この記事では、英検2級の一次試験で出題される長文読解問題(大問2、大問3)について詳しく解説しています。はじめに、どのような問題が出されるのかなど、試験の概要を述べています。長文読解問題を解く上でのコツや日ごろの学習方法、参考書を使った対策も詳述しています。ぜひ参考にしてください。

※本記事は、2024年9月時点の情報に基づいています。受験の際は、英検ウェブサイトで最新情報をご確認ください。

英検2級の長文読解問題の概要

以下では、英検2級で出題される長文読解問題の概要と問題例、その解答例を挙げています。

概要

英検2級の長文読解は、一次試験(筆記)の大問2と大問3で問われます。社会性のある内容の文章が出題され、高い英文読解力が求められます。

大問2と大問3、それぞれの概要は以下の通りです。

  問題形式 問題 ⻑⽂の種類 語数の⽬安 設問数 目標解答時間
大問2 長文の語句
空所補充
2A 説明⽂ 270語程度 3 約18分
2B 説明⽂ 270語程度 3
大問3 長文の内容
一致選択
3A Eメール 240語程度 3 約22分
3B 説明⽂ 350語程度 5

語句空所補充問題(大問2)の問題例

大問2は語句空所補充問題です。長文中の空所に、文脈に合う適切な語句を補う問題です。英文は2A、2Bとも説明文で語数は270語程度、設問数はそれぞれにつき3問です。社会問題・環境・自然・生物・文化・芸術などについての説明文が多くを占めます。空所に入る語句としては、適切な「つなぎ言葉」(ディスコースマーカー)を選ぶ問題が2A、2Bそれぞれに1問ずつ出題されるケースが多く見られます。文章の述部に当たる部分を選ぶ問題も頻出します。2A、2B合わせて約18分で解けるとよいでしょう。

2A、2B 例題(説明文):

Million Dollar Pigeons

  The modern sport of pigeon racing began in Belgium in the middle of the 19th century. A special breed of homing pigeon, called the Racing Homer, is used in the races. The birds race from the starting point back to where they live, which can vary in distance from around 100 kilometers up to 1,000 kilometers depending on the bird, and the winner is the one with the highest average speed. Although the birds (  1  ), they finish at their individual homes, which explains how the birds get their name. Their flights are recorded using GPS, and successful birds can earn their owners a lot of money.
  (  2  ), some racing pigeons can be very expensive. The price of a racing ・・・

(上記は第1パラグラフと第2パラグラフ冒頭のみの例。以下略)

(1) 1 are not given any help 2 do not race in groups
  3 are given the same time limit 4 begin at the same place
(2) 1 In contrast 2 For this reason
  3 By chance 4 Similarly

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』より抜粋)

この例題では、(1)が述部を選ぶタイプの問題、(2)がつなぎ言葉を選ぶタイプの問題です。

内容一致選択問題(大問3)の問題例

大問3は内容一致選択問題です。長文の内容について尋ねられるので、その答えとして適切な選択肢を選びます。長文の形式は3Aが240語程度のEメール、3Bが350語程度の説明文です。設問数は3Aが3問、3Bが5問です。長文の内容は、Eメールでは社内連絡や就職関連、企業と客の間の連絡など大きく分けるとビジネスに関わるものが多く、他には学校内の連絡も見られます。説明文では環境・自然・生物・医療・健康・人体・歴史などが頻出テーマです。設問の形式には、内容に関する質問文が提示され、その答えにふさわしい選択肢を選ぶものと、英文が途中まで示され、それに続く適切な選択肢を選んで文を完成させるものがあります。3A、3B合わせて約22分で解けるとよいでしょう。

3A 例題(Eメール問題):

From: Student Support <noreply@southside.edu>
To: All Students <students@southside.edu>
Date: June 16
Subject: Southside Summer Festival
———————————————————————————–
Dear Students,
As you know, the Southside University Summer Festival is only one month away. There will be a concert performed by the Southside Players, who will be playing many tunes from classical music to rock and pops. We will also be holding a number of matches against North Hill College, including tennis and soccer. To make the event a great success, we need your help.

