「英検○級を持っていると大学入試に有利」などと聞いたことはありませんか。英語の資格・検定試験には多くの種類があり、中には大学入試に役立つものもあります。この記事では、大学入試の英語の現状と、英語資格・検定試験の大学入試での活用方法を解説しています。それぞれの試験の特徴や、自分に合う試験の選び方についても述べています。

大学入試制度は改革が予定されており、特に英語の試験は大きく変わる予定です。この記事では、いつ、どう変わるのか、今何年生ならどんな英語試験を受けることになるのかなどについて、現時点*での情報もまとめてあります。志望校の検討や受験準備にぜひお役立てください。

* 2018年5月時点。この入試改革は検討・議論中であり、すでに公表されている事柄が今後変更されることもあり得ます。

大学入試の英語の現状と今後

英語の試験は「4技能」重視へ

「4技能」とは、「読む(リーディング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「話す(スピーキング)」力のことです。現在、世界は急速にグローバル化しつつあり、それにともなって英語によるコミュニケーション能力の必要性が増してきています。そのため文部科学省は、実用的な英語力を養うため、4技能を総合的に育成する方針を決定しました。近年、大学側も、入学者の英語力を測る上で4技能を重視する傾向を強めており、4技能に対応した民間の英語資格・検定試験の結果を利用する「英語外部検定利用入試」を行う大学が増えてきています。

しかし、それでも現在の大学入試英語は、「読む」と「聞く」の2技能が主流です。「書く」「話す」力も測定する入試の実施には、考査や採点の人件費がかさむなど、大学にとって負担となる点が多いからです。入試英語の比重が「読む」「聞く」に偏っている結果、高校の英語教育の現場でも「書く」「話す」の授業が疎かにされがちで、英語で発信できる人材が育たないと指摘する声はかねてからありました。

このような現状を打開するため、大学入試の英語を4技能化する改革が予定されています。大学入試を変えることによって、高校でも4技能をバランスよく育成する授業が行われるようになることが期待されているのです。

この改革により、国公立大学と一部私立大学で現在利用されている「大学入試センター試験」は、2019年度(2020年1月実施)で廃止される予定です。2020年度(2021年1月実施)以降は、その後継となる「大学入学共通テスト」が始まります。この「大学入学共通テスト」では、民間の英語資格・検定試験のうち、文部科学省が認定した、4技能を平等に扱っている試験も利用されることとなります。今後の大学入試の英語科目では、これらの民間試験がより重視されると見てよいでしょう。

英語外部検定利用入試

英語外部検定利用入試(外検入試)とは、英検など、外部の英語資格・検定試験の結果を利用した大学入試のことです。旺文社教育情報センターの調べによると、2018年度入試において、推薦・AO入試では762大学中335大学、全体の44%*1が、一般入試では762大学中152大学、全体の19.9%*2が、外検入試を行っています。利用されている試験では英検が最も多く、外検入試を行っている大学のほとんどで採用されています。

*1: 旺文社教育情報センター「【推薦・AO 編】英語外部検定利用大学が3年連続の増加!」より

*2: 旺文社教育情報センター「【一般入試編】英語外部検定利用大学は前年比4割増の152大学!」より

外検入試は、出願資格、得点換算、加点、合否参考・判定優遇の4つに大別されます。

出願資格 大学が指定した外部検定を出願の要件にする。
例:英検2級に合格していないと出願できない
得点換算 大学が指定した外部検定を、その大学の英語入試の点数に換算する。
例:英検2級に合格していると、英語入試の80点に換算される
加点 大学が指定した外部検定を、その大学の入試の総合点に上乗せする。
例:英検2級に合格していると、総合点に10点が加算される
合否参考・判定優遇 合否判定の際に何らかの優遇措置を行う。
例:入試の得点が同点だったとき、英検2級合格者が優遇される

推薦・AO入試では、「出願資格」での利用が最多です。一般入試では、「得点換算」での利用が過半を占めていますが、難関私立大学では「出願資格」での利用が大半です。

例えば、専修大学は「得点換算」で外検を利用しており、2018年度入試の二部を除く全学部の一般入試・前期では、英検2級またはCSEスコア1980点以上を持っていれば80点、英検準1級またはCSEスコア2304点以上を持っていれば100点に換算されました。

立教大学は「出願資格」で外検を利用しており、2018年度入試の異文化コミュニケーション学部を除く全学部の一般入試全学部日程グローバル方式では、英検2級以上を持っている受験生だけが出願できました。

また、外検入試を利用すると、受験のチャンスが増えることがあります。例えば上智大学では、TEAPという外検を利用した「TEAP利用型入試」と、従来の一般入試を併願できます。

外検を受けたことのある人や受けてみようと思っている人は、志望大学の入試に使えないか、利用できる大学がないかなどを、ぜひ調べてみましょう。外検入試を行っている大学の多くは、英検準2級以上を対象としています。大学によっては、合格してから2年以内などと有効期限を設けていますので、注意しましょう。

「英語外部検定利用入試」についてもっと知りたい方は、旺文社の大学受験情報サイト「パスナビ」をご利用ください。「英語外部検定利用入試」特集では、外検入試の概要を、わかりやすく解説しています。外部検定を利用している大学を、「英検」「TEAP」「TEAP CBT」「IELTS」の試験ごとに検索することもできます。

2020年度から大学入試が変わる

2020年度以降、大学入試の英語科目は以下のような変更が予定されています。

現行の大学入試センター試験は、国公立大学と一部私立大学の入試に広く使われていますが、2019年度(2020年1月実施)を最後に廃止されます。2020年度から2023年度にかけては、新しく始まる共通テスト「大学入学共通テスト」(1月実施)と、文部科学省が認定した民間事業者等が実施する英語の資格・検定試験(以下、民間試験)が併用されます。そして2024年度以降は、民間試験に一本化される予定です。民間試験を大学入試に使う場合は、いつでも何度でも受けられる訳ではなく、期間は受験年度の4月~12月の間、受験回数は2回までという制限があります。

