この記事では、TOEIC L&Rテストのリスニングセクションの概要と、Part 3の攻略法について解説しています。最初に、TOEIC L&Rテストの構成やリスニングセクション全体の問題の形式、Part 3の内容と出題傾向など、試験の概要を述べています。次に、Part 3の攻略法や解答のコツ、スコアを伸ばすためにすべきことなどを解説します。最後に、Part 3に特化した勉強方法や、役に立つ参考書についてまとめています。TOEIC L&Rテストのスコアを伸ばしたい方やリスニングに苦手意識のある方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事は、2019年10月時点の情報に基づいています。受験の際は、TOEICウェブサイトで最新情報をご確認ください。

試験内容

以下では、問題数や試験時間、スコアなど、TOEIC L&Rテストのリスニングセクションの概要について述べています。Part 3の試験内容についても詳述しています。

TOEIC L&Rテストのリスニングセクションの概要

TOEIC L&Rテストは、マークシート方式のテストです。同室の受験者が同じタイミングで受験し、問題用紙に記された選択肢を選んでマークすることにより解答します。出題形式は毎回同じで、英文和訳や和文英訳など日本語力を要する設問はありません。

TOEIC L&Rテストは、リスニングセクションとリーディングセクションから構成されています。まずリスニングセクションが行われ、設問数は100問、試験時間は約45分です。そのあと、設問数100問、試験時間75分のリーディングセクションが実施されます。

●TOEIC L&Rテスト、リスニングセクションの構成

パート 内容 問題数 詳細
Part 1 写真描写問題 6問 写真の内容を最も的確に描写している説明文を、放送される4つの選択肢から選ぶ。
Part 2 応答問題 25問 発言を聞き、放送される3つの選択肢から、応答として最もふさわしいものを選ぶ。
Part 3 会話問題 39問
(13会話×3設問)
2人または3人の会話を聞き、問題用紙に印刷された質問と4つの選択肢を読んで、最も適当な答えを選ぶ。
Part 4 説明文問題 30問
(10トーク×3設問)
ミニトークを聞き、問題用紙に印刷された質問と4つの選択肢を読んで、最も適当な答えを選ぶ。

TOEIC L&Rテストの成績は、合否ではなく、10~990点のスコアで評価されます。リスニングセクションとリーディングセクションそれぞれのスコアレンジが5~495点です。

TOEIC L&Rテストについて、より詳しく知るには、この記事がおすすめ!
「TOEIC L&Rテストとは:概要と勉強法・試験対策」

この記事には、レベルや試験内容、他の英語試験との比較など、TOEIC L&Rテストの概要がまとめられています。出題傾向に合わせた勉強法や当日の試験対策も、例題を挙げて詳述されています。ぜひ参考にしてください。

Part 3 会話問題とは

リスニングセクションの3つめのパートであるPart 3は、2人または3人の人物による会話と質問を聞いて、質問への答えとして最も適当なものを4つの選択肢の中から選ぶ問題です。会話は印刷されておらず、1回だけ放送されます。質問は放送される上、問題用紙にも印刷されています。4つの選択肢は放送されず、問題用紙にのみ印刷されています。

問題の中には、会話の内容を問題用紙に印刷された図などの情報と関連づけて解くタイプのものもあります。放送される会話の数は13で、会話ごとに設問が3問ずつあり、Part 3全体では計39問が出題されます。

Part 3でどのような問題が出題されるか知りたい方は、後述の「設問のタイプ」の例題を参考にしてください。
TOEIC L&Rテスト、リスニングセクションの他のPartについて知りたい方は、『TOEIC L&Rテスト リスニング Part 1 問題と解答のコツ』『TOEIC L&Rテスト リスニング Part 2 問題と解答のコツ』『TOEIC L&Rテスト リスニング Part 4 問題と解答のコツ』をご覧ください。

試験の流れと解答のコツ

以下では、Part 3がどのように出題されるかについて述べています。問題用紙に印刷された質問・選択肢を見るときに注目すべき点や、聞き取りのポイント、解答のコツについても解説しています。

