか、要求されるスコアは何点か、などを把握しましょう。総合点だけでなく、各技能にも一定以上のスコアを課す大学もあります。学部・学科によって要件が違うケースもあるので、注意して確認しましょう。

2. 見本問題で問題演習

TEAPは試験形式が毎回一定しています。試験形式に慣れるだけでも、素早く解答し、正答率を上げることができます。『TEAP実践問題集』でTEAPの見本問題を解き、試験形式に慣れましょう。必ず時間を計り、どれくらいの速さで解答していけばよいか、よく確認しましょう。

3. 答え合わせと、苦手分野の発見

見本問題を解き終わったら、自己採点してみましょう。スピーキングとライティングの自己採点は難しいので、学校の先生にお願いしてもよいでしょう。その上で、1. で確認した目標スコアと突き合わせ、目標に達しているか、達していない場合どの技能がどの程度足りないか、把握しましょう。

4. 苦手分野の補強

3. で苦手分野が見つかったら、対策を日々実践しましょう。リーディングあるいはリスニングが苦手であれば『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』、ライティングあるいはスピーキングが弱いと感じるなら『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』、語彙力が総じて足りないと思う場合は『TEAP英単語ターゲット』を使って学ぶのがよいでしょう。

学習時間

上記の手順で学習をすすめた場合、どれくらいの学習時間が必要か、一例を示しました。

  1. 目標スコアを把握する:30分
  2. 見本問題で問題演習:見本問題2回分の演習で7時間
  3. 答え合わせと、苦手分野の発見:見本問題2回分の自己採点と丁寧な復習で7時間
  4. 苦手分野の補強:苦手分野1つにつき10時間

苦手分野の数によりますが、25時間程度を見込むとよいでしょう。

十分に対策を行ったら、実際にTEAPを受けてみましょう。TEAPは何度でも受験でき、有効期間内であれば、受験した中で最もよいスコアを外検入試に使うことができます。目標スコアに達しなかった場合は、スコアが足りなかった技能をさらに対策し、再チャレンジしましょう。

勉強法

単語・熟語

TEAPでは高校までで学習する一般的な語彙のほか、大学の授業や学生の日常生活で使われる語彙が頻出します。リーディングPart 1の文脈の空所に入る適切な語(句)を答える問題では、単語・熟語の知識が問われます。レベルは、英検準2級(高校中級)から準1級(大学中級)程度です。

TEAPは日本の高校生向けに開発された試験なので、極端に難解な時事・専門用語や、社会人経験がないとわからないビジネス用語などの出題はありません。一方で、大学での場面を想定した試験であるため、paperを「紙」ではなく「論文」、majorを「主要な」という形容詞ではなく「専攻」という名詞で使うなど、基本的な単語のアカデミックな意味・用法がよく登場します。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP英単語ターゲット』です。TEAPで問われる語彙を、効率的に覚えられるよう難易度順にリスト化してあります。また、TEAPの性質上よく出題されるけれど高校の授業では取り上げにくい、学術的な語句やキャンパスライフで頻出する表現を、特に入念に採録しています。それらの語にはTEAPラベルがついているので、集中的に覚えることもできます。

勉強法

TEAP対策には、アカデミックな用語や大学生活で使われる語句を、意識的に学ぶと効果的です。例えば、department(学部)やterm(学期)などです。そのためには、『TEAP実践問題集』を解き、その問題文の中からTEAPに特徴的な語を拾って、覚えるようにするとよいでしょう。ノートを一冊用意してこれはと思う単語・熟語を片っ端から書き込み、自分だけの単語帳を作る、という方法もあります。語彙に注意しながら問題文を音読して、耳・口を刺激しながら覚える、というやり方もおすすめです。『TEAP実践問題集』の別冊には、TEAP対策に役立つ語彙・表現がまとめられているので、持ち歩いてこまめに眺めるのもよいでしょう。

『TEAP英単語ターゲット』など単語集を使うと、さらに効率的に単語を覚えられます。語彙対策にあまり時間を割けない場合でも、TEAPに特徴的であることを示したTEAPラベルがついている語に絞って暗記する方法もあります。単語の意味だけでなく例文にも注意して、その単語がどんな語句と結びついてよく使われるか、どんな文型で使われるかなど、語句をライティング・スピーキングで使うときを見据えた知識を身につけましょう。

TEAPでは、熟語の知識を特に問う出題は、リーディングPart 1で3問程度しかありません。したがって、熟語集などを用意する必要はなく、一般的な大学受験対策の勉強をしておけば十分です。

英文法

TEAPでは、文法のみの知識を問う問題は出題されません。しかし当然ながら、リーディング・リスニングで内容を正しく理解するには、文法の知識が不可欠です。また、スピーキング・ライティングでも、正しい英文を作る文法力が求められます。