(以下略)

  • (1) The Southside Players will
  •  1 play live music of some different genres.
  •  2 visit the university campus in two weeks.
  •  3 help to set the timetable of the university festival.
  •  4 perform at a sports event many colleges will join.
  • (2) What should students who want to volunteer do?
  •  1 Help to purchase food and drink for the event.
  •  2 Reply to this e-mail stating how they can help.
  •  3 Get in touch with international students.
  •  4 Visit Student Support by the end of June.

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』より抜粋)

この例題では、(1)が適切な選択肢を選んで文を完成させるタイプの問題、(2)が質問への答えを選ぶタイプの問題です。

3B 例題(説明文問題):

Why Do Doctors Wear White Coats?

  The long white coat has long been a symbol of the medical profession. People visiting a hospital or clinic expect to see doctors wearing white coats. Many medical students look forward to being able to wear the white coat, and some medical schools even have “white coat ceremonies” for graduating students. People may regard white coats as standard now, but doctors did not always wear them. In fact, some doctors feel that they should no longer be worn.

(上記は第1パラグラフのみの例。以下略)

  • (1) The long white coat
  •  1 was originally worn by medical students to show that they were not qualified.
  •  2 was first used at a famous hospital to show that it was better than other hospitals.
  •  3 was not the uniform every doctor wore despite the popularity today.
  •  4 has never been popular with doctors and other medical professionals.

(中略)

  • (5) Which of the following statements is true?
  •  1 Since 2005, the white coat is thought to be the most practical clothing for doctors.
  •  2 By the late 19th century, scientists realized that cleanliness prevented diseases from spreading.
  •  3 Recently, black suits are more popular with patients than white coats.
  •  4 In the 19th century, only doctors working in hospitals were allowed to wear white coats.

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』より抜粋)

この例題の(1)は、適切な選択肢を選んで文を完成させるタイプの問題です。(5)は質問への答えを選ぶタイプの問題です。

長文読解問題 読解のコツ

以下では、英検2級の大問2と大問3を読み解く上で大事な点を述べています。大問2では、説明文が出題されます。大問3では、Eメールと説明文が出題されます。そのため以下では、問題形式を問わず説明文とEメールの文章の特徴をそれぞれ解説し、読み解くコツを述べています。

英語の文章の構造を知ろう

英語の文章には、定まった構造があります。説明文とEメールの文章とのそれぞれについて、その構造を見てみましょう。

説明文の構成(大問2、大問3共通)

英検2級の説明文の英文には、タイトルが冒頭に掲げられています。タイトルは、内容を読者に端的に伝えるためのものです。ですから最初に注目し、どんな文章か当たりをつけるようにしましょう。

本文の構成は、最初に序論(Introduction)が語られ、続いて本論(Body)が、最後に結論(Conclusion)が述べられる、という構成が一般的です。英検2級の場合、序論と結論に1パラグラフずつ、本論に1~2パラグラフがあてられる程度の分量であることが通例です。

●説明文の典型的な構成

①序論(Introduction) 説明⽂のトピックを提⽰する導⼊部分。
②本論(Body) トピックを具体例などを⽰しながら論じる部分。
③結論(Conclusion) 説明⽂のまとめ。

また、各パラグラフは、多くの場合、最初にトピックセンテンス(主題文)が置かれて要点を明示し、続くサポーティングセンテンス(支持文)でその根拠などが述べられる構成となっています。

●パラグラフの典型的な構成

①トピックセンテンス(主題⽂) パラグラフの冒頭に置かれることが多い、パラグラフのトピックに関する全体像を⽰した⽂。
②サポーティングセンテンス(⽀持⽂) トピックセンテンスで提⽰した内容を、具体例や証拠を⽰しながら説明する⽂。
③コンクルーディングセンテンス(結びの⽂) パラグラフの最後に置かれる、トピックセンテンスの言い換えや結論にあたる⽂。省略されることもある。