英語のどの技能をテストされるかという観点から見た場合、「読む」「聞く」の2技能を試す大学入試センター試験が、2019年度に終了します。2020年度~2023年度は、「読む」「聞く」力を問う「大学入学共通テスト」と、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を試す民間試験の両方が並行して行われます。2024年度以降は民間試験によって、4技能が測られる予定です。

2018年4月現在の学年 大学受験年度 大学入試
センター試験
大学入学
共通テスト
民間試験
高校3年生 2018年度 (19年1月実施)
2技能
   
高校2年生 2019年度 (20年1月実施)
2技能
   
高校1年生 2020年度   (21年1月実施)
2技能
4技能
中学3年生 2021年度   (22年1月実施)
2技能
4技能
中学2年生 2022年度   (23年1月実施)
2技能
4技能
中学1年生 2023年度   (24年1月実施)
2技能
4技能
小学6年生以下 2024年度以降     4技能

民間試験の利用にあたっては、「大学入試英語成績提供システム」という制度が作られる予定です。それぞれの民間試験がこのシステムに登録することで、独立行政法人大学入試センターを通して、受験者の成績が各大学に提供される仕組みです。詳しくは後述の「大学入試英語成績提供システム」をご参照ください。

2023年度まで、国公立大学を受験する場合は、「大学入学共通テスト」と民間試験の両方の受験が必須となる見込みです。私立大学の動向はまだわかりませんが、「大学入学共通テスト」あるいは民間試験のどちらかを利用するケース、両方を必須とするケース、どちらも利用しないケースが考えられます。

一部の大学では、「英語外部検定利用入試」という形で、英語の資格・検定試験を入試にすでに利用しています。資格・検定試験のこのような利用は、「大学入学共通テスト」が導入される2020年度以降も継続されるものと思われます。2020年度の入試改革は確かに大きな変化ですが、すべての大学が大学入試英語成績提供システムを利用する訳ではありません。提供システムを使わず、独自の基準で資格・検定試験を利用するという、従来の外検入試の方式を維持する大学・学部もあると予想されます。

大学入試英語成績提供システム

大学入試英語成績提供システムとは、民間事業者等が実施する英語の資格・検定試験(以下、民間試験)を大学入試に利用するために新たにつくられ、独立行政法人大学入試センターによって運営されるシステムです。文部科学省によって認定された、一定の要件を満たす民間試験が登録されます。受験者が受けた民間試験の成績はこのシステムに集約され、大学へ提供される仕組みです。

民間試験の受験期間は受験年度(現役生の場合高校3年時)の4~12月の間、受験可能回数は2回までとされています。試験を受ける前に「この試験の成績を大学に提出する」と決めて届け出る必要があるため、結果が出てから成績のよかった試験を選ぶことはできません。

英語資格・検定試験の特徴

この項では、英語外部検定利用入試に現在広く採用され、かつ2020年度以降の大学入試英語成績提供システムに登録されることになった、9つの資格・検定試験を紹介します。以下の情報は原則として、英語外部検定利用入試に役立つよう2018年度の実施状況を掲載しました。大学入試改革が行われる2020年度の時点での実施状況については、2018年5月現在の公開情報からわかる範囲で補足しました。

各試験の比較

各試験の概要

各試験の受験者数、目的、実施・運営団体

受験者数、本来の実施目的、実施・運営団体を一覧表にまとめました。

試験名 受験者数
(2016年度実績)
目的 実施・運営団体
英検
英検CBT
約339.4万人 *1 英語圏における社会生活(日常・アカデミック・ビジネス)に必要な英語力を測る 公益財団法人日本英語検定協会
TEAP 約2.4万人 *2 アカデミックな英語力を測る 公益財団法人日本英語検定協会
TEAP CBT 約700人 *2 アカデミックな英語力を測る 公益財団法人日本英語検定協会
TOEIC L&R:約250万人
S&W:約3.2万人
ビジネスや日常での英語コミュニケーション力を測る テスト作成:ETS
日本事務局:IIBC
TOEFL iBT 非公表 留学に必要な英語力を有しているか測る テスト作成:ETS
日本事務局:CIEE
IELTS 約3.7万人 留学や英語圏での就業に必要な英語力を有しているか測る ・ブリティッシュ・カウンシル/公益財団法人日本英語検定協会
・IDP: IELTS Australia/JSAF
GTEC 約93万人 一般的な英語コミュニケーション力を測る ベネッセコーポレーション
GTEC CBT 非公表 アカデミックな英語コミュニケーション力を測る ベネッセコーポレーション/一般財団法人進学基準研究機構
ケンブリッジ英検 非公表 英語圏における日常生活に必要な英語力を測る ケンブリッジ大学英語検定機構

*1: 英検IBA、英検Jr.を含む、英検テストファミリー全体の総志願者数。

*2: TEAP、TEAP CBTの受験者数のみ2017年度実績。

各試験の受験料、実施回数、受験地

各試験の受験料や実施回数、受験地を一覧にまとめました。どの試験が受けやすいかの目安になります。

試験名 受験料(税込) 年間実施回数 受験地
英検 *1 1級:8,400円
準1級:6,900円
2級:5,800円
準2級:5,200円
3級:3,800円 *2
3回 全都道府県
英検CBT *3 2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
8回 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄
TEAP 4技能:15,000円
2技能:6,000円
3回 北海道、宮城、秋田、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、香川、福岡、熊本
TEAP CBT 15,000円 3回 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡
TOEIC L&R:5,725円
S&W:10,260円
L&R:10回
S&W:24回
L&R:全都道府県
S&W:北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡
TOEFL iBT 235米ドル 40~45回 北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄
IELTS 25,380円 最大48回 札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、松本、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本
GTEC *4 5,040円 *5 2~3回 47都道府県
GTEC CBT 9,720円 3回 47都道府県
ケンブリッジ英検 9,720円~25,380円 *6 (試験センターにより異なる) 北海道、宮城、東京、神奈川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、岡山、広島、島根、福岡、長崎