参考書

おすすめの参考書は、『表現のための実践ロイヤル英文法』です。英語を書く・話すために必要な文法をまとめた本で、著者が日本語を解する英語ネイティブであることから、日本人にとってわかりやすい内容となっています。暗記した方がよい重要な例文には、CDで音声もついており、読むだけでなく聞いたり音読したりしながら頭に入れることができます。

勉強法

ライティングやスピーキングを答え合わせするとき、模範解答を何となく読んで終わりにしていませんか。スピーキングの問題を解くときは自分の解答を録音し、あとで確認するようにしましょう。ライティングでもスピーキングでも、自分の解答を、「名詞の単数と複数をちゃんと区別しているか」「目的語を動詞より先に言ってしまっていないか」など、文法的な視点からチェックし、間違いを反省して次回にいかすことが大事です。学校の先生や塾・予備校のチューターに見てもらったり、友達と解答を見せ合って文法ミスを指摘し合ったりするとよいでしょう。納得がいかない場合は、文法書の該当する章を読んで正しいか否か調べるという方法もあります。

リーディング

TEAPが求めるリーディング力は、量のある英文を頭から読み下して内容を理解できる力です。リーディング・セクションでは、論説文のほか、図表・掲示・Eメール等が出題されます。高度に専門的な語句や特殊な文法などの知識は問われませんが、大量の英文を限られた時間内で読みこなせることが大事です。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』です。Partごとに問題形式と解き方を解説し、続いて練習問題を掲載しています。TEAPの頻出トピックの一つである大学生活についてのコラムが多数掲載されており、知っておくとリーディングに役立つ情報が満載です。

勉強法

TEAPは日本の高校生向けに開発された試験であり、高校の英語の授業をしっかり受けていれば解答できるレベルです。だからと言って、難度が低い訳ではありません。リーディングは分量が多い上、指示文や図表も英語表記です。問われる内容も、流し読みだけで理解できるほどシンプルではありません。したがって、英文を頭の中でいちいち日本語訳して理解しようとすると時間切れになります。TEAPのリーディングに必要なのは、英語の語順のままに理解できる力なのです。

そういう力を身につけるには、教科書や参考書などに書かれた英文を音読する訓練が役立ちます。CDなど音源がある場合は、その音声を流しながら同時に朗読してみましょう。知らない単語があったら止めたり、頭の中で日本語訳したりはせず、英文をそのまま聞き取り、口で発音して、頭に馴染ませていくことが大事です。

ただし、Part 3に出題される語数の多い論説文では、パラグラフの構造を正しく理解できていなければ、ひたすら音読していても、スコアがなかなか伸びないものです。そういうときは、1つのパラグラフの構造をまず理解することから始めましょう。英語のパラグラフは多くの場合、そのパラグラフの主旨を述べたトピック・センテンス1文と、それを支える複数のサポーティング・センテンスから構成されています。ですからトピック・センテンスを見つけて、それとサポーティング・センテンスがどのように接続されているのか、分析しましょう。トピック・センテンスを利用して、そのパラグラフの要約を書いてみるのもよい方法です。最後に、トピック・センテンスだけ、または要約だけを書き出してみて、文章全体の要約を作成し、内容を理解しましょう。このやり方は、ライティングの対策にもなるので、一石二鳥です。

リスニング

TEAPのリスニングでは、キャンパスでの会話や大学での講義・プレゼンテーションの聞き取りが求められます。Part 1CとPart 2Bでは、グラフなど図表を含む出題もあります。音声はすべて1回しか放送されません。したがって、大学生活や授業、図表の読み方についての語彙や知識をたくわえておくことに加え、要点を的確に聞き取る訓練が必要です。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』です。TEAPに頻出する分野の話題を取り上げ、TEAPのレベル・出題形式に合わせた練習問題を収録しています。問題の解説に付いている語彙のまとめ「Vocabulary」や、大学の生活シーンについてのコラムは、TEAPに必要な語彙・知識を学ぶのに役立ちます。旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば、この本の音声を無料ダウンロードして活用することも可能です。

勉強法

TEAPのリスニングでは、音声が一度しか放送されません。Part 2のパッセージはボリュームがあり、加えて、聞きながら図表の内容と照らし合わせる問題もあります。したがってTEAPのリスニングでは、英文を聞くのと同時にその内容を理解できることが求められます。

では、どのようなトレーニングをすべきなのでしょうか。おすすめは、英語の音声を再生しながらそのスクリプトを黙読する「聞き読み」です。『TEAP実践問題集』『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』のリスニングテストを素材にするとよいでしょう。一時停止したり戻したりせず、最後まで音声のスピードに合わせて読み通すことが大事です。最初はPart 1の短めのパッセージを繰り返し聞き読みし、慣れたら、Part 2の長めの文章にグレードアップしていきます。音声に合わせてスクリプトを音読する「オーバーラッピング」をしてみるのもよいでしょう。そして最終的には、英語を頭の中で日本語に変えながら理解するのではなく、英語のまま意味を取れるようになるまで練習を重ねましょう。