Part 3の流れ

まずPart 3のDirectionsが流れ、試験内容が案内されます。Directionsは、問題用紙にも印刷されています。

Directionsが終わると、13の会話とそれぞれ3つずつの質問が続けて放送されます。1問につき、会話が読み上げられる時間は約30〜40秒間です。各質問の音声が流れ終わったあと、8秒(図表問題は12秒)のポーズがあり、このポーズは解答時間として設けられています。3つめの質問が流れたあと決まった秒数が経過すると、次の問題の放送が始まります。

先読みのポイント

リスニング問題の放送開始前に問題用紙に目を通す「先読み」は、TOEIC L&Rテストのリスニングセクション全般で役に立つスキルですが、Part 3では特に重要です。Part 1、Part 2と違い、質問と選択肢が印刷されているからです。Part 3で出題される会話は約30〜40秒と量が多いので、質問・選択肢を放送開始前に先読みできるかどうかで、スコアが大きく変わってきます。

Part 3では、質問も放送されますが、それを聞いてから解くというやり方は非効率的です。会話の内容をほぼ記憶した上で解答しなければいけなくなるからです。合理的な解き方は、会話の放送前に質問と選択肢を先読みし、「どんな情報を聞き取る必要があるのか」を把握した上で、その情報を待ち受けるように会話を聞く方法です。質問と選択肢の両方とも先読みすることが難しいなら、どちらかだけにでも目を通して、聞き取るべき情報を推測するようにしましょう。

以下の例題で、具体的に説明します。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)
When does the woman prefer to be contacted?
(A) At noon
(B) In the afternoon
(C) At any time
(D) In the evening

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

この問題では、質問にWhenという時間を尋ねる疑問詞があり、選択肢も At noon、In the afternoon など、時間帯にかかわるものばかりです。したがって、「時間について問われる」と予測できるので、時間に関する情報を待ち受けて聞き取るようにしましょう。

聞き取りのポイント

設問のタイプ

Part 3の設問は、いくつかのタイプに分けることができます。タイプごとに、どういう点に注意して聞くべきなのかも異なります。以下の例題を使って、設問のタイプと聞くべきポイントを挙げていきます。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)
53. What are the speakers discussing?
(A) A recruiting program
(B) An upcoming event
(C) Employee benefits
(D) Office schedules

54. What does the woman mean when she says, “You’ve got to be kidding”?
(A) She is surprised by what the man said.
(B) She disagrees with the man’s opinion.
(C) She sympathizes with Margaret’s situation.
(D) She appreciates the man’s humor.

55. What is mentioned about Ms. Kang?
(A) She commonly assisted colleagues.
(B) She frequently went to Chicago.
(C) She usually provided funding for projects.
(D) She often helped at parties.

(放送される英文)

Questions 53 through 55 refer to the following conversation.
M: Are you going to Margaret Kang’s going-away party? It’s next Friday at the Charles Lake Hotel.
W: What? You’ve got to be kidding! I had no idea she was quitting the company.
M: She’s not, but she’s transferring to the Melbourne branch. We got a memo on it last week.
W: I must have missed it. I’ll certainly be there, however. It’s the least I can do, considering all the help she’s given us on past projects.

No. 53. What are the speakers discussing?
No. 54. What does the woman mean when she says, “You’ve got to be kidding”?
No. 55. What is mentioned about Ms. Kang?

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

答え:No. 53:(B)

No. 54:(A)

No. 55:(A)

概要を問う出題

まずは、会話の全体的な内容を問うタイプの設問です。「何について話しているか」、「何が問題となっているか」などが問われ、多くの場合、3つの設問の1つめとして出題されます。例題を見てください。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)
53. What are the speakers discussing?
(A) A recruiting program
(B) An upcoming event
(C) Employee benefits
(D) Office schedules

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

答え:(B)

このタイプは多くの場合、会話の冒頭を聞き取ることで解答できます。例えば上記の例題では、男性の最初の発言にある party(パーティ)や next Friday(次の金曜日)というキーワードから、An upcoming event(近く行われるイベント)が話題であると判別可能です。もし、冒頭を聞き落としてしまっても、諦めず最後までしっかり聞きましょう。会話の全体からキーワードを拾って解ける可能性もあります。

細部を問う出題

会話の中で言及された、細かい情報を問うタイプの設問です。人や物の特徴、数字や時間などを、正確に聞き取らなければ正答できません。例題を見てください。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)
55. What is mentioned about Ms. Kang?
(A) She commonly assisted colleagues.
(B) She frequently went to Chicago.
(C) She usually provided funding for projects.
(D) She often helped at parties.