*1: 従来の試験方式(従来型)。この試験方式は「大学入試英語成績提供システム」に対応していない。2019年度からスタートする、「大学入試英語成績提供システム」に対応した2つの新たな試験方式については「2020年度に向けた4つの試験方式」をご参照ください。

*2: 全級、本会場料金。

*3: 2級、準2級、3級のみ実施。2018年度8月以降、毎月実施されるが、4ヵ月ごとに区切られた回次ごとに1回のみ受験できる。

*4: 公開会場はなく、学校単位でしか申し込めない。

*5: 4技能の場合。2020年度以降の「大学入試英語成績提供システム」に対応した検定実施では、6,700円(税込)程度となる見込み。

*6: 試験の種類、試験センターにより異なる。

各試験のレベル

異なる試験の成績を公平に比較するため、文部科学省は、各資格・検定試験のCEFRとの対照表を作成しています。その資料に基づき、一例として、英検、TEAP、TOEFL iBTのCEFRレベルとスコアを示しました。

CEFR 英検   TEAP TOEFL iBT
C1 1級    2600~3299
(1級合格:2630)
375~400 95-120
B2 準1級  2300~2599
(準1級合格:2304)
309~374 72-94
B1 2級  1950~2299
(2級合格:1980)
225~308 42-71
A2 準2級  1700~1949
(準2級合格:1728)
135~224  
A1 3級 1400-1699
(3級合格:1456)
   

大学入試センターの公開資料を基に作成)

各試験の測定範囲は、試験問題の難しさの目安にもなります。例えば、TEAPはA2~C1の範囲を測定できるので、高校中級程度から大学上級程度まで、幅広い難易度の問題が出題されると考えられます。それに対して、TOEFL iBTは、測定範囲がB1~C1なので、高校卒業程度から大学上級程度までと、TEAPと比べると難しい問題がより多く出題される傾向があると言えます。英検は、TEAPやTOEFL iBTとは異なり、級により測定範囲が異なります。自分のレベルに合った級を選ぶ限りは、自分にとって簡単すぎる問題や難しすぎる問題は出題されないと考えてよいでしょう。

そのほかの試験について知りたい方は、大学入試センターの公開資料をご覧ください。

CEFRとは、「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」の意で、ヨーロッパで20年以上にわたる研究を経て策定された、外国語運用能力の指標です。そのわかりやすさ、実用性の高さから、世界中で広く利用されています。CEFRによると、A1/A2レベルは「基礎段階の言語使用者」、B1/B2レベルは「自立した言語使用者」、C1/C2レベルは「熟練した言語使用者」であるとされています。詳しくは、大学入試センターの公開資料をご参照ください。

各試験の形式

以下の表では、各試験の形式を比較しました。解答方法の「紙」とはペーパーテストを意味します。

試験名 解答方法 スコア 試験時間
英検1級 紙、面接 0~3400点
(2630点で合格)
約145分
英検準1級 紙、面接 0~3000点
(2304点で合格)
約128分
英検2級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
0~2600点
(1980点で合格)
約117分
CBT:125分
英検準2級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
0~2400点
(1728点で合格)
約106分
CBT:115分
英検3級 従来型:紙、面接
CBT:パソコン
0~2200点
(1456点で合格)
約80分
CBT:90分
TEAP 紙、面接 80~400点 約200分
TEAP CBT パソコン 0~800点 約200分
TOEIC L&R:紙
S&W:パソコン
L&R:10-990点
S&W:0~400点
L&R:約120分
S&W:約80分
TOEFL iBT パソコン 0~120点 約220分
IELTS 紙、面接 1.0~9.0(0.5刻み) 約175分
GTEC 紙、タブレット Core:0~840点
Basic:0~1080点
Advanced:0~1280点
Core:約95分
Basic:約115分
Advanced:約115分
GTEC CBT パソコン 0~1400点 約175分
ケンブリッジ英検 紙、面接
CBT: パソコン、面接
Key:82~150点
Preliminary:102~170点
First:122~190点
Advanced:142~210点
Proficiency:162~230点
Key:約110分
Preliminary:約132分
First:約209分
Advanced:約235分
Proficiency:約236分

英検

英検という呼び名で知られている「実用英語技能検定」は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する国内最大級の資格試験です。内容は、日常生活からアカデミック、ビジネスまで幅広い分野を扱っており、小学生から社会人まで幅広い層が受験しています。1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、年に3回、一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)は6月、10月、1月に、二次試験(スピーキング)はおおむね7月、11月、2月に行われています。比較的安価で、受験地が多いのが特長です。

長年の実績があり、かつ学習指導要領に沿った作りであることから、多くの大学ですでに英語外部検定利用入試において利用されています。近年のリニューアルによって、2級、準2級、3級が4技能を測定できる試験となり、より大学入試に使いやすくなったと言えます。同様に近年導入されたCSEスコアは、CEFRに対応しているだけでなく、級の区分よりも細かく英語力を判定できることから、入試の指標として採用する大学も増えてきています。