ライティング

TEAPのライティングでは、与えられた文章・図表の要約に加え、自分の意見を英語で書くことが求められます。したがって、文章の要点を漏れなく書き出すことと、英文エッセイのルールにのっとった読みやすい構成にまとめることが大事です。タスクAで70語程度、タスクBで200語程度という字数指定があるので、書き出しの部分に分量を割き過ぎて全体のバランスが崩れるなどということのないよう、配分を考えて書く必要もあります。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』です。文章の要点を見つけ出す方法や要約の作り方、英文エッセイの組み立て方など、TEAPのライティングで必要なスキルを基本から指南しています。

勉強法

TEAPのライティングでは、要約するスキルが不可欠です。要約が苦手だという人は、以下のような手順で練習してみましょう。

  1. 各パラグラフから、中心となる文章「トピック・センテンス」を見つける。
  2. トピック・センテンスを抜き出し、パラグラフの順のまま配列する。
  3. 配列したトピック・センテンスと本文を見比べ、足りない要素や過剰な部分を調整する。
  4. 本文を抜き出したままでなく、自分なりの表現で言い換えながら清書する。

トピック・センテンスはそのパラグラフの主旨を述べる文なので、抽象的な文章であることが多く、具体例を述べている文はだいたい除外できます。またトピック・センテンスは、各パラグラフの最初または最後に置かれる傾向があります。このようなコツを踏まえながら、そのパッセージ全体の主旨(最も伝えたいこと)は何かを考え、重要度の低い文を除いていけば、そのパッセージの骨格、つまり要約が見えてくるでしょう。

本番の試験のときには、抜き出した文を問題冊子のメモ欄に実際に書き込んでいると時間がかかり過ぎてしまいます。ですから、上記の手順どおりに練習して要約ができるようになったら、例えば2. でトピック・センテンスを書写するのではなく下線を引くだけにするなど、簡略化を心がけましょう。4. の「言い換え」のスキルを上達させるには、日頃から同義語の知識を増やしておき、実際に使ってパラフレーズしてみる訓練が必要です。またTEAPのライティングでは、文章の内容はもちろんですが、スペルや文法の正確さも評価の対象です。英作文をしたあとは、ミスをチェックして直す習慣をつけておきましょう。

スピーキング

TEAPのスピーキングでは、受験者自身について語る力、受験者がインタビュアーとなって相手に質問する力、一つのトピックについてスピーチをする力、さまざまな質問に対して返答する力が試されます。対面式のテストなので、適切なアイコンタクトや英語での相づちなど、コミュニケーションを円滑にするスキルもあった方がよいでしょう。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』です。TEAPでよく問われる内容を中心に、答え方を「解答の手順」で順序立てて解説し、独学でもスピーキング対策ができるよう作られています。旺文社リスニングアプリ「英語の友」で模範解答の音声を無料ダウンロードできるので、通学中に聞いたり、ネイティブの音声を真似て発話したりと、耳と口を使ったトレーニングが可能です。

勉強法

TEAPのスピーキングでは、受験者がインタビュアーとして質問をする、というパートがあります。ふだんの練習では質問されることの多い人や、When? や Who? など疑問詞だけで尋ねるカジュアルな聞き方に慣れてしまっている人には、フォーマルな疑問文を正しく作るのは困難なものです。『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』などTEAP用の問題集を使い、提示された質問リストを見て、フルセンテンスの質問文を作る練習を積みましょう。友達とペアになって練習するのもよい方法です。

またTEAPには、トピックを与えられて1分間のスピーチをする、という課題もあります。1分間話し続けるのは、慣れていないと母語であってもなかなか大変です。スピーチをしたことがないという人は、まずは日本語で自分の意見を論理的に話す練習をしてみるのもよいでしょう。練習する際は、必ずスマートフォンなどで自分の解答を録音し、聞き直して改善すべきところを確認しましょう。気恥ずかしいかもしれませんが、録音して客観的に聞くと、文法ミスをしていたり、発声が不明瞭だったりするものです。先生や友達にExaminer役を頼んで、欠点を指摘してもらう方法もあります。

予想問題

TEAPはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測る、約200分にも及ぶテストを1日でこなす試験です。また、ライティングでもスピーキングでも、まとまった分量の英文を書く/話す必要があるため、体力と集中力を要します。事前に本番同様の模擬試験を体験し、時間配分を考えたり、体力・集中力の保ち方を工夫したりすることが大事です。