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

答え:(A)

このタイプの設問では、多くの場合、当該情報は会話中で一度しか言及されません。したがって、それを聞き落とすと正答は困難になります。また、質問や選択肢の中の単語がそのままの形で会話中に現れることは、ほとんどありません。ですから、「先読みした内容が言い換えられていないか」という点に注意しながら聞くとよいでしょう。質問や選択肢の中の単語と同じ単語や、発音の似た単語が聞こえた場合は、引っかけかもしれないので用心が必要です。上記の問題では、選択肢の She commonly assisted colleagues. が、会話中では all the help she’s given us と表現されています。

細部を問う出題で、人についての詳細を尋ねられる場合は、ナレーターの性別もヒントになります。質問の主語が the man の場合は男性の発言、the woman の場合は女性の発言に、当該情報があることが多いので留意しましょう。

意図を問う出題

会話の中で言及されたせりふが、どのような意図で話されたのかを問うタイプの設問です。質問の中に、“ ” で括られた文が入っていることが目印になります。例題を見てみましょう。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)
54. What does the woman mean when she says, “You’ve got to be kidding”?
(A) She is surprised by what the man said.
(B) She disagrees with the man’s opinion.
(C) She sympathizes with Margaret’s situation.
(D) She appreciates the man’s humor.

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

答え:(A)

このタイプの設問は、引用されているせりふの意味や、その定型表現がどのようなとき使われるかを知っていると、正答しやすくなります。ただ、文脈によってはほかの選択肢も正解になり得るので、 “ ” の前後の話の流れに注意する必要があります。コツとしては、設問中の “ ” の中の言い回しを先に確認しておき、そのせりふが会話中に現れたら、あとに続く内容をしっかり聞き取るとよいでしょう。

図表に関連する出題

問題用紙に印刷された画像の情報を、会話の内容と結びつけて答えるタイプの設問です。質問の冒頭に Look at the graphic.(図表を見てください)という言葉があったらこの種の問題です。以下の例題を見てください。

例題:
(問題用紙に印刷されている質問と選択肢)

64. Look at the graphic. Where is the downtown branch office located?
(A) Building A
(B) Building B
(C) Building C
(D) Building D

(放送される英文)
(前略)
W: After you get off the Interstate at Exit 57, just keep going straight until you hit 3rd Street, then take a left. About two blocks down you’ll see a … some kind of a dry cleaners on the right. It’s got a huge sign.
M: So, it’s by the cleaners?
W: Right. It’s right across the street from that. 562 3rd Street is the address.

No. 64. Look at the graphic. Where is the downtown branch office located?

『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』より)

答え:(D)

この問題では地図が取り上げられていますが、そのほかにもクーポンやグラフ、広告、レシートなど、さまざまな図表が用いられます。この種の設問は、会話の内容と画像の情報を組み合わせて解かなければならないので、難度が上がります。図は、質問と選択肢より上の位置に印刷されていますが、まずは質問・選択肢を読み、図はあとで時間に余裕があったら見るようにした方がよいでしょう。質問・選択肢から要点を予想した上で会話を聞き、求める情報が言及され始めたら、図を見ながら聞くのがおすすめです。

3人の会話を聞き取る
Part 3には、3人の話者による会話が3題ほど出題されます。会話の放送直前に、Questions XX through XX refer to the following conversation with three speakers. とアナウンスされたら、3人の会話問題です。

 

注意点としては、会話中で話者同士が名前を呼び合ったり、質問や選択肢に話者の名前が出てきたりすることがあるので、会話の内容だけでなく話者の名前も聞き取る必要があります。話者は男性・男性・女性か男性・女性・女性のどちらかの組み合わせなので、同性の2人を声の質やアクセントで区別し、会話が行われている情景を思い描きながら聞くようにするとよいでしょう。

 