詳細は英検ウェブサイトでご確認ください。

英検は現在、大学入試改革を視野に入れて、新方式の試験を準備しています。2018年8月にはパソコンを用いた英検CBTがリニューアルし、2019年度からは大学受験生のみを対象とした2つの試験方式もスタートします。これら新方式の英検と区別するため、従来の試験方式を「従来型」と呼びます。新方式については「2020年度に向けた4つの試験方式」をご参照ください。

各級の特徴

大学入試に活用できる可能性の高い3級~1級の特徴をまとめました。いずれも、従来型の英検の情報です。

3級

英検3級は、各技能550点、全体が2200点満点で採点され、1456~2200点が合格です。CEFRのA1を測定できます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 50分 
ライティング 記述式
リスニング マークシート 約25分
スピーキング 面接 約5分
準2級

英検準2級は、各技能600点、全体が2400点満点で採点され、1728~2400点が合格です。CEFRのA1~A2を測定できます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 75分 
ライティング 記述式
リスニング マークシート 約25分
スピーキング 面接 約6分
2級

英検2級は、各技能650点、全体が2600点満点で採点され、1980~2600点が合格です。CEFRのA2~B1を測定できます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 85分 
ライティング 記述式
リスニング マークシート 約25分
スピーキング 面接 約7分
準1級

英検準1級は、各技能750点、全体が3000点満点で採点され、2304~3000点が合格です。CEFRのB1~B2を測定できます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 90分 
ライティング 記述式
リスニング マークシート 約30分
スピーキング 面接 約8分
1級

英検1級は、各技能850点、全体が3400点満点で採点され、2630~3400点が合格です。CEFRのB2~C1を測定できます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 100分 
ライティング 記述式
リスニング マークシート 約35分
スピーキング 面接 約10分

はじめの1冊にオススメ! 『英検過去6回全問題集』シリーズ!

6回分の過去問を本冊に掲載し、解答、解説、訳を別冊にまとめた、答え合わせと復習がしやすい作りの問題集です。解答用紙とカラーの二次試験(面接)用問題カードは、切り離して使えるようになっており、本番気分を体験するのにぴったり。Web特典の「面接シミュレーション」を使うと試験の流れを映像と音声で確認でき、一人ではやりにくい二次試験対策もばっちりです!

2020年度に向けた4つの試験方式

英検は、2020年度に始まる新たな大学入試制度に向けて、従来型の英検に加え、3パターンの試験方式を新設することを公表しています。どの方式でも、試験の内容や難度は従来型と同じです。受験料は、今後変更の可能性があり、従来型より高くなると思われます。

試験形式 実施回数 実施級および検定料 解答方式
従来型 年3回 1級:8,400円
準1級:6,900円
2級:5,800円
準2級:5,200円
3級:3,800円
RWL: 紙
S:面接

英検2020 2 days
S-Interview

年2回 1級:16,500円
準1級:9,800円
2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
RWL: 紙
S:面接
英検2020 1 day S-CBT 年2回 準1級:9,800円
2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
RWL: 紙
S:録音(機器未定)
英検CBT 年12回 * 2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
RWL:パソコン
S:録音(パソコン)

* 大学入試英語成績提供システムに対応するのは、4月~12月に実施される9回のみ。

従来型

2020年度に始まる新しい入試制度における「大学入試英語成績提供システム」の対象にはなりません。一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)の合格者のみが二次試験(スピーキング)を受けられる形式であるため、一次試験不合格者は4技能の測定ができないからです。ただし、英語外部検定利用入試においては、これまでと変わらず利用されると思われます。

英検2020 2 days S-Interview

2019年度から、高校3年生および浪人生を対象に実施予定です。従来型と異なり、一次試験のスコアに関係なく二次試験を受験できます。試験の内容や難度は従来型と変わりません。

英検2020 1 day S-CBT

2019年度から、高校3年生および浪人生を対象に実施予定です。47都道府県の会場で行われます。従来型と異なり、4技能すべてを1日で受験し、スピーキングは面接ではなく録音方式です。試験の内容や難度は従来型と変わりません。

英検CBT

2018年8月より毎月実施予定です。受験者に年齢制限はありません。大都市の20会場で行われますが、順次拡大を予定しています。従来型と異なり、4技能すべてを1日で受験し、試験はすべてパソコンで行われます。試験の内容や難度は従来型と変わりません。大学入試英語成績提供システムを利用する場合は、4月~7月の間に1回、8月~12月の間に1回、受験できます。

TEAP

TEAP(ティープ)は、上智大学と日本英語検定協会が共同で開発したアカデミック英語能力判定試験で、日本英語検定協会が実施しています。大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力を正確に測定できるように設計されています。受験者は主に大学入試を目的とした高校生・浪人生です。2018年度は7月、9月、11月の年3回実施されます。

技能 解答方式 試験時間
リーディング マークシート 70分
リスニング マークシート 約50分
ライティング 記述式 70分
スピーキング 面接 約10分

スコアは各技能100点満点、全体で400点満点で採点され、CEFRのA2~C1を測定できます。

詳細はTEAPウェブサイトでご確認ください。

2020年度実施予定

2018年度は20都道府県のみで実施していますが、2020年度には全都道府県に拡大予定です。受験パターンは4技能と2技能(リーディング・リスニング)とがありますが、大学入試英語成績提供システムに対応しているのは4技能パターンのみです。

はじめの1冊にオススメ! 『TEAP実践問題集』
 TEAP利用で合格を目指している受験生はもちろんのこと、まだ受験のプランが立っていないという方にも手に取っていただきたい問題集です。採用大学も続々と増えている試験なので、可能性の幅を広げるためにも、ぜひTEAP受験をご検討ください。
 本書の「TEAP受験生のみなさんへ。」では、TEAPで試される力とその習得方法について詳しく説明しています。TEAPは「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能試験ですから、多方面において総合的な学習をする必要があります。本書にはスクリプトとCDが付いているので、リスニングの音声を真似て読んでみたり、スピーキングのシミュレーションを繰り返したりする学習もオススメです。大学での勉強でも必ず役に立つ英語力を身につけて、志望校に合格してください!