参考書

おすすめの参考書は、『TEAP実践問題集』です。本番同様の問題を2セット、CDと解答用紙も併せて収録しており、模擬試験を2回、体験することができます。図表を含むすべての英文の和訳と、重要語彙をまとめたVocabularyコーナーを設けており、TEAPに特徴的な図表を含む読解・リスニング・ライティングや、キャンパス用語・アカデミックな語彙への対策も行えます。

勉強法

TEAP対策で大事なのは、本番と似た状況での演習です。できれば一度くらいは本番同様に、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングを通して解答してみましょう。その長丁場を事前に体験しておくことで、どの程度疲れるのか、後半のライティングで2つのタスクに何分ずつ割り当てるべきか、など自分なりのペース配分を計画できます。また本番のものと似た解答用紙を使うことで、特にライティングにおいて、自分の書き方では1行に何語程度入るのか目途をつけられます。本番で語数をカウントする時間を短縮でき、その分解答に集中できますから、ぜひ試しておくようにしましょう。

当日の試験対策

当日は、時間に余裕を持って家を出ましょう。また、以下のものを忘れずに持参しましょう。

  1. プリントした受験票
  2. 有効期限内の顔写真付き身分証明書
  3. 筆記用具

TEAPの試験時間は以下のとおりです。

 集合時間 9:10
  試験開始 試験終了
リーディング(70分) 9:40 10:50
リスニング(約50分) 10:52 11:42(終了予定)
午後集合時間 12:20
ライティング(70分) 12:50 14:00
スピーキング
(個々の試験時間は約10分)
14:20 17:15(予定)

リーディングとリスニングの間に休憩時間はありません。事前にトイレを済ませ、心身を落ち着けて臨みましょう。

リーディング

リーディングはマークシート方式で、試験時間は70分、設問の総数は60問です。

 パート  内容  設問数  目標解答時間
Part 1 語彙・語法 20問 約7分
Part 2A 図表の読み取り 5問 約7分
Part 2B 掲示・Eメールなどの読み取り 5問 約8分
Part 2C 短い英文の読み取り 10問 約15分
Part 3A 長い英文の読み取り 2題8問 約8分
Part 3B 長い英文(図表含む)の読み取り 2題12問 約25分

リーディングのスコアは、正答数から換算されます。以下はその目安です。

正答数範囲 スコア範囲 *
0-5 20
6-10 20-29
11-15 25-37
16-20 33-43
21-25 40-49
26-30 45-54
31-35 51-59
36-40 56-65
41-45 62-71
46-50 68-78
51-55 76-90
56-60 89-100

* スコア範囲はあくまで目安です。実際の結果では上下する可能性があります。

Part 1: 語彙・語法

アカデミック、または大学生活にかかわる内容の文章を読み、文脈に合った適切な語(句)を4つの選択肢から選んで、文中の空所に補います。

例題:
Choose the best word or phrase from among the four choices to fill the gap.

Although Tina made a big mistake in her classroom presentation, she took complete (   ) for it and promised to do better next time.

1 responsibility 2 advantage 3 account 4 measure

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:1

まず、文の構造に注意しながら読み、大意を把握します。それから空所の前後と選択肢の語彙を見比べて、答えを選びましょう。選択肢の語彙の意味だけでなく、空所の前後の語とのコロケーション(単語のよく使われる組合せ)も考慮すると、正解を判別しやすくなります。

Part 2A: 図表の読み取り

大学の講義などを想定した図表と、その内容についての質問を読み解き、もっとも適切な答えを4つの選択肢から選びます。

例題:
For a question, choose the best answer from among the four choices.

Question: You are learning about regional market trends in the pet industry. Which of the following statements is best supported by the above graph?

1 The strong rise in pet ownership directly ties to a similar rise in pet industry profits.
2 Decreases in pet ownership have a big effect on pet industry profits.
3 Pet industry profits have steadily risen regardless of pet ownership levels.
4 Pet ownership has remained steady, similar to pet industry profits.

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:3

まずは設問文とグラフのタイトルを読んで、何の話題かすばやく把握しましょう。次にグラフの数値が何のデータかを読み取り、飛び抜けて多い、または少ない数値、増加/減少の激しさなど、特色ある箇所をチェックします。それから選択肢の文章をグラフと突き合わせ、当てはまるか否か判断しましょう。「グラフにより、最も裏づけられる記述」を選ぶ課題が多数ですが、該当しないものを選ぶ課題や、グラフが示す現状への解決策を選ぶ課題などもあります。

Part 2B: 提示・Eメールなどの読み取り

大学に掲示された告知や広告、ポスターや、学生生活にかかわるメールなどが出題されます。問題には、質問に対する適切な答えを選ぶものと、与えられた文章の後半部分として適切な選択肢を選ぶものの2種類があります。

例題:
For a question, choose the best answer from among the four choices.