3人の会話問題は、会話の分量が多いというイメージがありますが、実際には一人一人の発言は短めです。話者を把握できれば、3人の会話だからといって特に難度が高い訳ではありません。話者が増えるとパニックになってしまう人は、
・言及された名前が誰を指すのか把握する
・同性の話者を聞き分ける
ことを心がけて演習を重ね、事前に慣れておきましょう。

解答のコツ

会話が流れている間

先読みした質問や選択肢の内容を頭に置きながら、音声に集中しましょう。設問は基本的に、会話中に出て来る情報の順に配列されています。ですから設問順に情報が出てくると予測し、待ち受けるように聞くのがコツです。会話の放送中でも、答えを聞き取れたと思ったらすぐにマークシートに線やチェックマークなどの印をつけるのがよい方法です。マークシートを放送中に塗りつぶす必要はありません。TOEIC L&Rテストの音声は一度しか放送されないので、放送中や放送の合間は聞き取りと先読みに集中し、マークシートはリスニングパートの終わりなどにまとめて塗りつぶすとよいでしょう。

1・2問めの質問の読み上げ中

会話の放送が終わったら各質問の放送を待つことはせず、印刷されている質問を使って解答を進めましょう。質問の放送は内容を聞き取るためではなく、解答時間の目安に使うのがおすすめです。目標としては、2問めの質問の放送が始まる頃までに3つの問題すべてを解けるとよいでしょう。2問めの質問が流れ終わるまでに解答が終わらなかった場合は、最も正答に近いと思う選択肢に印をつけ、次の問題の先読みを始めます。「分からなかったらAを選ぶ」「『○は誤答だ』と分かったけれどそれ以上は絞れない場合は○の次の選択肢を選ぶ」など、解答のパターンを前もって決めておくのも、一つのやり方です。

3問めの質問の読み上げ~ポーズの間

3問めの質問の放送は聞き流して、次の会話問題の先読みを始めましょう。「先読みのポイント」を参考に、質問や選択肢に目を通します。3つの質問とそれぞれの選択肢のすべてを読み切るのは難しいので、自分の先読みできる量を前もって確認し、「質問だけを読む」などと目安を決めておきましょう。自分の目標スコアから「Part 3で正答すべき問題数」の目途をつけ、例えば「図表の出てくる問題はすべてAをマークして、その時間を残りの問題の先読みにあてる」などと、捨てる問題を決めるのも一つの方法です。3問めの質問が放送されている辺りのタイミングで準備を整え、次の問題の先読みにかからなければ、情報を処理しきれず出題のスピードに追いつけなくなる恐れがあります。無理のないペースを作り、維持することを心がけましょう。

次の会話が始まったら

先読みした質問・選択肢の内容を頭に置きながら、音声に集中しましょう。そのあとは、上記の「会話が流れている間」以降の手順を繰り返しながら、解答していきます。

注意点

Part 3は問題数が最も多い上、聞き取らなければならない英文も多量なので、難度の高いパートです。問題の一部が印刷されていますが、読んだだけで解ける問題はほとんどありません。放送回数も1回のみなので、聞き取れなかった問題はすぐに切り捨てて、次の問題に集中する方が得策です。すべては聞き取れない、全問は正解できないものと割り切り、解答したら次の問題へ頭をすばやく切り替えるようにしましょう。解答ペースを維持することが正答率アップにつながります。

学習方法

以下では、Part 3を攻略する上で役立つ勉強法について解説しています。

スピードとリズムに慣れる

TOEIC L&Rテストのリスニングは問題数が多く、加えて立て続けに放送されるので、発話のスピードと解答するリズムに慣れることが大事です。特にPart 3は、ペースを保って解答し、しっかり先読みした上でリスニングに臨むという、解くリズムを身につけることがスコアアップにつながるパートです。このスピードとリズムに習熟するには、公式問題集など本番形式の教材を用い、演習を重ねるようにしましょう。速い、難しいと感じても会話や設問ごとに音声を止めたりせず、Part 3を通して解き切るようにすると、解答のペースをつかめるようになります。