TEAP CBT

TEAP CBTは、上智大学と日本英語検定協会が共同開発したアカデミック英語能力判定試験「TEAP(ティープ)」の発展系として、CBTの開発・運用で実績のある教育測定研究所の協力を得て開発されました。ペーパーテストのTEAPとは試験内容が異なり、思考力・判断力・表現力に重きを置いた測定ができるよう設計されています。受験者は主に大学入試を目的とした高校生・浪人生です。2018年度は6月、9月、10月の年3回実施されます。会場に設置されたパソコンを利用して受験します。

技能 解答方式 試験時間
リーディング パソコン 約80分
リスニング パソコン 約40分
ライティング タイピング 約50分
スピーキング 録音(パソコン) 約30分

スコアは各技能200点満点、全体で800点満点で採点され、CEFRのA2~C1を測定できます。

詳細は TEAP CBTウェブサイトでご確認ください。

2020年度実施予定

2018年度とほぼ変わらず実施される見込みです。

TOEIC

TOEIC(トーイック)テストは、アメリカに拠点を置く非営利テスト開発機関 Educational Testing Service(ETS)によって開発・制作されました。日本での実施・運営は、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が行っています。出身国に左右されず公平に英語力を測れるよう、特定の文化を知らないと理解できない表現を排除し、オフィスや日常生活におけるコミュニケーション能力を幅広く測定できるよう設計されています。受験者は主に社会人や大学生など、英語をビジネスで使用する人や就職活動を視野に入れた人です。

リスニングとリーディングを扱うTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)
と、スピーキング・ライティングを対象とするTOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)とに分かれています。TOEIC L&Rはペーパーテストで、約45分のリスニングと75分のリーディングで構成されています。TOEIC S&Wはパソコンによるテストで、録音でのスピーキング(約20分)と、タイピングによるライティング(約60分)から成ります。L&Rは年10回(2月と8月を除く毎月)、S&Wは年24回実施されます。

技能 解答方式 試験時間
リスニング マークシート 約45分
リーディング マークシート 75分
スピーキング 録音(パソコン) 約20分
ライティング タイピング 約60分

スコアはリスニングとリーディングが各495点満点、スピーキングとライティングが各200点満点で採点され、CFERのA1~C1を測定できます。

詳細は TOEICウェブサイトでご確認ください。

2020年度実施予定

大学入試英語成績提供システムの対象となる試験は、L&Rは全都道府県で、S&Wは北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄で実施予定です。大学入試英語成績提供システムを利用する場合、受験生はL&RとS&Wの両方を受けなければなりません。

●TOEIC L&Rテスト:はじめの1冊にオススメ!
『はじめてのTOEIC LISTENING AND READINGテスト本番模試 改訂版: 新形式問題対応』
 形式や内容はもちろん、サイズやマークシートなど細部まで「本番そっくり」にこだわったL&R向けの模擬試験集です。2016年5月にリニューアルされた新形式問題に対応した模擬試験を、2回分収録しています。さらに、スコアを上げるためのヒントをまとめた「即効!スコアアップ虎の巻」と、TOEIC攻略のカギとなる「重要ビジネスワード200」を収録した、特別冊子もついています。はじめて受験する人にも、「何度か受験したものの、もっと高いスコアを目指したい」という人にもおすすめの1冊です。音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で無料で聞くことできます。

●TOEIC S&Wテスト:はじめの1冊にオススメ!
『TOEICテスト スピーキング/ライティング総合対策』
 設問別に攻略法を知り、トレーニングを通じて必要な力を身につけた上で、1回分の模擬テストを使って実力をチェックできます。トレーニングは、「文法」「スピーキング力」「タイピング速度」「ファンクション」という4つの側面から、発信力を総合的に上げる訓練をします。音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で無料で聞くことできます。

TOEFL iBT

TOEFL(トーフル) iBTテストは、アメリカに拠点を置く非営利テスト開発機関Educational Testing Service(ETS)が開発した試験で、アカデミックな場面における英語力を測定します。日本事務局は国際教育交換協議会(CIEE)です。主な受験者は留学を希望する大学生・高校生です。テストセンターで1人1台のパソコンを割り当てられて受験します。テスト日は月に3~5回設けられていますが、全ての会場で実施されるとは限りません。

技能 解答方式 試験時間
リーディング パソコン 60~80分
リスニング パソコン 60~90分
スピーキング 録音(パソコン) 20分
ライティング タイピング 50分

スコアは各技能につき30点を割り当てられ、満点は120点です。CEFRのB1~C1を測定できます。

詳細はTOEFLウェブサイトでご確認ください。

2020年度実施予定

2018年度とほぼ変わらず実施される見込みです。

はじめの1冊にオススメ! 『はじめてのTOEFLテスト完全対策 改訂版』
 TOEFL iBTはコンピュータを使って受験する試験で、試験時間が4時間にもおよぶハードなテストです。本番の試験で慌てたり、集中力が切れたりしないためにも、本書に収録された模擬試験すべてを受験できるWeb模試を利用して、試験に慣れておきましょう。本書は模試に加え、受験情報、攻略法、学習アドバイスと、必要な情報をすべて網羅してあります。音声は、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で無料で聞くことできます。本書を最大限に活用し、目標スコアを目指してがんばってください!