Notice on Computer Science 202

To register for this class, students must obtain a signed permission slip from the professor and bring that slip to this office. Normally, permission is only given to students who fulfill each of the following requirements:

– Completion of Computer Science 101 and Calculus 201
– Completion of at least 10 credit hours
– Knowledge of at least two computer languages

Thank you,
Mohammed Chowdhury
University Registrar

Question: Students who want to enter Computer Science 202 this semester should
1 sign up as soon as possible for Computer Science 101.
2 register for several advanced calculus courses.
3 have finished a certain number of classes.
4 have knowledge of at least three computer languages.

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:3

まず設問に目を通し、知るべき情報が何かをチェックしましょう。それからその情報を、文章を読んで探し出します。それぞれの文章には伝えるべきことが明快に記されているので、誰から誰に宛てた文章か、何が伝達されているのかに注意すると、内容がつかみやすくなります。日時・場所・数字など具体的な情報は、正確に読み取り、選択肢と丁寧に照合しましょう。

Part 2C: 短い英文の読み取り

講義資料の抜粋や、大学の制度・プログラムの説明など、1パラグラフ程度の短い英文が出題されます。問題には、質問に対する適切な答えを選ぶものと、与えられた文章の後半部分として適切な選択肢を選ぶものの2種類があります。

例題:

For a question, choose the best answer from among the four choices.

Edgar Allan Poe remains one of the greatest American short story and horror writers and poets. He is the author of The Raven and The Masque of the Red Death, and some of his works were eventually made into movies. Parts of his life seemed to mimic some of the darkness and chaos found in his works. To illustrate, he deliberately induced his own court-martial, and was a very heavy drinker and irresponsible husband in two successive marriages.

Question: According to the passage, Edgar Allan Poe’s behavior
1 resembled the content of some of his writings.
2 changed after becoming a successful author.
3 provided the basis for some of his nonfiction writing.
4 failed to generate the level of success that he wanted.

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:1

まず設問を丁寧に読んで、本文の内容を大まかに予測すると同時に、本文中から探すべき情報を特定しましょう。文学や歴史などが話題の場合は、その話題についての知識があるかもしれませんが、According to the passage, .(本文によると)や Based on the passage, .(本文に基づくと)という指示に従い、本文に即して答えることが大事です。本文内の表現が選択肢では別の表現に言い換えられていることが多いので、本文内に似た語句があるからというだけで答えを選んだりしないようにしましょう。

Part 3A: 長い英文の読み取り

4~5パラグラフ程度の、アカデミックな内容の論説文を読み、その文中の空所に適切な語(句)を補充します。英文は2つ出題され、空所はそれぞれ4つです。

例題:
Choose the best word or phrase from among the four choices to fill each gap.

Jack London

Jack London (1876-1916) is among the most popular American authors. Although he wrote during a time of rapid industrialization, many of his works, such as White Fang or The Sea-Wolf, focus on pioneers and individuals challenged by the harsh conditions of the seas, forests and mountains. London’s style is best described as naturalist. Naturalism (   ) that the entire scope of human activity is always constrained by nature ̶ and not just wilderness, but the harsh laws of reality itself.(以下略)

1 reforms 2 complains 3 asserts 4 performs

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:3

多くの場合、空所となっているのはキーワードやつなぎ言葉です。ですから、文章に目を通して大意をつかんだあと、空所の前後を読み、前と後とがどんな関係になっているか理解した上で、適切な語句を選びましょう。空所の前後だけでなく、そこまでの段落を含めた全体の文脈理解が求められることもあります。

Part 3B: 長い英文の読み取り(図表も含む)

6~7パラグラフ程度の論説文を読み、その内容についての複数の質問に答えます。英文は2つ出題され、設問数はそれぞれ6問です。2つめの英文には図表が含まれます。

例題:
For a question, choose the best answer from among the four choices.

The Suburbs of America

(中略)Although these suburbs offer cheaper housing, living costs in major metropolitan areas are rising rapidly, and a majority of the most lucrative metropolitan jobs, such as in technology or medicine, require advanced education and experience ̶ the same skills that most of the new poor in the suburbs lack. These suburban poor are then consigned to unskilled, low-paid work in the service sector, from housekeeping to food preparation. One indicator of just how low-paid these jobs are is that food banks have grown at incredibly high rates in suburban areas.(以下略)

Question: The information in Figure 1 is used to illustrate
1 the implied presence of severe poverty in specific areas.
2 the growth of suburban poverty over long periods of time.
3 the falling incomes of both city and non-city residents.
4 the results of failed anti-poverty programs on the local level.