会話の分量と出題のタイミングに馴染む

Part 3は、1つの会話につき3つの設問が出題され、それぞれを解くために必要な情報はほぼ設問の順番どおりに会話中で言及されます。しかし、Part 3の出題パターンに慣れていない受験者の場合は、会話の全体のボリュームや各設問についての情報が現れるタイミングが、なかなか把握しづらいものです。情報を聞き取りそこねたことに気づかず、「2問めについての情報がでてくるはず…」と聞いているうちに、会話が終わってしまって慌てる、という方も少なくありません。そのことに動揺して、ペースを乱してしまい実力を発揮できない、という例もよく見られます。

したがって、Part 3のスコアを上げるために必要なことは、1)会話の全体量に慣れること、2)会話の「この辺りで○問めの情報が語られる」というタイミングを把握すること、の2点です。この2点を体得するには、公式問題集など本番形式の教材を用い、演習を重ねることがやはり有効です。できるだけ本番同様の状況で解答し、「この設問の情報はおそらく聞き落とした。適当に印をつけて次の設問に進もう」などと判断できるようになるまで、感覚を磨くことが大事です。

TOEIC L&Rテストに特徴的な場面や状況をつかむ

TOEIC L&Rテストに出題される場面や状況には、一定のパターンがあります。そのパターンを知り、慣れることで、スコアを上げることが可能です。

Part 3に出題される会話の展開例:
・Aさんが「何々をしたい」などと希望や要求を述べる
 ↓
・Bさんが「あいにく、それはできない/都合が悪い」などと拒む
 ↓
・Bさんが「しかし、~なら可能だ」などと代替案をいくつか提案する
 ↓
・Aさんがその代替案についての考えを述べる

これはあくまでも一例ですが、このような「会話の展開パターン」に馴染んでおくと、Part 3の会話の先行きが予想できるようになります。公式問題集や公式を踏まえた模試を繰り返して学習し、会話の流れに慣れておくとよいでしょう。

会話ならではの表現を知る

Part 3では、リアルな会話が出題されます。言い淀みや口語的表現、短縮形などがよく現れるので、ネイティブの会話に触れる機会を持っておきましょう。外国人の知り合いがいない場合は、映画や海外ドラマを見たりすると、参考書には載っていない口語や話しぐせを知ることができます。

 TOEIC L&Rテストの演習には、『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』がおすすめ!
 出題傾向や内容を始め、問題用紙のサイズやマークシートまで、「本番そっくり」にこだわった模擬試験集です。TOEIC L&Rテストの模試が2回分収録されており、マークシートも2枚付いています。音声も、実際のTOEIC L&Rテストと同様に英米豪加の4か国のナレーターによるものが、CD2枚で付属しています。

おすすめの学習書

Part 3のスコアを上げるには、実際のテストに近い内容の問題を、本番に近い状態で解くトレーニングがいちばんおすすめです。『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト 本番模試[改訂版]』や、『スコアが上がる TOEIC L&Rテスト 本番模試600問[改訂版]』などを使い、時間制限を守りながら、マークシートを塗りつぶすところまでやってみるようにしましょう。

自分のレベルに特化した勉強をしたい方や、目標のスコアがある方には、『TOEIC L&Rテスト 470点奪取の方法』『TOEIC L&Rテスト 600点奪取の方法』『TOEIC L&Rテスト 730点奪取の方法』『TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法』がおすすめです。Part 3の中で何問程度の正答を目指すのか、目途をつけた上で弱点の強化が図れます。

TOEIC L&Rテストで目標スコアがある場合は、この記事がおすすめ!
「TOEIC L&Rテスト:目標スコア奪取の方法(470点・600点・730点・860点)」

この記事では、目標スコアの奪取に必要な勉強のポイントが解説されています。目標スコアを470点、600点、730点、860点に設定し、スコアに合った攻略法・勉強法を、TOEIC対策書「目標スコア奪取シリーズ」(旺文社刊)から選りすぐって紹介しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

TOEIC L&Rテスト、Part 3の概要が把握できたでしょうか。Part 3は問題数が多く、聞き取る量も最も多い、リスニングセクションの最難関です。しかし問題数が多い分、一言一句を完璧に聞き取れなくとも解答できるものも中にはあります。まずは、自分の今の実力で解ける問題を確実に正答することを目指しましょう。その上で、解くリズムや出題のパターンに習熟してスコアアップできるよう、上記の内容を踏まえてがんばってください!