IELTS

IELTS(アイエルツ)は、ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同運営で保有する試験で、日本では日本英語検定協会とJSAFがそれぞれ実施しています。留学を目的としたアカデミック・モジュールと、学業以外の海外研修や移住を目的としたジェネラル・トレーニング・モジュールとがあり、大学入試に使用できるのはアカデミック・モジュールです。この記事でも、アカデミック・モジュールについて説明します。主な受験者は留学を希望する学生です。日本では全国15都市で年最大48回実施していますが、実施会場は試験日により異なります。

技能 解答方式 試験時間
リスニング 記述式 約40分
リーディング 記述式 60分
ライティング 記述式 60分
スピーキング 面接 11~14分

テスト結果は1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表され、CEFRのB1~C2を測定できます。

詳細は日本英語検定協会のウェブサイト、あるいはJSAFのウェブサイトをご確認ください。

2020年度実施予定

大学入試英語成績提供システムの対象となる試験は、北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄で実施予定です。

はじめの1冊にオススメ! 『IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集』
 海外留学を目指してIELTSを受験する人のための総合対策本。日本で初めてのブリティッシュ・カウンシル公認のIELTS問題集です。試験形式から申し込み方法まで、IELTSの公式情報が掲載されています。また、4技能の対策として、それぞれの出題形式、テストの流れ、評価基準、攻略法が書かれており、問題量も豊富なので、しっかりと対策ができます。加えて、現時点での実力を測るのに最適な、本番形式の模擬試験と、切り離して使える解答用紙、模擬試験の結果からどれくらいのバンドスコアを取れるのかが把握できる換算表もついているので、直前の対策にもばっちりです。他にも音声無料ダウンロード、IELTS学習アドバイスなどもあります。IELTSの目標バンドスコア取得へ向けて、ぜひ「IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集」と一緒にがんばってください!

GTEC

GTEC(ジーテック)は、ベネッセコーポレーションが日本の中高生の利用を想定して設計した、学校単位でのみ申し込むことができる試験です。学校ごとに希望する日程で行う「通常実施」と、あらかじめ定められた検定日に実施する「検定実施」があります。「通常実施」のスコアはオフィシャルスコアとして認定されないため、英語外部検定利用入試など大学入試には使用できないことがあります。

Advanced、Basic、Coreの3タイプの難易度があり、それぞれCEFRのA1~B2、A1~B1、A1~A2を測定できます。リーディング、リスニング、ライティングはペーパーテストで、スピーキングはタブレットによる録音形式です。

詳細はGTECウェブサイトをご参照ください。

2020年度実施予定

大学入試英語成績提供システムに対応した検定実施の受験料は6,700円(税込)程度となる見込みです。AdvancedとBasicがそれぞれ4回、Coreが3回、実施予定です。

GTEC CBT

GTEC CBTは、進学基準研究機構(CEES)とベネッセコーポレーションが日本の中高生の利用を想定して設計した試験です。GTECとは試験内容が異なり、個人で申し込むことも可能です。2018年度は7月、11月、3月の年3回実施されます。全国47都道府県の公開会場で、会場に設置したパソコンを利用して受験します。

技能 解答方式 試験時間 *
スピーキング 録音(パソコン) 約20分
ライティング タイピング 約65分
リスニング パソコン 約35分
リーディング パソコン 約55分

* アダプティブ試験のため、試験時間には個人差があります。

試験結果は各技能350点の1400点満点で、CFERのA1~C1を測定できます。アダプティブ試験という、受験者が正答すると次問の難度が上がり、誤答すると下がるという方式なので、幅広いCEFRレベルの測定が可能です。

詳細はGTEC CBTウェブサイトをご参照ください。

2020年度実施予定

2018年度とほぼ変わらず実施される見込みです。ただし、4月~12月の間に実施される2回の試験のみが、大学入試英語成績提供システムの対象となります。

ケンブリッジ英検

ケンブリッジ英検は、英国ケンブリッジ大学の非営利団体ケンブリッジ大学英語検定機構が制作している試験です。生涯にわたって英語を学習する視点で作られた試験で、受験者の進路や目的に応じレベルを選択できるよう設計されています。レベルは、易しいほうから「Key:キー」、「Preliminary:プレリミナリー」、「First:ファースト」、「Advanced:アドバンスト」、「Proficiency:プロフィシエンシー」の5段階があります。Key、Preliminary、Firstには、中高生に合うように調整された「for Schools」というバージョンがあります。また、リーディング・ライティング・リスニングをパソコンで解答するCBT方式もあります。

ここでは大学受験生の受ける可能性が高い、ペーパーテスト方式のKey (通称KET)と、Preliminary (通称PET)について説明します。

●Key / Key for Schools

技能 解答方式 試験時間
リーディング 記述式 70分 
ライティング 記述式
リスニング 記述式 約30分
スピーキング 受験者2名ペアで行う面接 約8~10分

スコアは、Cambridge Englishスケールと呼ばれる数値で表され、満点は150点です。CEFRのA1~B1を測定できます。

●Preliminary / Preliminary for Schools

技能 解答方式 試験時間
リーディング 記述式 90分 
ライティング 記述式
リスニング 記述式 約30分
スピーキング 受験者2名ペアで行う面接 約10~12分

スコアは、Cambridge Englishスケールと呼ばれる数値で表され、満点は170点です。CEFRのA2~B2を測定できます。

詳細はケンブリッジ英検ウェブサイトをご確認ください。

2020年度実施予定

大学入試英語成績提供システムの対象となる試験は、各レベル2~4回、北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄で実施予定です。

自分に合う試験の選び方

多種多様な資格・検定試験の中から自分に合う試験をどのように選べばよいか、アドバイスをまとめました。以下のアドバイスは2018年度の実施状況に基づいており、次年度以降は状況が変化していく可能性があることをご承知おきください。