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:1

設問で問われる内容は多くの場合、話の展開に沿った順番になっています。ですから、先に設問に目を通しておいて、長文を読む際には設問と関係がある箇所に印をつけていくと効率的です。図表入りの論説文は、その図表が何を表しているか、文章とどのように関連しているかを考えながら読んでいきましょう。

リスニング

リスニングはマークシート方式で、試験時間は約50分、設問の総数は50問です。音声はすべて1回しか放送されません。解答時間は各設問につき、その問題の放送が終わったあとの10秒間です。

パート 内容 設問数
Part 1A 短い会話の聞き取り 10問
Part 1B 短い英文の聞き取り 10問
Part 1C 短い英文の聞き取り(図表含む) 5問
Part 2A 長い会話の聞き取り 3題9問
Part 2B 長い英文の聞き取り(図表含む) 4題16問

リスニングのスコアは、正答数から換算されます。以下はその目安です。

正答数範囲 スコア範囲 *
0-5 20
6-10 20-30
11-15 27-39
16-20 35-46
21-25 42-52
26-30 48-59
31-35 55-66
36-40 62-74
41-45 70-86
46-50 83-100

* スコア範囲はあくまで目安です。実際の結果では上下する可能性があります。

Part 1A: 短い会話の聞き取り

大学生活を想定した短い会話と問いを聞き、それに対して適切な文を4つの選択肢から選びます。話者は2人で、学生同士、学生と教授、学生と大学職員などです。

例題:
(問題冊子)
1 It often travels internationally.
2 It contains diverse members.
3 It is based on instructors’ ideas.
4 It helps students travel across America.

(放送文)

A: Junko, you’ve done quite well in class. Have you considered joining the Student Statistics Club?
B: I hadn’t really thought about that. Do they accept non-American students like me?
A: Absolutely. In fact, I would guess about half the members are international students.
B: I guess it would be a way to share a lot of ideas with classmates. It could be helpful to my future career.
A: It certainly would. It would also give you a chance to make new friends.
B: You make a lot of sense, professor. I’ll go to the next meeting to find out about joining.

Question: What is true about the Student Statistics Club?

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:2

質問は会話のあとに読み上げられます。したがって、会話を細部まで注意して聞くことが必要です。正答肢は多くの場合、会話の表現を言い換えた語句を使っています。会話の中に聞こえた単語と同じ語句や派生語があるからという理由だけで、選択肢を選ぶのは避けましょう。

Part 1B: 短い英文の聞き取り

大学の講義などを想定した短い英文と問いを聞き、それに対して適切な文を4つの選択肢から選びます。

例題:
(問題冊子)
1 It is younger than other shark species.
2 It is a fairly recent discovery.
3 It is predicted to soon become extinct.
4 It is successful in only one type of environment.

(放送文)

Sharks are among the oldest creatures on earth, with some species, such as the newly discovered frilled shark, dating back more than 150 million years. Sharks existed long before humans, and have been able to outlast many other creatures that have gone extinct. This proves that nature has designed them to be highly successful predators that can adapt to even dramatic changes in their environments.

Question: What does the speaker imply about the frilled shark?

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:2

質問は英文のあとに読み上げられます。選択肢は形がそろっていることが多く、各選択肢を見比べることで英文のトピックを推測できることもあります。正答肢は多くの場合、英文の表現を言い換えており、同義語の知識の豊富さも試されます。

Part 1C: 短い英文の聞き取り(図表含む)

大学の講義などを想定した短い英文を聞き、その内容に適した図表を4つの選択肢から選びます。

例題:
(問題冊子)

(放送文)

We can learn about a political candidate through studying their voter support. In the recent election, the proportion of men who earned more than 30,000 dollars yearly who voted for Senator Perkins was half of that of women in that same classification. She won large majorities of both men and women who earned more than 50,000 dollars yearly, winning 5 percent more men at that income level. She lost badly among all voters earning less than 30,000 dollars yearly.

Question: Which graph best fits the description given?

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:2

選択肢は同じ種類の図表が4つ並んでいるので、先に目を通し英文のトピックを推測しておくと、聞き取りが容易になります。英文を聞く際は数字や、half of (…の半分)、more than (…より多い)など、数の表現に注意しましょう。

Part 2A: 長い会話の聞き取り

大学生活を想定した長い会話と複数の問いを聞き、それらの質問に対して適切な文をそれぞれ4つの選択肢から選びます。状況(Situation)と質問、選択肢は問題冊子に印刷されています。会話の話者は2人か3人です。

例題:
(問題冊子)
Situation: A student meets with a tutor at a university counseling and tutoring center.

Question: What does the student say is the problem?
1 His recent grade was low.
2 He missed a test.
3 He doesn’t have enough time to study.
4 His professor is hard to understand.