このような英語の文章の構造を意識して読めば、「単語がわからない」などの理由で理解しにくい部分があっても、⽂脈を想像することができます。読解に必要な時間も短縮可能です。上で挙げた「Million Dollar Pigeons」の例題では、第1パラグラフの空所はサポーティングセンテンスの詳細説明部分で、第2パラグラフの空所はトピックセンテンスの冒頭でつなぎ言葉だとわかれば、さっと第1パラグラフのトピックを捉えた上で空所( 1 )は詳細を考え、空所( 2 )は次の段落にどうつながるかを考えればいいと把握できるわけです(この例題の答えは【(1)4(2)2 】 )。

Eメールの構造

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』より抜粋)

件名(Subject)(④)はEメールの内容を端的に表しているので、まずここを読み、何のために書かれたEメールか理解しましょう。From と To、およびEメールアドレス(①②)からは、送信者・受信者の属性・関係性がわかることがあり、Eメールの内容の予測に役立ちます。送信日である日付(Date)(③)も、時間の前後関係を問う問題が出されたときには助けになります。

Eメール本体は、多くの場合、書き出し、本文、結びの言葉という構造になっています。上記の例題には結びの言葉がありませんが、通常は Sincerely(心から/敬具)、Regards(敬意を込めて)、などが送信者名の前に書かれます。事務的なメールの場合、末尾の送信者名のあとにその肩書・所属も記されており、重要な情報源になるので注意を払いましょう。書き出し部分も、送信者と受信者がどのような関係にあるのかがわかることが多いので、Eメールの内容の理解を助けるポイントになります。

「つなぎ⾔葉」に注目しよう

説明文でもEメールでも、読解の上で手がかりとなるのが「つなぎ⾔葉」です。「つなぎ⾔葉」とは文と文のつながりを明示する語句で、「ディスコースマーカー」「シグナルワード」などとも呼ばれます。よく用いられる「つなぎ⾔葉」の意味を知っておくと、内容の展開を推測することができ、読解に必要な時間を短縮できます。

●英検2級レベルでよく見られる「つなぎ⾔葉」

順接・添加 Therefore(したがって)、and(そして)、in addition(加えて)、additionally(さらに)、besides(~のほかに)など。 これらの語の前後が同質の内容であることを手がかりに、意味を類推しよう。
逆接 However(しかし)、but(でも)、although(それでも)、yet(けれども)など。 これらの語の後に来る要素の方が、筆者にとっては重要で強調したい事柄。
対比 on the other hand(一方)、while(~するうち、同時に)、meanwhile(その間に、一方で)など。 これらの語の前の要素と後の要素が比較されている。
例示 for example(例えば)、for instance(例えば)、such as(~など)など。 主旨を読み取れないときは、この例示を手がかりに類推しよう。
結論 in conclusion(結論として)、in short(短く言うと)、in summary(まとめると)、as a result(結果としては)など。 この語の後には、筆者が最も言いたいことが述べられる。

効率的な読み方を知っておこう

スキミング(Skimming)

skim(~をすくい取る→情報をすくい取って読む)に由来する語で、英文の内容をざっくりと把握する読み方を言います。各パラグラフのトピックセンテンスや繰り返し出てくるキーワードに力点を置く読み方で、大意を短時間でつかむことができます。英検2級の場合、英文に最初に目を通すときは、タイトルおよび各パラグラフの最初と最後の文を読む程度のスキミングをして、大意を把握するなどしてもよいでしょう。

スキャニング(Scanning)

scan(~を探すために見る、精査する)に由来する語で、特定の情報を見つけ出すための読み方です。英検2級の内容一致問題の場合、質問を読んで何が問われているかを明確にした上で、答えを探して本文をもう一度読むことがよくあります。そのとき役立つ読み方です。

わからないことは推測しよう

未知の単語が出てきたり、文章が理解できなかったりした場合は、落ち着いて以下を手掛かりに読み解きましょう。

未知の語があったら

未知の語が多少あっても読解は可能です。サポーティングセンテンスなどの重要度が低い文に知らない語があった場合は、気にし過ぎず先へと読み進めましょう。トピックセンテンスに未知の語があり、読解に不可欠だと思った場合は、文法的に解析してみましょう。その英文の文型を見極めて、その未知の語が名詞/動詞/形容詞のうちのどれか、品詞に当たりをつけるのです。品詞がわかれば、その単語が果たしている役割が推測できます。そして前後の文脈と併せて考えれば、「だいたいこんな意味の語かな?」くらいの漠然としたイメージは湧くので、それを元に読み解きましょう。