まず入試要項から受験すべき資格・検定試験を絞る

まず、志望大学・学部の入試要項を調べましょう。旺文社の大学受験情報サイト「パスナビ」で、行きたい大学・学部を検索してみたり、パンフレットを請求したりするとよいでしょう。具体的な志望大学・学部が未定の場合は、入試の倍率や留学できるかなどの条件を入力することで、条件に合う大学・学部を絞り込むこともできます。

入試要項を見る際には、その大学・学部が「英語外部検定利用入試」を行っているか、またその場合、どの資格・検定試験を認定しているか、どの程度のスコアが求められるのか、それによりどのような優遇(出願資格、得点換算、加点、合否参考・判定優遇など)が受けられるのかをチェックしましょう。

例えば、2018年2月に実施された早稲田大学国際教養学部の一般入試では、英検あるいはTOEFL iBTの結果を提出することにより、合格した級やスコアに応じて、全教科200点満点のうち最大15点を獲得することができました。この学部を目指す場合、受験しておくと有利になる資格・検定試験は、英検かTOEFL iBTの二者択一ということになります。

求められる資格・検定試験は、大学や学部により異なります。複数の大学・学部を志願する場合は、それぞれに共通して利用できる資格・検定試験を選ぶのが効率的です。

英語外部検定利用入試において、最も多くの大学に採用されているのは「英検」です。2018年度の一般入試では、90%以上の大学で英検が採用されました*。受験料が比較的安価で、日本のどこに住んでいても受けやすいほど受験地が多く、また試験形式・内容も日本の高校生に馴染みやすいので、どの試験を受けるべきか迷ったら「英検」をおすすめします。

* 旺文社教育情報センター「【一般入試編】英語外部検定利用大学は前年比4割増の152大学!」より

受験しやすさで選ぶ

受験料の金額、実施回数の多さ、受験地の近さを比較して、自分にとって受験しやすい試験を選びましょう。

試験名 受験料(税込) 年間実施回数 受験地
英検 1級:8,400円
準1級:6,900円
2級:5,800円
準2級:5,200円
3級:3,800円 *1
3回 全都道府県
英検CBT *2 2級:7,500円
準2級:6,900円
3級:5,800円
8回 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄
TEAP 4技能:15,000円
2技能:6,000円
3回 北海道、宮城、秋田、茨城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、広島、香川、福岡、熊本
TEAP CBT 15,000円 3回 北海道、宮城、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡
TOEIC L&R:5,725円
S&W:10,260円
L&R:10回
S&W:24回
L&R:全都道府県
S&W:北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、埼玉、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡
TOEFL iBT 235米ドル 40~45回 北海道、東北、関東、北陸、中部、
関西、中国、四国、九州、沖縄
IELTS 25,380円 最大48回 札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、松本、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本
GTEC 5,040円 2~3回 47都道府県
GTEC CBT 9,720円 3回 47都道府県
ケンブリッジ英検 9,720円~25,380円 *3 2~3回 北海道、東京、長野、愛知、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、鹿児島

*1: 全級、本会場料金。

*2: 2級、準2級、3級のみ実施。2018年度8月以降、毎月実施されるが、4ヵ月ごとに区切られた回次ごとに1回のみ受験できる。

*3: 試験の種類や試験センターにより異なる。

通っている学校や予備校、塾で資格・検定試験の実施を行っているかも、受けやすさの目安になります。なお、GTECは公開会場がなく、学校単位でのみ申し込みできます。受験したい場合は、学校に問い合わせましょう。

問題の難しさで選ぶ

問題の難易度は資格・検定試験ごとに異なります。例えば、英検2級とTOEFL iBTを受け、どちらの試験でもB1と判定された人は、英検2級では自分のレベルに合った問題が多く「かなり解けた!」と感じたとしても、TOEFL iBTでは問題が難しく「あまり解けなかった…」と感じたことでしょう。判定されたCEFRレベルが同じであっても、受験者の「解けたかどうか」の感じ方は大きく異なるのです。「解けた!」という実感が得られるか否かは学習のモチベーションを左右します。実力を十分に発揮し、ポジティブに大学入試を乗り切るためにも、それぞれの試験の性質を理解しておくことが大事です。

問題の難易度は、それぞれの資格・検定試験の測定範囲から推察することができます。例えば、英検2級の測定範囲はA2~B1なので、高校中級程度から高校卒業程度の難易度の問題が出題されると考えられます。それに対して、TOEFL iBTの測定範囲はB1~C1なので、高校卒業程度から大学上級程度の難易度の問題が出題されると予測されます。なお、GTEC CBTは、「アダプティブ」という方式を採用しており、受験者のレベルに合った問題が出題されます。そのため、測定範囲はA1~C1とされていますが、幅広い難易度の問題が出題されるとは限りません。

●各資格・検定試験の測定範囲

試験名 A1 A2 B1 B2 C1 C2
英検1級            
英検準1級            
英検2級            
英検準2級            
英検3級            
TEAP            
TEAP CBT            
TOEIC            
TOEFL iBT            
IELTS            
GTEC Core            
GTEC Basic            
GTEC Advanced            
GTEC CBT            
ケンブリッジ英検 Key            
ケンブリッジ英検 Preliminary            
ケンブリッジ英検 First            
ケンブリッジ英検 Advanced            
ケンブリッジ英検 Proficiency            

解答方式で選ぶ

パソコンなどの機器を使った資格・検定試験が近年、急速に増えてきています。普段からパソコンの画面を見慣れていたり、タイピングの速度に自信があったりする場合は問題ありませんが、リーディングの際に英文に鉛筆で印をつけながらでないと内容を理解しづらい、あるいはタイピング等パソコンでの操作に自信がない、という人は、紙による試験が向いています。