(放送文)

A: Excuse me, I wonder if you have a moment. I really need to improve my grade in my American History 101 class. The professor is great, but I didn’t do so well on the last test.
B: I’ll do my best to help you. What do you think has been giving you the most problems?
A: I think it’s that the class covers some periods of American history that are a little unfamiliar to me, like the Great Depression.
B: Hmmm by and large, you shouldn’t need much prior knowledge for that class: it’s meant as an introductory course. But I will say that its topics are new for a lot of students. Are you reading all the class assignments?
A: Yes, but there are so many pages to read. It’s hard to remember everything for the tests.(以下略)

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:1

状況(Situation)と質問から会話の内容をまず予測しましょう。それから、各質問を念頭に置きながら会話を聞いていきましょう。会話の内容と合わない選択肢ははじき、質問とかかわる要素はメモに取るなど、ポイントを押さえた聞き方をすることが大事です。

Part 2B: 長い英文の聞き取り(図表含む)

大学の講義などを想定した長い英文と複数の問いを聞き、それらの質問に対して適切な文をそれぞれ4つの選択肢から選びます。状況(Situation)と質問、選択肢は問題冊子に印刷されています。3題めでは図表の読み取りも求められます。

例題:
(問題冊子)
Situation: You will hear a news report about Craston City.


Question:
Please look at the graph. Which of the following is represented by the letter X?
1 Light Rail.
2 Track Maintenance Work.
3 Taxi Licensing.
4 Road Safety Crews.

(放送文)

The Craston City Department of Transportation has received 285 million dollars for all of its operations and projects for the upcoming fiscal year. This is substantially less than expected, so the department has had to carefully plan for this period. A little under 20 percent of the budget has been allocated to an upgrade of the city buses, which have experienced a steady increase in the number of passengers. About 10 percent of the budget has been allocated to the expansion of the light rail network, which currently operates on only 5 different routes through the downtown area. The largest portion of the department budget, over 50 percent, has been allocated to the continuing renovation of Central Subway Station and track maintenance work.(以下略)

『TEAP技能別問題集 リーディング/リスニング』より)

答え:1

状況(Situation)と質問、選択肢から、英文の内容をまず予測します。質問はWhatから始まる疑問文が多くを占めますが、How、Which、Why から始まることもあるので、何について聞くべきか理解した上でリスニングしましょう。図表についての問いは、数字の情報に注意が必要です。

ライティング

ライティングは記述式で、試験時間は70分です。

 パート 内容 問題数 目標解答時間
Task 1 3~4パラグラフ程度の評論文を読み、その要約を70程度で書く。 1問 約20分
Task 2 2つの図表と2つの英文を読み、それらの論点と自分の意見を200語程度のエッセイに書く。 1問 約50分

ライティングはCEFRに基づいた評価基準で採点されます。評価の観点は、おおまかに以下のとおりです。
・要点をまとめられているか
・文や内容のつながりは明確か
・語彙・文法を幅広く、また正確に用いているか
評価基準の詳細はTEAPウェブサイトをご参照ください。

なお、CEFRとライティングのTEAPスコアの対応は以下のとおりです。

 CEFR  ライティング
C1 96~
B2 82~95
B1 59~81
A2 33~58

Task A: 課題文の要約

課題文を読んで要点をつかむ力と、それを自分なりの言葉に言い換えながらまとめる力が問われます。

例題は、TEAPウェブサイトの見本問題をご参照ください。

課題文を読みながら、要点にアンダーラインを引いていきましょう。解答に当たっては、課題文の「序論」に当たる部分の要点を1文で述べ、そのあと「本論」の要点を3~5文でまとめると、ちょうどよい分量になるでしょう。「結論」部分は、必要がある場合のみ要約に追加します。大事なのは、課題文の抜書きは極力せず、自分なりの言葉に言い換えることと、However、Meanwhile などのつなぎ言葉を適切に使うことです。

Task B: エッセイ

課題文・図表の要点を表す力と、それらの要点を踏まえた上で自分の意見を述べる力が問われます。

例題は、TEAPウェブサイトの見本問題をご参照ください。

第1段落で図表の特徴を述べ、第2段落で1つめの英文の要点を、第3段落で2つめの英文の要点を、第4段落で受験者の意見を述べる、という構成で書くとまとまりのよいエッセイになります。図表の特徴を述べるには、The graph shows that .(グラフは…を示している)や、The number of X is increasing / decreasing.(Xの数は増加/減少している)などの表現が便利です。

スピーキング

スピーキングは、Examinerとの1対1の面接方式です。試験時間は約10分です。

 大問 内容 質問数 試験時間
Part 1 受験者に関する質問 3問 約2分
Part 2 受験者がExaminerにインタビュー 4問 約2分30秒
Part 3 1つのテーマに沿ったスピーチ 1問 約1分30秒
Part 4 Q&A 4問 約4分