文章全体が理解できなかった場合は

英文には、理想的とされる構造があります。またつなぎ言葉という、文と文との関係を明示する定型語句も使われます。英語の文構造とつなぎ言葉の両方の知識をいかして、意味の取れない文章があっても、パラグラフの趣旨や文章全体の大まかな意味をつかむようがんばりましょう。詳しくは、この記事内の「英語の文章の構造を知ろう」「つなぎ言葉に注目しよう」を参照してください。

英検2級の長文読解問題では、多くの場合、大問2で3パラグラフ構成の説明文、大問3で3パラグラフ構成のEメールと4パラグラフ構成の説明文が出されます。そしてそれぞれのパラグラフについて、質問が1問ずつ出題されるのが通例です。加えて大問3Bには(5)として、「以下の記述のうち正しいものはどれか」という、英文中で参照すべきパラグラフを特定しない問題が1つ加えられます(参考: 3B 例題(説明文問題))。

第1パラグラフの内容は(1)で質問され、第2パラグラフについては(2)で問われる…というように、順序どおりに出題されるので、「(3)の内容はもしかしたら第1パラグラフに書いてあるかも?」などと心配する必要は基本的にありません。パッセージ全体の大意をつかめなかった場合は、あわてず、1パラグラフ読んでは1題答えるという感じで、順々に解いていくとよいでしょう。

長文読解問題の効率的な解答の仕方

以下では、英検2級の長文読解問題を解くためのコツを挙げています。

英文の読み進め方

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』「どのように読み進めるか」イメージ図より)

語句空所補充問題(大問2)の場合、効率のよい読み方は、まずタイトル、次いで選択肢を読み(①②)、それから英文を読んで(③)、正答を選ぶ(④)やり方です。空所の前後は特に注意して目を通し、全体の構成を考え合わせて選択しましょう。選択肢を一つずつ入れてみて、内容が合わないものを外していく方法もあります。選択肢はいずれも、空所にあてはめても文法的には問題のない語句なので、純粋に内容を考えて正解を選びましょう。

内容一致選択問題(大問3)の場合は、まず件名(Eメール)またはタイトル(説明文)、それから質問と選択肢を見ましょう(①②)。次いで「必要な情報がどこに書かれているかを見つける」ことを念頭に英文を読みます(③)。英検2級の長文読解問題は、1問めで第1パラグラフの内容が問われ、2問めで第2パラグラフの内容が…というように、英文の流れに添って出題されるのが通例です。何が問われているのかを整理しながら、内容を大まかにつかむように読んで、正答を探し出しましょう(④)。本文中の表現をそのまま使っている選択肢は、引っかけの可能性があるので要注意です。本文内で使われている言葉が、設問や選択肢の中では異なった表現で使われていることが多々あります。そのような言い換え(パラフレーズ)にも注目して、引っかからないように気をつけましょう。

よく出るテーマごとの覚えておきたい単語

2級に出題されやすい各分野のキーワードを以下に挙げるので、テーマの把握やレベル感の参考にしてください。そこから連想することを日本語でWeb検索してみたり、英語でならどう言うか調べたりするのも、背景知識と単語力の強化に有効です。

環境・資源

garbage(ゴミ)、recycle(~を再生処理する)、waste(~を無駄にする)、sustainable(持続可能な)、greenhouse gas(温室効果ガス)、environment(環境)、ecosystem(生態系)、chemical(化学物質)

科学・技術

scientific(科学的な)、automatic(自動の)、invention(発明、発明品)、device(装置、デバイス)、instrument(機器、装置、楽器)、equipment(機器、装置、設備)

自然・動植物

extinct(絶滅した)、endangered(絶滅の危機にひんしている)、species(種)、reproduce(繁殖する)、non-native(外来種の)、bacteria(バクテリア)、mammal(哺乳動物)

健康・医療

habit(個人的な習慣)、nutrition(栄養)、restore(〈人〉に健康を回復させる)、diet(日常の食事)、symptom(症状)、surgery(手術)、digest(~を消化する)、genetic(遺伝の)