また、紙による試験には、マークシート方式と記述式とがあります。マークシート方式では、設問ごとに選択肢を塗りつぶして解答しますが、記述式では、選択肢や英文等を書き込んで解答します。

●解答方式の一覧

試験名 リーディング
リスニング
ライティング スピーキング
英検 マークシート 記述式 面接
英検CBT パソコン タイピング 録音(パソコン)
TEAP マークシート 記述式 面接
TEAP CBT パソコン タイピング 録音(パソコン)
TOEIC マークシート タイピング 録音(パソコン)
TOEFL iBT パソコン タイピング 録音(パソコン)
IELTS 記述式 記述式 面接
GTEC マークシート 記述式 録音(タブレット)
GTEC CBT パソコン タイピング 録音(パソコン)
ケンブリッジ英検 記述式 記述式 受験者2名ペアで行う面接
ケンブリッジ英検 (CBT方式) パソコン タイピング 受験者2名ペアで行う面接

スピーキングテストでは、対面の面接方式か、パソコンやタブレットでの録音方式かで、非常に大きい差異があります。人が目の前にいると緊張して話せない、というタイプの人には録音方式が向いています。ただし適度な緊張感がないと、難しい課題では早々に話すのを諦めてしまいがちです。聞き手が目の前にいたほうが、最大限の力を発揮して話せる可能性もあります。また録音方式では、複数の受験者が同じ部屋で同時に試験を行うことが多く、ヘッドホンをしていても他の受験者の声が聞こえ、気が散ったり、気後れしたりする可能性もあります。それぞれのメリット・デメリットをよく考えた上で試験を選びましょう。

●スピーキングテストの解答方式によるメリット・デメリット

解答方式 メリット デメリット
面接 聞き手がいるので一生懸命話せる 緊張しやすい
録音 緊張しにくい ・聞き手がいないので諦めがちになる
・他の受験者の解答が聞こえる

内容や試験形式の親しみやすさで選ぶ

各資格・検定試験にはそれぞれ本来の目的があり、大学入試のために作られたものばかりではありません。そのため、高校生には馴染みにくい話題を扱った試験もあります。

例えば、TOEFL iBTは本来、留学を目的とした試験で、話題も留学生活や大学での講義・学習を想定しています。TOEICはビジネスシーンにおける英語力を測る試験であるため、会社で働いたことがないとイメージしにくい話題が多く含まれています。TEAPは大学入試のために作られた試験ですが、高校生には馴染みの薄い大学生活に関する話題もあります。

また、海外で制作され国際的に広く実施されているTOEFL iBTやIELTSなどの試験は、日本の高校生には、話題だけでなく雰囲気や試験形式も馴染みにくいかもしれません。

それに対して英検は、日本製の馴染みやすい試験形式で、話題も高校の教科書に近く、多くの高校生にとって親しみやすい試験と言えます。

いずれにしても、それぞれの資格・検定試験の公式サイトや参考書などをしっかり確認し、自分の力を最大限に生かせる試験を選びましょう。

試験名 想定された言語領域 制作拠点
英検 一般(日常・アカデミック・ビジネス) 日本
TEAP アカデミック 日本
TEAP CBT アカデミック 日本
TOEIC ビジネス・日常 アメリカ
TOEFL iBT アカデミック アメリカ
IELTS * アカデミック イギリス
GTEC 一般 日本
GTEC CBT アカデミック 日本
ケンブリッジ英検 一般 イギリス

* アカデミック・モジュールの場合

英語の種類で選ぶ

日本では、アメリカ英語の発音やスペルに馴染んでいる人が多いので、イギリス英語が使われているIELTSやケンブリッジ英検を選ぶ場合は、事前に対策をした方がよいでしょう。また、TOEICのリスニングテストでは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの4カ国のアクセントで放送されるので注意が必要です。

語彙と文法の問われ方で選ぶ

英検(3級・準2級・2級)とTOEICには、語彙・文法の知識を空所補充の形で問う問題があります。その種の問題が得意な人は、英検・TOEICを選ぶとよいでしょう。ただし、語彙・文法を直接問う問題がない試験でも、スピーキングテストやライティングテストでは語彙力・文法力が審査されます。どの試験を受けるにしても、語彙・文法の学習をおろそかにはできないことを覚えておきましょう。

苦手な問題を避ける

スピーキングテストやライティングテストの中には、パッセージを読んで答える、あるいは会話や講義の音声を聞いて答えるなど、複数の技能を総合的に運用することを求めるものがあります。特に、TOEFL iBTのスピーキング、ライティングの解答には、ある程度以上のリーディング力・リスニング力が必要です。「読む」「聞く」に不安がある場合は、よりシンプルな問題の試験を選んだほうが力を発揮しやすいかもしれません。

また、TEAPやIELTSなどは、統計データを読み解く力も必要です。グラフや表に苦手意識がある場合は、避けたほうが無難です。

各試験の公式ホームページにはサンプル問題が載っていることが多いので、これらの情報を参考にするとよいでしょう。

「入試の後」を見据えて選ぶ

大学入学後にやりたいことが決まっている人は、それを踏まえて選ぶのもよいでしょう。海外留学したいと思っている人は、留学にあたって一定のスコアを求められることが多いTOEFL iBTまたはIELTSを選ぶと一石二鳥です。将来、英語が必要な職種に就きたい人は、ビジネスシーンでの英語力を測定するTOEICの受験を検討してもよいでしょう。

まとめ

2020年度に予定されている大学入試制度改革に向けて、英語の資格・検定試験の実施状況は少しずつ変化しています。来年度以降のことは決まっていないことも多く、すでに発表済みの事柄が変更される事態もあり得ます。受験勉強だけでなく、受験最新情報のチェックも怠らずに、志望校合格を勝ち取ってください。