スピーキングはCEFRに基づいた評価基準で採点されます。
評価の観点は、おおまかに以下のとおりです。
・発音はわかりやすいか
・語彙・文法を幅広く、また正確に用いているか
・流暢に話せているか
・受け答えが効果的か
評価基準はTEAPウェブサイトをご参照ください。

なお、CEFRとスピーキングのTEAPスコアの対応は以下のとおりです。

 CEFR  スピーキング
C1 99~
B2 88~98
B1 60~87
A2 34~59

Part 1: 受験者に関する質問

日常生活、学校生活、将来の夢など、自分自身についての問いに答える力が試されます。

例題:
In the future, would you like to work at home or commute to work?

『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』より)

質問文の冒頭には What、When、How など、ポイントとなる疑問詞が来ることが多いので注意して聞きましょう。 Yes/No で答える問題も出題されます。問われているのが過去、現在、未来いずれの話であるのか、聞き分けることも重要です。答えはできるだけフルセンテンスにするべきですが、とっさに Yes /No だけ、または名詞だけを口に出してしまった場合は慌てず、I mean, .(つまり、…)と言い直したり、理由や具体例を付け加えたりして、発話力をアピールするようにしましょう。

Part 2: 受験者がExaminerにインタビュー

まずExaminerが、インタビューする相手がどのような人物であるかを説明し、質問のリストが書かれたトピックカードを渡します。その説明を聞き取り、質問のリストを基に30秒で質問を作成してインタビューすることが求められます。

例題:

Examiner: Now I’d like you to interview me. Here are the instructions. For a class report, you will interview a bureaucrat, and I’m the bureaucrat. You should ask me questions about the topics on this card. You have thirty seconds to read the card and think about what to say. Here is the card.

(トピックカード)
Begin your interview with this sentence: “Hello, may I ask you some questions?”

Ask questions about:
His/her main responsibility
The number of years he/she has worked
The thing that brought him/her to become a bureaucrat
Advice for future bureaucrats
● (If you have time, you may ask more questions.)

『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』より)

リストの上から順番に質問するとよいでしょう。質問によって、どの疑問詞を用いた文が適切かを判断できるようにしておきましょう。余裕があれば、Could you tell me ? や I would like to ask you . など、丁寧な言い回しにしてもよいでしょう。リストにない質問を1つ加えると高評価が期待できます。

Part 3: 1つのテーマに沿ったスピーチ

与えられたトピックについて、30秒で意見をまとめ、1分間のスピーチをすることが求められます。

例題:
TOPIC
“Young people today are not ambitious enough.”

Do you agree with this statement? Why or why not?

『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』より)

一番まとまりやすいのは、最初に自分の意見を表明し、その理由を1つか2つ述べ、最後に自分の意見を再主張して締めくくる、という構成です。理由を2つ挙げる場合は、2つめの冒頭に Also, . を使うと、論理展開を明快にできます。最後の再主張の前には、So, . や Therefore, . と述べ、できれば冒頭とは別の言い回しで締めくくりましょう。与えられたトピックについて、賛成でも反対でもないケースもあるでしょうが、思い切って賛成または反対に決めて、その立場で述べる方が一貫性のあるスピーチになります。

Part 4: Q&A

さまざまな社会的トピックについて質問されます。質問を正確に理解し、即座に答える力が試されます。

例題:
Is the television industry becoming obsolete?

『TEAP技能別問題集 ライティング/スピーキング』より)

各質問は互いに関係のないものなので、前の質問の内容を引きずらず、先入観を持たずに聞き取るようにしましょう。聞き取れなかったときは I beg your pardon? などと聞き返してもかまいませんが、あまりに聞き返し過ぎると「リスニング力がない」と判断されてしまうので気をつけましょう。解答は、Examinerが Do you ? と尋ねたら Yes, I do. /No, I don’t. で答え、Should ? の質問には Yes, they should. と返すなど、相手の質問を踏まえるのが定石ですが、I think so. などと返事をしても大丈夫です。返事のみをするのではなく、自分がそう考える理由を必ず併せて述べるようにしましょう。

まとめ

TEAPの全体像が把握できたでしょうか。TEAPは、日本の英語教育を踏まえて設計されているので、学校の授業で教えられる内容をしっかりマスターすれば、よい成績が取れるはずです。ただし、それは内容が易しいという意味ではなく、学校で教えられるリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングをしっかり理解した上で、総合的に運用することが求められます。また、大学の授業に出るような内容・語彙についての知識も深めるべきでしょう。決して容易ではありませんが、その分、TEAP対策で身につけた英語力は大学に入ったあとも役立つはずです。こつこつと勉強して確かな英語力を培い、志望大学の合格を勝ち取ってください!