ビジネス・経済

efficiency(効率、効率性)、be engaged in ~(~に従事している)、investment(投資)、cut down on ~(~を削減する)、apology(おわび)、employee(従業員)、profit(利益)

社会・ニュース

neighborhood(近隣)、participate(参加する)、migrate(移住する、(動物が)渡る)、approve(~を承認する)、charity(慈善事業)、duty(義務)、politician(政治家)

歴史・文化

origin(起源)、tribe(部族)、religious(宗教的な)、military(軍)、union(結合、同盟、連合)、rural(農村部の)、settle(定住する)、dig(発掘[作業])、go through ~(~を経験する)

長文読解問題 日ごろの学習法

英検2級の長文読解対策には、分量のある英文をふだんから読んで慣れることが大事です。学校の教科書や、各種英検対策書籍の長文読解問題の英文などが、分量的にも難易度という面でも向いています。英語のニュース記事や、英語で説明された生物・科学などの雑誌・記事・動画などにチャレンジしてみてもいいでしょう。試験では読むスピードも重要なので、時間を測って読んでみるトレーニングも有効です。社会問題や学術的な話題は、幅広い知識が読解を助けるので、日本語で新聞や社会派の雑誌に触れることも役立つでしょう。

読み方の面では、精読と多読、両方の実践が必要です。音読も、英語に慣れるために有効なうえ、リスニング・スピーキングの対策にもなって一石三鳥です。英文を読んでいるとき、頭の中で日本語に訳さなくても英語のままスッと理解できることを目指して、トレーニングを積みましょう。

参考書

2024年に英検がリニューアルされ、長文読解問題に関しては2級では長文1つが削減されました。しかし大問3(内容一致問題)の説明文が1つ減っただけで、対策すべき問題形式と長文の形式や分野は従来と変わりません。繰り返しになりますが、大問2は空所補充問題で説明文が2つ、大問3は内容一致問題でEメールと説明文が1つずつ出題されます。

英検2級の長⽂読解問題の傾向を知りたいという⽅には、『2024年度版 英検2級 過去6回全問題集』がおすすめです。2024年に行われたリニューアルについて特集ページが設けてあるので、変更ポイントを調べたい方にもおすすめです。本番の一次試験と同じ形式で読解問題を演習したい方には、『7日間完成 英検2級 予想問題ドリル』が向いています。英検準1級の一次試験に向けてじっくりと対策したい方には、『DAILY3週間 英検2級 集中ゼミ』が向いています。分野別に単語を覚えながら長文に慣れたいという方には、『英検2級 文で覚える単熟語』がよいでしょう。とにかくたくさんの長文にふれ、設問を解くことにも慣れたいという⽅には、多数の問題が収録されている『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』『7日間完成 英検2級 予想問題ドリル』がおすすめです。

『英検分野別ターゲット 英検2級リーディング問題』

英検2級の合格には、長文読解力が欠かせない!

本書は、英検2級のリーディング(長文読解)問題に特化した対策書です。英検の出題形式に即して、長文の読み方、問題の解き方、日頃の学習法などを詳しく解説しています。短めの長文を10、本番同様の長さのものを18、模擬テスト2回分(10長文)と、計38もの長文を収録しており、段階を踏んで読解力を培えます。巻末には重要単語のリストもついていて、英検2級の長文を理解するのに役立ちます。Chapter 3「模擬テスト」の読み上げ音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」でも無料で聞くことができ、読む・解く・聞くの3方面から学習することが可能です。

また言うまでもないことですが、長文読解には語彙力が不可欠です。特に英検2級の場合、多岐にわたるジャンルの単語を知らなければいけません。単語集『英検2級 でる順パス単』などを使い、こまめに覚えるようにしましょう。旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使えば音声を無料ダウンロードして、空き時間に耳で学習することも可能です。

まとめ

英検2級の長文読解について把握できたでしょうか? 英語で分量のあるパッセージを読んで理解する力は、一朝一夕で身につくものではありません。日々の努力を重ねて、合格を目指してがんばってください!